2011/02/11

bloodthirsty butchers ドキュメンタリー映画「kocorono」見てきた

bloodthirsty butcherswikipediaのドキュメンタリー映画「kocorono」を渋谷シアターNで見てきました。




渋谷 シアターN

某バンド繋がりの知り合いがバイトしているシアターN。

以前から「小さい映画館なのに真野ちゃんが舞台挨拶に来た」とか言ってたりと、気にはしていたのですが、映画に疎いので、なかなか足を運ぶ機会がありませんでした。

渋谷駅のバスロータリーが有る側から歩道橋を渡って、桜が丘町の坂を少し上るとシアターNがあります。ビルの2F。

映画館があるところって、独特の「映画館がありますよ」な雰囲気を勝手に感じるのですが、シアターNは今まで足を運んだ映画館の中でも相当の小ささなので、あまり映画館がある雰囲気がしませんでした。

「kocorono」を上映していた部屋はとても小さく、天井も低く、スクリーンの横に程よい大きさのスピーカーが設置されているところだった。

椅子の高低差もあまりないので、目の前にでかい人が座ると影響がありそうだな、と思ってたのですが、帽子を被りっぱなしの人が前に座って、多少視界に入るなーと言ったところだった。




どうだったか

自分が見た夕方の回の前に、以前映画館へ見に行った江口のりこ主演映画「砂の影」を撮った監督、甲斐田祐輔さんが「kocorono」監督の川口潤監督とトークをするっていうイベントがあったらしいのだが、11時頃から整理券配布とのことだった。しかし、その時間に渋谷に行くことが出来なかったので、諦めた。

この映画には関係ない話だが、江口のりこが大好きなので、その監督と、この映画を撮った監督が何を話するのかは単純に興味があったし、映画本編以外に製作者の話が聞けるって興味深いしで・・・。いずれにしても早起きしないと良いものは手に入らないですね。


さて、この映画。どんな映画か。公式Webから文章をとりあえず引用します(笑)。

結成以来23年間、追随者も併走者もいない、ただ孤独な疾走-。
日本ロック界の至宝、bloodthirsty butchersの“今”を解き明かす
国産音楽ドキュメンタリーの快作誕生!!

ブッチャーズ、何気にライブ見たことないんですよね。吉村さんのソロは見たことがあって、その時は「エアコン付いてると咳ごむからエアコン消してください」と夏のO-NESTで言っていて、本人が汗だくになり、見ている人も汗だくになりながらそのライブに臨んでいた。

お世辞にも唄がうまいわけではないし、アコースティックだけの音だと、彼らのバンドでの音を聴いてない物からしたら趣味趣向が合わないとなかなか良いとは言えないのが事実で、実際それまでの音も大して知らなかった自分からしたら、好きになる要素がその日のソロでは見出せなかった。

それでいて、漠然と「ブッチャーズは怖い」と言った噂が先行してしまって、怖い人のソロ、エアコン消せと言ったみたいなイメージばかり自分の中で立ってしまったので、あまりポジティブに見ることが出来なかったのだ。


巡り巡って2008年5月にtoddleのステージにて田渕ひさ子さんの演奏を見た。その後2009年7月にもtoddleを見た。

自分の世代だとNUMBER GIRLが好きで田渕ひさ子の演奏に触れている人が多いと思うし、彼女がブッチャーズに加入してからブッチャーズ聴くようになった人も居るかもしれない。最初にブッチャーズのCDを手に入れたのも「ずっと続いてるブッチャーズに田渕ひさ子が入った」っていう意識から入手した記憶がある。(green on redっていうライブ盤を入手しました)

ブッチャーズもNUMBER GIRLも、聴いててもおかしくない世代だったけど、その辺はあまり触れる機会がなかったので、toddleでひさ子さんを見た。で、NESTの日は昔からNUMBER GIRLを見に行っていたと言う知り合い通じてひさ子さんと少し話したりした。

気さくで温和な人なんだなーと思ってたので、映画でもそういう姿が見られるんだろう、と思ってたら、そんな感じだった。

で、肝心の前者「怖い(と言われる)吉村さん」はどうだろうと思って映画に臨んだ。

スタジオでセッションをしているけど、フレーズが合わずにメンバーにキレる吉村さん。セッションを中断してスタジオを飛び出して、アルコールを口にして酔っ払って。そんな景色が繰り返されてた。

野外ライブ前に飲み過ぎて、本番前に弱音を吐いて、ライブ後に具合が悪くなって車で横になってる絵が映されたりした。

彼らをバックアップする事務所側が財難で苦しいとメンバー前で打ち明けて、話し合うシーンがあったり、それでも活動が続いていく、ライブシーンが映し出されたり。

バンドのドキュメンタリーって音楽がどう響くのかみたいのが主軸なのかなとも思ったけど、メンバーたちの人間性、そしてフロントマン吉村さんを据えて、どう活動をしていってるかっていうのを客観的な意見(彼らとふるい付き合いの人、BEYONDSwikipediaの谷口さんやヒダカトオルさん、NAHTwikipedia
のSEIKIさんなど)を交えて捉えていく、そんな映画だった。

特にBEYONDSの谷口さんのブッチャーズに対する意見が興味深かった。とても私的ながら、ブッチャーズの面々がどういうキャラクターか知らない人からしたらとても「身の回りからこう見えてる」像が伝わりやすく、自分にはとても参考になった。

で、肝心?の「怖い」面は、怖がられているようなところについてメンバーがどう思っているか、なぜ「怖い」のかっていう部分をあえて映してはいないけど、結果としてそこらへんの説明がつくように撮られている部分があって、以前漠然と抱いていた「怖さ」はこの映画を見終わった後ではなくなった。

吉村さんのツイッターアカウントtwitterをフォローしているのだが、たまに出てくるひょうきんな様も映画には収められている。(おねえキャラのひで子も出てくる)

トリプルファイヤーのドラム、オオガキくんの友人が本人たちの舞台挨拶付きの回にこの映画を見に行ったそうで、吉村さんに握手してもらった旨を聞いたとツイッターで書いていたのだが、爽やかに握手してくれたとのことだった。

そういう間接的なブッチャーズに関する実際の話含めて、この映画と、ブッチャーズの存在が少し柔らかで生々しい、もっと熱の通った出来事になりました。(現在進行形、地続きの話ですからね、すべて。)

自分が今やっているバンドは演奏しながら詰めていくと言うより、コンセプトを練って、それに沿って必要なものをあつめると言った、どちらかと言えば演劇に近いものなのではなかろうかと演劇素人ながら思うのだが(音楽のジャムバンド的ではないな、っていう点と比較して、ですが)、練り上げるバンドの魅力が改めて感じられて、すぐにライブハウスで活動しているバンドを見に行きたくなったのでした。

劇場から出たら上述の某バンドのYくんがバイトで館内清掃していて、少しだけ話した。階段を下りたらimamonの大西くんとすれ違い、夜の回を見に来たとのことだった。

色んなバンドマンとすれ違い、よりいっそうライブハウスに行こう、と思い、そんなわけで、そのまま渋谷屋根裏でやっているらしいand young...のライブを見に行きました。

バンドで悩んだことある人はぜひ見て欲しい映画だな、と思いました。

2 件のコメント:

  1. BEYONDSに出口王仁三郎はいません

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  2. ご指摘ありがとうございます。
    訂正いたしました。

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