2009/03/22

坂本龍一「Out of noise」&高橋幸宏「Page by Page」

坂本龍一の「CHASM」以来の新作、「out of noise(数量限定生産)」(RZCM-46128 \4,500(税込))と、発売日が遠く離れていない高橋幸宏の新譜「Page By Page」(TOCT-26798 3,000円(税込))を一緒に買ってきました。

タワーレコードにてWポイントだ、と勘違いしてレジに持っていったのですが、そうでなかったので7500円分のみのポイントをもらいました・・・。


YMO周辺のアーティストについては熱狂的なファンも多いため、あまりこのblogで取り上げる必要性が感じられないのですが、ちょろっとだけ書いておこうかなと思いまして。




坂本龍一のひとつ前のアルバム「CHASM」はたまたま人からもらいまして、ぼちぼち聴いてました。

80年代のYMOを前後するソロ作品には興味があったものの、GUTレーベルから出ているソロ作品なんかは結構「枚数が多い」印象があり、そこまで着手してませんでしたので、もちろん飛んで「CHASM」を買うなんて考えてなかったのです。

坂本龍一がオペラと称し、音楽の構成要素としての「Opus」の寄せ集め「Opera」をやると言うコンセプト(?)で「Life」と言う作品を発表した頃、彼の同行をよく見守っていたものの、「Life」を見に行くほどお金もなく、「Life」の大阪、東京版のライブ音源、もしくは映像作品を買うほど余裕がこれまたなかったので途絶えていたのもありました。

今回はあまり「CHASM」のようなバラエティに富んだ作品ではない、と言った情報が既に聴いたリスナーの口コミで挙がっていた為に「これはぜひ聴いて見ねば」と思って買って見ました。

結果としてすんごい良い!ものすごく良いです。

どう良いか、ですが、各所のインタビューでも挙げられてますが「外のノイズ」、つまりノイズを(雑音)扱う、いじることで音楽的にすること(雑音でなくすこと)で作品を作ったと言う、メロディにとらわれない実に自由度の高い「音」が楽しいアルバムに仕上がっている点が良かったです。

ノイズファン、心地よい漠然とした音が好き、音の空間性、隙間を感じるのが好きとか、壮大だけどクラシック的なものではないのが好きとか。そういう人にはとっても向いてます!




高橋幸宏の新譜は良くも悪くも「相変わらず」と言った印象を受けました。

前作「Blue moon blue」とタイトルの付け方も似てるし、全体のサウンドの質感も「ほどよくアコースティック、唄メロディがはっきりしていて、ほんのりエレクトロニカ仕立て」と言う骨組みはだいたい一緒です。

しかし高橋幸宏と言う名ソングライターの力がたっぷり堪能できる新譜であることには変わりなく、質の高いポップスが聴かれます。

どっちが好みかと言われると、この2枚については音は前者、ポピュラーミュージックとしては断然後者と言ったところ。

YMOのうちの2人がこのような新譜を出した、っていうあたりから見ても、当時YMOを細野さんを交えたその3人でやってた、と思うとやっぱり強烈な個性のぶつかり合いであれだけの化学反応が起きたのだな、ととことん痛感です。


いずれも「おじさんの音」と言うよりはクオリティの高い先端を行くアーティストの作品なので、老若男女聞いて見て欲しいですね。

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