2009/07/20

太平洋不知火楽団企画「ASO ROCK FESTIVAL」@渋谷LUSH

太平洋不知火楽団myspaceの企画『ASO ROCK FESTIVAL08~SUMMER(A)SONIC~』なるイベントが渋谷LUSHにてあったので行ってきました。
サマソニではなくて「サマー(ア)ソニック」だそうです。
酷いネーミングだ・・・(笑)。

不知火楽団は昨年URGAに出た際に対バンして知り合いましたね。

その時一緒に出ていて、それ以降何回も見に行ってるデロッピードロッピーmyspaceや、今年のフジロックのROOKIE A GO-GOに出演決定しており恐らく勢いが相当あるSuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)myspaceら、3人組ばかり集めたっていう企画だったそうです。

まとめて出演者書くと以下の通り。


あと、飛び入りかわからないけどサイドステージとして転換時にサカモト教授myspaceのファミコン弾き語り(?)、SEBASTIAN Xmyspaceの女子2人(永原真夏&工藤歩里)による弾き語り、オワリカラmyspaceのヒョウリくんによる弾き語りとかあったっぽいです。(途中で休み休み見てたから一部見れてません)

15時30分OPEN、16時STARTっつう早めの始まりで、出演者いっぱいのにぎやかな予感みなぎるイベントってことで、序盤から見てたんですが、かなり疲れたので"ずさんな"レポをお送り致します(笑)。




Openが早かったので間に合わずで、着いた時にはもう人でいっぱいでした。

トリプルファイヤーは見逃しまして、francis'から見ました。

彼ら、どっかで見たことある気がするなー名前見たことあるなーおかしいなーおかしいなーと思っていたんですけど(稲川風)、どうやら昨年の春、idiot-boxを下北沢Daisy Barで見た時に目撃していたみたいです。

女子ドラマーが在籍していた、と自分で書いてましたが一切覚えてなくて、どっかで見た気がしたまま鑑賞。


はっきりいってうまかったですし、パフォーマンスも激しく、熱いです。
日本語のロックで、オルタナ/ポップ系ってところでしょうか。
ギターボーカルの方がめがねで、ベースボールシャツ着ていてラフな感じに、ギターがFgN(フジゲンのオリジナルブランド)のSSH仕様のストラトキャスタータイプのギターを使ってました。

これはこれで良かったのですが、どことなーくthe pillowsを思い出すような歌い方、サウンドだなと思ってしまいました。(本人、好きなのかしら?)
いずれにしてもあんまりthe pillows詳しくないんでなんとも言えないんですが・・・。
(全然違かったらごめんなさい)


「なんだかよくわからないもの」を見たい感がいつもあるので「そういう系か」と思ってしまってからだらりと見てました。

でも、関西方面へツアーでライブして回られるとのことで、勢いそのままでより堅いオリジナリティを追求して行って欲しいですね!


女の子のドラマー、彼女も健在みたいで、非常に繊細かつ強力なドラミングで一緒に見てたEmotional Ticonメンバーの森がざわざわ言ってました。

話が前後しますが、1年前よりも確実にパワーアップしている感が感じられました。
それは確かですね。

しかし改めてこの記事を書くにあたって彼らのWebを見て、Profileを見て驚いたのだけども、現在22歳くらいみたい、Vocalの彼。んー、22歳でもやるやつぁやるか。
30代手前にして何にもなってない自分とは大違いですね。尊敬します。



francis'が終わってサイドステージとして登場したのがサカモト教授。

ピコピコ電子音によるファミコン弾き倒しでみんなセンチメンタルな気分に浸りました。
何にしてもうまい!
魔界村は超・・・じゃなくて調が違かったけど、MOTHERメドレーとかは素晴らしかった。



続いてバンド演奏として出たのがデロッピードロッピー。


知らない人がいっぱい居る中の、数少ない知ってるバンドのうちの1つがやっと登場(やっとと言っても冒頭から見ていたわけじゃないけど)です。

しかし、デロッピーは3月の新宿URGAでやったライブ依頼だから、かれこれ4ヶ月は見てなかったことになりますね。

メンバーがmotherのライブなんかに遊びに来てたりで会うの自体は久しぶりでなかったのですが、そんなに空いてるとは・・・。


久しぶりに見ての変化ですが、Bassひかりちゃんの使ってる機材が一番でかいかな。
以前は借り物と言っていたJazz Bassを使って、歪みにMega Distortionを置いていたりしていたと思うんですけど、今回はCreepy popの機材をザオラルで直した埼玉の巨人氏お手製と言う、発信すると言う謎のエフェクターが1台に、Jazz BassもFender Japanの塗装が割れているジャンク感溢れるものに変わってました。

18歳の女子がこの「自作エフェクター+ぼろぼろジャズベース」っていう図はかなり熱い!

巨人、忙しいみたいだったけど「Squier Musicmaster Bassが状態怪しいので、の面倒見てー、持って行くので」と言ったら見事取りに来まして、ついでにひかりちゃん使用のBassについて質問してみたんですけど、980円で入手した樹脂で固められた謎のピックアップ(見た目はBARTOLINI製のものに似ている)が装着してあるそうで、ブリッジも自分でBadassのブリッジをつけ、塗装の割れは酷いけどもネックは大丈夫だったみたいで使える状態にしたとのことでした。
「Fender Japanはジャンクでも値が上がるのが残念」と、ジャンク楽器修理が趣味の彼の意見はユニークで面白いですね。(普通そんな話する人、あんまいないからね)

しかし、ぼろぼろだけどマッチングヘッド(ボディとヘッドの塗装が同カラーになっている、手が込んだ塗装のひとつ)でスパークリング・レッド仕様ってところが見た目の「かわいかった」感を醸し出してて、なんとも不思議な塗装の割れ、剥がれを起こしているあたりも謎の1本です。

でもベース弾いてる本人はにこにこしてます(笑)。


楽曲はだいたい知っている曲だったかな。
開始時間が早い為、全組リハなしでやったそうですが、その点においてはギターのまゆちゃんがちょっとやりづらそうでしたね。
でもトリオ故の音数の少なさ、そしてデロッピーのシンプルさが生きて、聴いた感じそんなに問題があるものでもなかったので楽しかったです。


そう言えば、冒頭で太平洋不知火楽団の「Dancing Hell」のイントロのギターフレーズを一瞬だけカバーしてました。みんなして好かれている不知火楽団の、笹口聡吾の曲の魅力ってすごいですね。
シンプルゆえに誰がやってもわかっちゃう。





この日企画ってことでバンド紹介の為にステージに上がって聡吾くんがMC取ったりしてましたが、物凄い噛みっぷりで面白かったです(笑)。

その噛み噛みMCを挟んで、続いて出たのが空間現代。

ですが、もう人多くてデロッピーあたりで「(知ってる、見たいバンドが)見れた」感があったので一旦表に出て休んでました。


ASO ROCK休憩場なる張り紙があり、椅子が並べられてました。
LUSHの入り口のところは決して広いわけでもない上に物販もあったので入り口がちょっと狭かったですね。

そんなわけで空間現代はほとんど見れてませんが、じりじりと演奏を始めていく様子は結構面白そうでした。名前と存在は覚えたのでどこかで見かけたら改めて意を注いで見てみたいと思います。


ちなみにトリプルファイヤー、CDが100% OFFの0円で売られてました(笑)。
これは斬新だ・・・。




サカモト教授再登場。

今回はファイナルファンタジー3をリクエストしてみました。
見事!



続いてEMPEROR TOMATO KETCHUP。

これは太平洋不知火楽団のドラム、津金くんと同郷の人がメンバーだそうです。
彼曰く「ダムに沈みかけた人口わずか〇千人の村」とのこと。
〇の数値がなんだったか忘れました。長野だっけな?

バンドのWebを調べようと検索をさっきかけたのですがStereolabの4枚目のアルバムのタイトルみたいですね。何か関係あるんですかね。

これまた、ちゃんと聴いてれば良かったんですけど結構酔っ払って来ていて、具合も微妙だったので休み休み見てました。

長丁場だからどっかで息抜きしておかないと、と思ったけど、結局息抜きの量が多かったのがこの日ですね(笑)。



サイドステージで誰だったか忘れちゃったけど、弾き語り。

チューナーがないとのことで聡吾くんがチューナーを持つ、の巻。
チューナー!って野次飛ばしたら「チューニングができない」って言われました。
そりゃそうだわ。失礼しやした。



次がSuiseiNoboAz。


彼ら、フジロックに出るっていう情報を一切忘れていたんですけど、名前をよく見かけるので見てみたいなと思っていたうちの1つだったのでしっかりと見てみました。

上記と同じで、結局結構酔っ払ってたので詳細は覚えてないんですけど、トリオながら濃い演奏で、かつ個人的にあまり好きでない声を張り上げる系、ビブラートがかかりまくってる系の要素がない、ナチュラルで安定感のあるメロディと歌が生きた素敵なバンドでした。

案の定人もいっぱいで全然見る場所なくて、モニタースピーカーのまん前で片耳塞いで見てたのですが、そんなじゃやっぱ楽しめないですねー(笑)。
(リハなしってことも関係してか、全体的に音がでかかったことも疲労に繋がっていたかもしれないですね)
耳壊す心配してたら踊ってすらいられないので、SuiseiNoboAzも必ずリベンジしたいところです。
しかし、フジ出た後って人増えるんかなー。

不知火楽団はそんなでもないっぽいけど(笑)。

でも彼らの場合はライブを近い日程で入れ過ぎで、来る客が散ってるっぽいことが「良いライブバンド」なのにたまに集客が微妙だっていうのが関わってそうですね。
対バン、バンドやってる人には物凄く愛されてるバンドだっていうのはよく感じます(笑)。


彼ら、ギターボーカルの方が初期SquierのStratocasterを使ってるのも個人的に良かったですね。音も良かったです!(演奏も!)



サイドステージ。

SEBASITAN Xの2人のピアノ&歌。


最後は太平洋のカバーで「たとえば僕が売れたら」。
ピアノで聴くこの曲、なんか、ほんとしんみりですね。




続いて出てきたのがHOMME。
「オム」と読むそうです。

で、このバンド名でやっぱり検索したんですけど、男性トリオの「HOMME」っていうまったく同名のバンドも存在するみたいで、単純な名前ゆえに被るんだなーとか思いました。
かといって複雑もだめだけど。


このバンドは他と同じく3人組で、3人とも女性でした。
女性でありながら良い意味で、かわいいっていうよりはそっけない感じすらするかっこいいロックな雰囲気のバンドでした。

ハードロックとかヴィジュアル系とか、そっち系の女性だと、どことなく80年代の様式を守り抜いたようなファッションであったり、骸骨が書いてあるような服をまとったりみたいな人が多く見られるところですけど、彼女らのシンプルな佇まいは良いですね。
初めて見たのですがかっこいいです。

が、案の定力尽きる寸前みたいなくたびれっぷりだったのでちょっと見て休んでました(笑)。

HOMMEもまた日を改めて見る!きっと!





サイドステージはふくろうずの子と、オワリカラのひょうりくんの弾き語りだったっぽいんですが、もう疲れきってたので見ませんでした!
また今度!




ラストが太平洋不知火楽団でした。


先日見たばかりだったのですが、先日のちょっとぐだっとした印象を受けたライブ(※)を払拭するかのような好ライブで、客側も彼らの新譜「そうだ、海え行こう!!」のリリースを祝うかのように盛り上がってました。

「前回微妙だったが今回は良かったし、雰囲気も良いね!」ってな話を聡吾くんに言ったら「先日のライブの方が出来が良かった」とか言ってました。やはり見る側、やる側、視点が違いますね。


今回は祝いムードがあって、酒呑みながらやったからかしら。強そうな瓶の振りまわれたっぽいお酒か何かを瓶でラッパ呑みしてました。

新譜、先日既にDisk Unionの店頭には並んだそうで、URGAのブッキングでおなじみ?の早瀬くんは「既に聴きまくっている、名盤」との太鼓判を押しているものです。

聡吾くんの自主CD-Rにしろ、太平洋のCDにしろ、毎回安くてアートワークも(良くも悪くも)小汚い見た目で、安いし買っておくか・・・とか毎回実は思ってたんですけど、今回改めて聴いてみたのですが、録音の仕方は別として(決して悪い録音ではないけど)楽曲がすごく良いです。


途中、HOMMEの子も加わって1曲だけコラボしてました。
アルバムでもコラボしてるそうです。


最後にはみんなステージに上がって名曲「たとえば僕が売れたら」をやって、大合唱で幕を下ろしました。(一部出演者じゃない人も上がっている様子でした(笑)。)









そんなこんなで大盛り上がりの太平洋不知火楽団企画でした。


大内くんのすごい格好で〆です。

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