2008/04/25

DOD FX50B Over Drive Plusが届いた


アメリカのユタ州が誇る(?)最狂のエフェクターブランド、DODのOver Drive Plusが届いた。
送料込みで考えても3000円前後とは非常に安い。

この機種はイングウェイが使用するDODのOver Driveの後継機で、前述のOver Driveは人気も高いので定番オーバードライブとしてそこらじゅうで見かける。

それにToneをプラスした3つまみバージョンが恐らくこれ。

バージョンアップと見せかけた、良さを濁していく80~90年代の機器の発展は今から振り返るとたくさんの残念な点があるのは仕方ないのだが、改めて残念がっても仕方ないので、その機材の持ち味をよく知った上で使おうっていう発想で見ると、別に悪くもなかったりする。

このオーバードライブもはっきりいって期待してなかった。
安かったから手に入れたようなものだった。

DODは冒頭で「最狂」と言ったように、結構大胆で派手、物によっては「どうやって使うの?」っていう機種が多い。ちょっとやりすぎな部分があるのであまりバンド演奏には使えなかったりするようなものもちらほらある。(Gonkulator ModulatorやMeat Box、Buzz Boxなどがそれで、「迷機」とも言われている)

あと、マイナーチェンジ、バージョンアップ、デザイン変更が結構多くて、時期によっては同じ機種なはずなのに結構ぶれがあるらあしく、若干感覚が違うと言うものもあるそうな。だから同じ機種をいくつも持ってる人もいると聞きます。


さて、余談はさておき、感想を。

Driveつまみをフルに上げるとオーバードライブの割りに結構歪むので初心者には結構遊べるエフェクターかもしれません。きっとこれで物足りないとは思わないはず。

Toneつまみがあるのでキャラクター設定もなかなかできるのもありがたい。

と言うか、何が良かったかと言うと、あまり原音の音を変えちゃわないところが良い。
今までBOSSのオーバードライブが入手しやすかったので持っていたものだったんだけど、BOSSのオーバードライブは良くも悪くも「BOSSのオーバードライブの音」になってしまう。

その点、原音の質感がそんなに損なわれないあたりはこの機種の評価すべきところな気がする。

本当に良い機材は店頭で試したことがある程度なのであまり高級機材、名機と比較はできないのだけども、決して悪くなかったでした。

つまみ設定
気に入った音の質感の設定はこの画像な感じ。もうちょっとDrive少なくても良いかも。
これでカッティングするとかりっとした感じが出てよかった。
ハムバッカーのギター(Fender Mexico Toronado)とシングルコイルのギター(Fender Japan Jazzmaster)で試したけど、シングルのカッティングに良い感じ。

ハムでリード弾くのであればDriveは上げ目にしとくと良いのかもね。
と言うかハムのキャラクター生かすならBOSSのOD-2らへんの方が良さげだった。
このOD-2は元プリンセスプリンセスの中山加奈子氏が愛用しているらしい記事を以前どっかで読んだんだけど、ソースが見つからないです。

各種オーバードライブ
今我が家にあるオーバードライブ系のエフェクターを並べてみました。
一番気に入っているのはSD-2 DUAL Over Driveだったりします。
これはほんと素晴らしい。クランチモードにて、かりっとした歪みで原音のつややかさも殺さない。BOSSのOver Driveらしくないっちゃらしくない感じが良いです。
SD-1の後継機的位置づけだけどコンセプトがそもそも違うんだろうなーっていう音です。

Even Harmonic Over Drive
で、問題児。
DODのFX100 INTEGRATED TUBE Even Harmonix Over Drive。どこが呼称として良いのか謎です。
オーバードライブと言っている割に結構きつい歪みと、謎のHIGH、LOWのEQつまみがもはやオーバードライブっていう感じではないです。
ファズ的だなんていう表現がどこかでされていたけど、過激ではないけど、DODらしい度の過ぎた感じの音です。
オーバードライブ比較会を自身の中で開催したんだけど、これはもう論外。
薄く歪みをかけるなんていう芸当はできないずぼらな感じの機種です。
もしかしたらこいつは違う使い方をすべきものなのかもしれないので、何かわかったら取り上げたいと思います。

そんなこんなで、結構良いものを安く手に入れた気分で満足です。

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