2016/12/09

浪速六歌仙-負け犬の遠吠え(ワンマンライブ) @ 心斎橋SUNHALL (2016/12/09)

2016/12/09-11 大阪&京都の旅(その1)の続き、「2016/12/09-11 大阪&京都の旅(その2)」に当たる記事です。


2016/12/09 19:00 浪速六歌仙-負け犬の遠吠え(ワンマンライブ) @ 心斎橋SUNHALL



SUNHALL入口の雰囲気とイベントの掲示。とても明るくキレイな入口。近隣にコンビニもたくさんあるので、腹ごしらえしてから入るもよし。自販機はあるけど、繁華街ということあってか、ごみ箱が見当たらないのがちょっと残念だった。
この日の夜、計画していたことが数点ありました。一つ「なんか見たことないものを見に行く」か「見たことあるものを見に行く」の大カテゴリとしては2種で、前者は「万博記念公園に行く」という計画、「浪速六歌仙のワンマンライブに行ってみる」、後者は「通天閣に神井花音(Vress)が出演するイベントを見に行く」でした。

大阪行く前に人と話していて、「浪速六歌仙は関東にまだ一回も来てないし、せっかくだから見てみたら?」という進言があったので、それに乗っかってみることにしました。万博記念公園は、この日の夜から太陽の塔のライティングが始まるという日だったそうで、それにも惹かれたのですが、結局翌日の夜に控えた今回の旅の本目的であるミュージカルまで予定が決まってなかったこともあり、翌日フツーに太陽の塔を見に行くことにしました。

心斎橋SUNHALL、以前入ったFANJ twiceやBRONZEからも歩いてすぐのところにある(ちょっと南)サンボウルというボーリング場が入った綺麗な建物の地下にあるライブハウスで、「since 2014」と書いてあったことからも察せられましたが、とてもきれいなライブハウスでした。

入口付近に、この後サンホールに入っていきそうな人がいたので、結構混んでたりするのかなーとか想像しながら一人足を進めてみました。

ちなみに、直前まで腹を決めてなかったのですが、予約しておくと特典が付くという話だったので、公式Twitterへリプで予約しておきました。前知識がほとんどないグループのワンマンライブでドリンク込みで3000円ぐらいpayするというのもなかなかの挑戦だなと思ったのですが、結果から言うと、見たことないものが見れた手応えは十分にあったので、決して損はしないpayでした!

浪速六歌仙(twitter)wikipediaによると2016/06/25デビューとのことで、だいたい半年ぐらい活動しているユニットだそうです。お世話になってる人がYouTubeでチェックしていて見つけた革命戦隊レジスタンス、Alice Lapin(アリス・ラパン)、三極三銃士の3ユニットがそれぞれメンバーの脱退などを経て散り、それが一つになったようなユニットといったところだそうです。

後に寄ったバーのマスターにその話をしたのですが、ある程度大阪のアンダーグラウンド話に長けてそうなのに「聞いたことないなぁ」と言っていたので、ほんと独立した活動してるのかなという印象だった。少なくともJeanne Maria筋の情報だけたどっててもラインナップに名前が出てこなかった界隈で、他にイベント情報を調べていて、例えば日本橋のアイドルカフェ、アイドルミーツ界隈の人たちが出演しているイベントとかとも接点がない、そんな印象のグループかなと捉えてます。


浪速六歌仙 1stシングル「死ぬな!! / 僻み根性」
一応流通に乗っているので、関東でも購入可能。プレスCDです。
イベント自体の話に戻りますが、始まる前時点での集客はだいたい50~60人で、ワンマンライブというわりには快適で、好きな位置で見れる混み具合でありがたかった。(終演時点での集約はもっとあったようです)

驚いたのが、お客さんの半分ぐらいが女性だった点です。メンバーの友達、家族と思わしき人も多くおり、前の方に始まる前から位置している、グループのTシャツを着た人はそんなに多くなかったのも、固定ファンがまだそこまで多いわけじゃないのかなという印象でした。ファンが多くて雰囲気出来上がってる!という現場よりも、ふらっと行った自分からしたら居やすい雰囲気で安心しました。

会計時、入口でサイリウムとクラッカーを渡されたのですが、後々物販の時にわかったのですが、渡してきた人はグループのスタッフの方でした。ライブ冒頭で記念すべきワンマンを祝してクラッカーを鳴らすタイミングがあったのですが、お客さんの息が合ってなくて、バラバラで四方八方からパンパン!と鳴っていて面白かった(笑)。

公演の全体的な流れをざっと書いておきます。


浪速六歌仙「死ぬな!」MV
色々酷い。狙ってるのはあるにせよ、色々酷い。だが、そこが味わいに繋がってると思う。
派手めなSEで「728(なにわ)」と書かれた、それぞれのイメージカラーの生地のパーカーを着用したメンバーが順番に登場、あらかじめざっとチェックしておいたので知ってた「死ぬな!」からスタート。2曲目はシングルにも収録されてる「僻み根性」と、早速持ち曲を使いきった印象の構成だった。

3曲不明、4曲目はこの手のアイドル(“パンク”がキーワードになってる系?)のカバーとしてわかりやすい「nerve」が入った。わかりやすいのはそれぐらいだったので、個人的にどこでも聴ける曲を聴きに来てるつもりは全くなかったので、結果として良かった。「nerve」後のMCでピンク担当のかのんちゃん(twitter/YouTube自己紹介動画)「ババアになると3曲連続つらい」と語っていた。年齢が気になったので、ライブ終了後の物販でかのんちゃんに接しにいったのだが「19歳」と語っていた。まだまだ全然若いじゃないか!と言ったら「やっぱりJKには負ける」みたいな話していた。この調子で、ライブ全般でかのんちゃんの「BBAアピール」と自虐は続いた。

MCの話にちょっとシフトするが、「ヘタレ」「パンク」「アイドル」がキーワードになってるユニットなのだが、個人的に赤担当のいろはちゃん(twitter/YouTube自己紹介動画)が一番「ヘタレ」感が出てて良かった。ビジュアル的にかわいいなと思ってたので注視してたメンバーなのだが(ツイッターもあらかじめ見てた)、4曲目終わりのメンバーの着替えを繋ぐためのMC(かのん&いろは)の際、緊張からか、かのんちゃんの手を握りしめて不安そうにMCしている姿が印象的だった。ライブ終わり、いろはちゃんとも話に行ったのだが、(良い意味で)慣れ慣れしく明るいかのんちゃんに対して、とても腰が低くて丁寧で物静かな人だったのも面白かった。赤担当でセンターポジションなのに、この「ヘタレ」感、関東のローカルグループでもあまり見られないキャラクタだなと思いました。

かのんちゃんの毒舌も全体的に酷く、「(メンバーの着替えに対して)おっそ! Tシャツに着替えるだけやのに、遅いわ」「こんなパーカー作ってるからお金ないけん」と福岡弁を交えて運営に毒吐いてたのも面白かった。「中年オヤジの汗が蒸発して張り付く、キモい」とも言っていて、とにかく酷かったけど、終始笑顔なのが良かった。

着替え時のMCにキャラクタが濃く出てたので、そこの話を引っ張りますが、かのん&いろはペアのMCで3人の着替えが終わり、残りの3人でMCをしていたのだが、この時、青担当のひかるちゃん(twitter/YouTube自己紹介動画)、かわいいなーと思ってみていたのだが、まったく喋らず、頷いてるだけだった(笑)。のちのMCでも「なんか喋って!」とメンバーに言われるぐらい喋らない子で印象的でした。


参考:革命戦隊レジスタンス「We are Resistance」
浪速六歌仙 緑担当 あやなちゃん(twitter)が在籍してたユニットだそう。

参考:TOKYO喫茶「トーキョーキッサ」
ここ数年で気に入ってる自己紹介ソング。メンバーの名前がAメロの歌詞にうまく組み込まれてて お見事。イントロの突き抜け方、Bメロからサビへの展開と、メンバー全体のダンススキルの高さ、声色やキャラクタの豊かさの面でも気に入ってます。
ライブの話に戻ります。セットリストは、上述の3組のレパートリーだった曲を引き継いでるものもあり、個人的に「We are RESISTANCE」の歌詞を差し替えただけっぽい「We are 浪速六歌仙」が良かった。トランス調で始まるものの、サビのメロディが結構平坦な印象で、あんまりぶちあがる感じがないまんま淡々と進行する曲で、他に聴いたことない雰囲気が気に入ってます。あと、個人的に短いフレーズの中で無理に詰め込むことが多い自己紹介ソングの類が大好きなのでピックアップしてみました。

レジスタンスからは「愚かなDreamer」「GOING MY WAY」、Alice Lapinからは「純潔ロジック」、三極三銃士からは「引きこもりシャイニング」らがやられたのは確認できる/できたんだけど、他はよくわかりません!(メモ取ってたけど、照らし合わせようがない!)

メロディに抑揚がないという点では、浪速六歌仙としてのオリジナル曲「死ぬな!」もサビであまり持ち上がらない淡々と進行する曲なので、テイストは前身から引き継がれているというか、作家が同じようなので、そのままなのかなという印象です。

中盤のメンバーユニットコーナーで、いろは&あやなによる「UFO」のカバーがあったのだが、そこで日清やきそばUFOが10個近く客席に投じられたのが酷くて面白かった。パッケージのまま投じられたのだが、のちに割りばしも配布されたらしく、受け取った人の荷物の近くにはUFOと割りばしが置かれてた。

駄菓子をばらまく曲もあったのだが、「私の分もとっといて」ぐらいな話をしてるかのんちゃんの様も良かった。

まとめ

だらだら書いてて長くなってきたので中途半端にまとめておくが、とりあえず「見たことないものが見れた」「色々酷い」「程々に空いてて好きな場所でじっくり見れた」「決まりきったノリに支配された感がない」「ヘタレと自称してるが、本当にヘタレ感があって憎めない」「オリジナル曲を多数持っているが、よく聴かれる ありきたりな曲とは一味違うものばかり」「(個人的に)かわいいなと思えるメンバーが数人、身長の高さもバラバラで個性豊か」と言った色んな点から、満足して帰ることができました。

ただ、このとりとめのない感じからか、関西のアイドルライブで感じられる独特の雰囲気もそんなにない印象で、(人が言っていた言葉を借りるが)「ガラパゴス的なアイドル」なのかなとも感じました。

予約しておくと特典が付くという話で、去り際に「何か受け取ってる人がいる」のを察して、スタッフさんに確認してようやく予約特典を入手できたりと、至らない点は多かったものの、メンバー&スタッフ間は程よい関係みたいで、現場の雰囲気もピリピリしてなくて良かった。

過去のユニットでやっていた曲を演じる量も多かったことから、音源が欲しいなと思ったものの、メンバーの不祥事でお蔵入りになってしまった感があるものもあるようで、さすがに並べてはいなかった辺りは惜しかったので、浪速六歌仙として録り直した、まとまった音源が出ることに期待してます!

とは言え、撮影可能なイベントでファン(カメコ?)の方がアップされたアーカイブもたくさんあるので、それらで曲の雰囲気は察せられるかもしれませんね。

このライブの後に、かのんちゃんがグループを離れる発表があったり、新メンバーの追加もあったりと変化はあるようですが、独特の魅力をキープしながら突き進んでほしいなと思うところです。


最後に余談ですが、CDを開封したところ、折り曲げられてない、まっさらできれいな帯が入ってたのが面白かった。帯ってお店に並んだりする時に見えるところに付いてないと全く意味がないものなのに! ぜひ現物を手に入れて、その不思議な感覚を味わっていただきたいです!

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