2008/08/05

プリングミン@下北沢BASEMENT BAR

2008/08/06(水曜日)のシングル「This world is yours」発売を目前に控えたプリングミンのライブが下北沢BASEMENT BARにてあったので行って来ました。

対バンはパウンチホイール24-two four-PLATONの計4バンドでした。



最初がプリングミンでした。

前述の通り、このライブの翌日にファーストシングル「This world is yours」を控えたライブということもあり、ある意味で「レコ発ライブ」な気分で臨みました。

BASEMENT BARはステージがやや高めな印象です。
奥行きがなく横に広いライブハウスで、ステージも三角形をしておりドラマーが奥に居り、入場も後方からアンプをまたいで出てこなくてはならなかったりするライブハウスです。
先日テクマ!のワンマンライブで見に来たぶりでしたが、プリングミンをここで見るのは初めてだったのでちょっと楽しみでした。

まず入って目に飛び込んだのが立ち居地ステージを見て左に立ってる新田くんのギターアンプの台。
MATCHLESSのアンプはいつもステージに上がっているのですが、BASEMENT BARのステージはやや高めで、そのまま置いてしまうとお客さんの耳直撃っていう対策でしょうか、高さがアンプケースで設けられてました。

アンプケースに大きなグレイトフルデッドのステッカーと、その上にROVOの「CONDOR」のステッカーが貼られており、さらに「ニッター」とテープで書いてありました(笑)。

名前が「新田」だから間違えてはないんだけども、なんかシュールな字面でちょっとウケました。
(よくあるのはバンド名が書いてあるっていうケースね)


セットリストも書いておきましょう。

  1. 泳ぐ声(New Take)

  2. トンネル

  3. the time has come

  4. 新曲1(ミドルテンポ)

  5. 新曲2(3コードのパンク的な曲)

  6. 新曲3(スローな曲)

  7. This world is yours



以上の7曲でした。
2~3、5~6、6~7の間に短いMCがありました。


1曲目は以前は最後の方に演奏されていたスローで壮大な残響ギターが印象的だった「泳ぐ声」の新アレンジバージョンが披露されました。

変更点として上げられるのは、まずテンポが速くなった点。
ミニアルバム「yes,we are.」収録のバージョンが77拍/分だったみたいですが(今計ってみたらそうでした)90拍/分前後にスピードアップし、かつかつしたリズム感を強調する為か随所随所にリーダー酒井くんのギターカッティングノイズが入れられたりと、イントロから跳ねた、つめられた感触を受けました。

そのほか、歌とギターだけになりドラムが抜ける最後のサビ?前の部分のアレンジもずいぶん雰囲気が変わった様子でした。
ミニアルバムに収録されている曲だけに、次回作に収録されるか不明なので変容っぷりはぜひライブでごらん頂きたいところです。

作り上げては壊し、作り上げては壊しと、どんどんバージョンを変えて進化し続けていく様がよく感じられる演奏でかっこよかったです。
前の壮大な残響から結構からっとしたサウンドになった為、もしかしたら違和感を覚える人もいるかもしれません。


次が「トンネル」はミニアルバム「yes,we are.」収録のバージョンとほぼ一緒でしたが、Delayを使った残響交じりのギターソロ(?)にエフェクトを使っておらず、ディストーションのみのからっとしたソロが採られてました。
この曲も少しずつ変化していっているみたいでした。しかし安定感は相変わらずでよかったです。


the time has come」の前にMCを挟んでました。

今回は先述の通り「This world is yours」発売について触れてました。

「the time~」については前回前々回同様の新バージョンでの演奏でした。

少しアッパーになり、Vocalやまちゃんが手を叩いて手拍子を煽り盛り上げるイントロのアレンジです。でも歌に入る前に一旦もぐりこむようなアレンジになっているのがトリッキーで面白いです。

サビ前のBメロで4つ打ちから転じるところがあるんですが、そこの息を合わせてだだー!っとやるところでリーダー酒井くんが指揮者的にドラムきゃりー側を向いて合わせている様子は楽しそうでした。にこにこしながら叩いてる女の子ドラムってやっぱ華があって良いですね!(笑)


その後の新曲3曲についてはここ最近で演奏されている出来立てのものみたいです。

新曲1はミドルテンポで、コーラス・エフェクトのかかった単音ギターメロディがイントロで聴かれ、ギターのカッティングの掛け合いが歌の前に入り、サビでは女子たちによる歌の掛け合いが聴かれる曲でとても明るい曲。
Aメロの歌の裏ではベースひろやすくんの高音が生きたぽこぽこしたうねりが聞かれ、これもプリングミンらしいちょっと変なポップな曲です。
調子はハ長調かな。C Major。テンポは120~130拍/分くらい?
恐らく何かしら音源に収録されるであろう曲なのでそれまではライブで楽しみたいと思います。


新曲2は3コードで疾走感のあるパンキッシュな曲で、ミニアルバム「yes,we are.」のフラグシップ曲?の「FUN」よりも縦ノリ感が強調されたはじけた曲です。

A Major、ロ長調って感じかしら。A→D→Eだか、そんなコード進行だった気がします。
130拍/分を超えたくらいな速さかな?
プリングミンにしては結構速いです。
サビ?でみんなでコーラスが入りにぎやかな曲です。(でもベースのひろやすくんだけ黙々とベース弾いてる)


新曲3の前にきゃりー&酒井くんMCをはさみました。
酒井くんが2008/08/02に25歳の誕生日を迎えた話題が上がり、歯間ブラシをプレゼントしたなんていうことを言ってました。休日は4回くらい歯磨きするほど歯磨きが好きとの酒井君談。彼の笑顔からはみ出す歯はきっとぴっかぴかに違いありません。口内環境とギターをかき鳴らす姿は見習いたい次第です。
酒井くんの声が小さいときゃりが指摘して、酒井くんが腹から声を出して喋ることとかもしてました。だんだんキャラクターがおかしくなっていく様子が伺えました(笑)。

新曲3は今度ライブの終盤で演奏される壮大ナンバーの定番となりそうな予感がする曲です。

珍しくやまちゃんがマイクスタンドを使ってます。
じっくりと地にマイクの足もつけて歌う、と言った感じです。

Delayを効果的に使った幻想的な残響ギターを静かで穏やかなオケの裏で操る酒井くんの姿が印象的です。(すんごい地味な作業をおとなしくやってる感じでした)
歌とベースだけみたいな雰囲気の静けさで、後半は残響とギターのコードかき鳴らしの壁が交錯してとても美しいです。

サビ?的コーラスでは「しゃーらーら~ しゃら~らー」と歌っていた気がします。
声の高い新田くんのコーラスは「泳ぐ声」サビでも生きてますが、この曲の「しゃらら」でもきゃりーと2人で「しゃらら」と歌っているようでした。ボーカル3本分で優しく「しゃらら」。なんだか夢心地な音楽です。

こういうドリーミーな曲と弾けるようなポップソングと、がしがししたロック曲と、プリングミンの枠の中でふり幅広く演奏しているのがなんとも魅力的ですね、やっぱり。


最後にはここんとこの定番エンディングテーマのシングル「This world is yours」が披露されましたが、この前にこの曲についてのMCを挟みました。

夕方に渋谷タワーレコードにてそれを買っていたんですが(渋谷タワレコは発売日前日の夕方には店頭に並んでます)、物販としてはまだ置いてなかったみたいなのでステージ前に居たこともあったので酒井くんに渡してみました。(しゃしゃり出てすいません)
ジャケ、そして裏ジャケのタイアップのあるアニメ「銀魂」を見せて紹介して改めて受け取りました。

この曲についてはもう言うまでもないのですが、アニメのエンディングテーマ、所謂アニソンとなったわけですが、素敵なロックナンバーです。

公式ページの文章を借用すると
轟音ギターから転調してPOPの彼方へフライング。

名古屋からのニューカマー、プリングミンのメジャーデビューミニアルバム「yes, we are.」につづく1stシングル。前作に引き続きプロデュースに會田茂一が参加し、夏の夕暮れにぴったりのバンドサウンドが完成。

とのことです。だいたいそんな感じの曲です(笑)。

歌の2番あたりでベースひろやすくんが出てくるのも定番となりました。
当初のメンバーが「出た(笑)」って感じでにやにやしているのがちょっと懐かしくなりました。


そんなこんなで今回も新曲のことをぶつくさ書くと盛りだくさんな内容のプリングミンでした。



お次がパウンチホイールでした。

彼らは前々回のプリングミンのライブにて見ていたので知っているだけに安心して見れました。

この前、自宅でたまたま見ていたのですが、日本テレビの特別ドラマ「阿久悠ストーリー」にどうやら出ていたみたいです。途中から見てたのでわからなかったんですが、エンドロールで「パウンチホイール」の文字を見たので「出てたの?」って感じでしたが。
ザ・タイガースの役で出ていたそうです。

バンドのフロントマンでもある青木氏が沢田研二(ジュリー)役をやるもんだと思ってたとの発言はやや面白かったです。彼は美形っていうよりは男らしい顔の人なのでつっこみどころ満載ってところで。鍵盤の安本氏がジュリー役をやったとかいう話です。青木氏はイントロのあてぶりでギターを弾いているとのことで映るものかと思っていたが、指しか映ってなくて家族親戚にも自慢できないっていう話もしてました。

演奏は安定してますね。うまいです。
あんまり好きな要素はないんだけど、安心して見てられます。
1曲目はベースの岸部氏がベース弾きながら歌ってました。
このバンドは青木氏、岸部氏がボーカル取ったりするみたいで、こういう柔軟さはなんか、良いですね。
何がいいのかいまいちよくわかりませんが(笑)。

鍵盤の方のオルガンプレイもうまいです。
派手さはないけど。
っていうかこのバンドには派手さはないですね。

当てぶりはつまんない、やっぱライブハウスでライブやりたい!って言っていたのも印象的でした。

今調べて気付いたんですけど、ベースの岸部さんってのは上述タイガースでベースを弾いていた現役者の岸部一徳氏の息子だそうです。そういう縁かー。なーるほど。



お次がPLATON

声が高い「ヒガシ」さんって方がVocalで、最初からMCしてました(笑)。
演奏が始まる前から客側から笑いが漏れるようなライブっていうのもあまり見ません。

曲は、ハイトーンボーカルが爽やかに駆けていくロックでした。
ちょっと声が高すぎるので個人的にあんまり好きじゃないですが、ギターの方がGibson ES-335らしきギターを使ってまして、アンプがGRETSCHの古そうなアンプを使っていて、このリードトーンが実に良い音色でした。

休み休み見ていたのでこれといったことは覚えてませんが、終始楽しそうなムードで和やかでした。



最後が24-two four-でした。

プリングミンと名古屋に居たころよく対バンしていたそうで、プリングミンのファン的には見てみたかった存在でした。

が、ライブハウスを離れねばならない時間だった為、1曲聴いたところででててきてしまったので特筆すべき点は特にありません。
また日を改めて見れたらな、と思います。

しいて気付いた点を書くとすると、ドラムがステージ向かって左側にいて、とても小さいバスドラムを使っている点ですね。そのせいか結構浮き上がった感じの音楽になってました。ゆらゆら踊れる感じ。

そんな1日でした。

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