2008/11/26

mother/ドロバナ @ 新宿URGA

蔵で見た(参考1参考2motherドロバナ新宿URGAで対バンするっつうことで行ってきました。





この日の顔ぶれはsinging nonsencemy girlfriend's recordヒダリキキドロバナmotherでした。





仕事が長引いたのと、おなかがすいたので夕飯を食べていたのと、ドロバナにmotherの出番が遅いっていうことで近所のカレー屋でカレーを食べました。
インドカレーだったんですが、大して辛くなかったです。(でもとてもおいしかった)


この日は自分よりだいぶ若い友人をライブハウスデビューさせました。
と言うのも、クラブなどには行ったことあるとのことでしたが、ライブハウスは未経験とのことで、小さいライブハウスでインディーズバンドがいかに活動しているかっていう実態を知らない模様だったのでこれはぜひ!と思い誘いました。

新宿nine spiceで行われてるライブとばかり思い込んでいたのですが、最後の最後に確認してURGAであることを知って少しがっかりしまいた(笑)。

ライブハウスに行ったこと無い人が古いところに行ったら「ライブハウスは汚い」とか思っちゃうかもしれないから、nine spiceみたいに新しいところならきっと良かろう!って思っていたわけです。

決して新宿URGAが汚いというわけではないですが、nine spiceはホール内禁煙を徹底しているのと、あとまだ出来て間もないライブハウスなので比べるまでもなくnine spiceがきれいなわけです。

でもまぁ、もっと汚いライブハウスはあるし、出演バンドもハードコアとかノイズとかの類じゃないから問題ないし、本人行く気ある見たいだし・・・ってことで連れて行きました。






そんな「初ライブハウス体験」の友人が見たのはヒダリキキでした。

っていうかこのバンド、自分も初めて見たのですが、猛烈に暴れるとかっていうバンドでもないし、楽曲もなかなかポップでよかったので「初」にしては良いスタートな気がしました。

特徴はあまり覚えてませんが、左側の女性ギタリストがテレキャスをかきむしるように弾いていたので、勝手なイメージではあるんですけど、ナンバーガールとか好きそうかな・・・と言った印象を受けました。

ナンバーガールのことあまり好きではないので「んー」と思いつつも、悪くはなかったです。

COUNTDOWN JAPAN 08/09の無名バンドがオーディションで勝ち上っていく「カウントダウンジャック」なるものにエントリーしており、選考で残っているのでWeb投票をぜひよろしく、とのMCでの発言がありました。

太平洋不知火楽団、Far Franceなどなど、motion、URGA、nine spiceと言った新宿界隈のライブハウスによく出ているバンドたちがこぞってそういう舞台にエントリーしているっていうのはなんだか面白い現象だなーなんて思いながら聞き流しておきました。






お次がドロバナでした。

2回目見たわけですが、ベーシストが今の方になってから3回目とか、4回目とかそんなくらいのライブみたいで。

以前も思ったんですけど、サウンドがやっぱり攻撃的。男らしい。


で、前回は見れなかった一面として、サイドギターのヨシドくんとベースの彼が猛烈に暴れる。
ベースの彼に至ってはシャツがノースリーブで、黒一色に「DISCHARGE」って書いてある(笑)。
一人だけパンクス!っていう様相で、また彼のベースを構える低さと、セミホローボディのベースがかっこいいこと。個人的に「2008年、ベース構える姿がかっこいいグランプリ」にノミネートでした。


初めてライブハウスに来た友人は「こっちに(ベースの彼が)突っ込んでくるのかと思ってちょっとどきっとした」なんていうピュア発言も飛び出しました。Good。

火炎放射とか持って歩いてくる人が出る日じゃなくて良かったーと改めて思いました(笑)。






ラストがmother。


motherのVocal & Guitarの北島くんとはの後にもデロッピードロッピーのライブやYOMOYAを見た日、グーミを見た日などで何回か会っているので「あの(蔵)の時あの人かー!」的な久しぶり間がなく復習できていたので顔と名前が一致してたので、改めて彼らの音楽に臨みました。


演奏面ではちょっとぐちゃっとした部分があったりと、どことなく現在のトリオ編成になってからの不安定さが見えたりもしたのですが、安定した部分、楽曲の良さ(全体的に穏やかな感じ)が堪能できたので良かったでした。


改めて見ると、ベースと1曲だけコーラスをやったアサコちゃんが真ん中っていうのは良いですね。何がいいのかよくわかりませんが。

あとドラムの玉置くんの振りのきれいなスティックの動きも良いですね。
手数の多さ、突然入る倍テンポの刻みなどなど、程よくテクニカルでありつつ、異様な感じがしないポップさと言うか、穏やかさ、柔らかさが楽曲、演奏に含まれている印象で「初ライブハウスの人」にも良い存在だなーと思いました。


どうやら機材も撮影していたみたいなのでちょっと紹介しておきます。

蔵の時と大した変化は(多分)ないみたいで、エレハモのHoly Grail(リバーブ)、Small Stone(Phaser)の空間系エフェクトにBig Muff(恐らく現行モデル)、その前にブースター的にBOSSのSUPER Distortion、終わり際にBOSSのDigital Delay(HOLD機能付きのモデル)、Graphic Equalizer、そしてフェルナンデスの古そうなボリュームペダルが置いてありました。

ベースのアサコちゃん側にはBOSSのDS-1 Distortionが置いてありました。


一番楽器キャリアが短そうなアサコちゃんが苦戦していた様子だったので、アサコちゃん頑張れ!


帰り際、motherのCDを買って帰りました。

カバーらしいんだけども「Butterfly In The Bottle」、あと「眠そうなライオン」あたりがお気に入りです。


そんなこんなのmotherでした。

2008/11/24

小山絵里奈 @ 関内LazyBones

小山絵里奈myspaceのライブが関内Lazy Bonesであったので行ってきました。




毎回少しずつ変化をもたせながらあれこれ試行錯誤しており、ライブならではのパフォーマンスを模索している小山さんなのですが、今回はガットギターに小田島伸樹さん、アイリッシュハープ&バウロンに廣瀬沙耶佳さんのトリオ編成でした。

このトリオは2008/04/28の「GROWING DROPS meeting」、2008/09/14の月見ルでのライブと、個人的に3回目だったのですが、ガットギターにアイリッシュハープのいずれもナイロン弦の響きが絡み合う音でとても魅力的なので楽しみにしておりました。

かつ、この日はワンマンで、対バンなしのたっぷり2部制でした。




この日はあいにくの雨で、駅から徒歩5分弱と近からず、遠からずのお店へは微妙な具合でした。

早めについたのでビールを飲みながらライブが始まるまで時間潰してました。


で、案の定手持ち無沙汰になってきたのと(笑)、アイリッシュハープをまじまじと見る機会がなかなかないので、廣瀬さんに断りを入れてアイリッシュハープをガン見させて頂きました。


とは言ってもそんなに分解するほどに写真撮っても仕方ないので、ちょっとしたチャームポイント?だけ紹介。

弦側にハート型のホールがついてます。これがさりげなくかわいいです。
廣瀬さん曰く、このメーカーのハープにはこのホールがついている、とのことだそうです。

すこーしだけ弦の配置なんかも教えてもらったのですが、難しいですね。左手で低音側の弦、右手で手前側の高音側の弦に手を配置して、1、3、5度のところに親指、人差し指、・・・中指だったか、薬指だったかわすれましたが、ほどよく配置するみたいです(笑)。

ピアノやってる人の方が習得は早そうだなという気がしました。
ギターの場合、左手でコード、右手でホール側を爪弾くことをしているので、両手で爪弾くっていう感覚がやはり難しい(忙しい!)ですね。

しかもピッチ調整(半音)をする場合はペグ側のレバー的なものを適時いじって半音階を出すようで、これがまた忙しい。

でもこの、ギターで言うフレットのない「端から端まででピンと張られた弦が響いてる」まっすぐな音は本当に美しいです。


続いてバウロンのばちです。

3種用意してるそうです。

1本はヒッコリー材のスティック、1本はPerlの細い材をまとめた細いもの、1本はそれよりももっと太くまとめたもの。

硬いシンプルな音はヒッコリーのもので、スナップの効いた(木々がぶつかる雑音混じりの音)音を鳴らす際はまとめたスティックを用いるみたいですね。

少しだけ叩き方も教わったのですが、鉛筆を握るような感じで握り、水銀の体温計を冷ますのに振るような方法で叩くみたいです。この動作、体温計以外で使わないのと、体温計の先をどこかにぶつけないように振る程度でしか使わないので案外難しいです。

ぱっとわかりやすくその方法を言ってくれたのですが、ぱっとはできないので、やはり日ごろからこれ叩いてる廣瀬さんすごいなーと実感しました。

ちなみに叩く面の裏側に、水を片手ですくうような感じで円を狭めるようにピッチ調整を演奏中にしながらフィルを入れたりしているとのことでした。これもなかなか、叩きながら片方でピッチ調整が難しいです。日々やらないとだめですね。バウロン欲しいなぁ・・・(笑)。


最後に廣瀬さんのスマイルとバウロンです。

良い笑顔!

廣瀬さん、丁寧な説明ありがとうございました。





この日のセットリストです。

<1部>
  1. MARIMBON
  2. ノンモの森
  3. 幻ゲーム
  4. 驟雨
  5. 月影乙女

<2部>
  1. 豚(新曲未発表曲/仮タイトルです)
  2. バースデーソング!
  3. LIttle Things
  4. ユウリタユフエリウライ
  5. Monster's Birthday
  6. my favorite things
  7. 豚(ふたたび


小山さんから頂いた自家打ちタイプそのままで載せてみました。

ラスト2曲はアンコールでした。





1曲目「MARIMBON」では廣瀬さんがバウロン、小田島さんがガットギターの編成で、寒かったこともあり小山さんも小田島さんも上着着っぱなしでした(笑)。

小田島さんだけの際の、エレキギターにマルチエフェクターを駆使した原曲のトリッキーさを再現したプレイも面白いのですが、跳ねたガットギターにバウロンのトコトコ言うリズムに小山さんの歌の編成は見事ですね。最近ではクラップ(手拍子)、指パッチン(Finger Snap)も駆使しての「よりアコースティック」「生身」の融合でもってにぎやかな音になってます。

やはりどの楽器もアンプリファイされてない音なのでシンプルで隙間が出来るんですが、この曲の面白さは「跳ねてる」「隙間がある」ところにサビでメロディがぐっと広がるところな気がいたします。

でも「骨」にまつわる歌(おじいさんが亡くなった際の火葬後にこの歌の種が生まれたそうです)なので、隙間を感じてしまうと、どこか老人の骨粗鬆症的なものがよぎります。(冗談です)

火葬された後の故人の骨は、やはり老人故の密度がどうあれ、焼かれたカルシウムの塊がさらさら、からからとしたものなので、その硬い、でも軽いものがぶつかる音のイメージがこの曲に繋がっているんでしょうね。

詳細はこの曲が収録されている「NOMMO」のじっくりと解説した記事にも取り上げているのでご興味沸いた方は「NOMMO」を聴きつつ見てみていただけると幸いであります。






えーっと、時間かけてじっくりレポ書いてたのですが、時間が開いてしまったのであとはざっと書きます。

途中でバースデーソング!って書いてあるのは、歌ってもらっちゃいました。
この日の前日が自分の誕生日でして、どこぞかで情報が伝わってたみたいで歌ってもらっちゃったわけです。
人生で一番照れました(笑)。

でもほんと、自分の好きなアーティストに歌を歌ってもらえるなんて、(別に死のうとしていたわけじゃないけど)生きてて良かった!!!と思いました。






あとは新曲の「豚(仮)」
の披露ですかね。

時間が経ってしまったのでどういう歌だったか忘れてしまいましたが、また来年楽しみにしておこうと思います。




トリオ編成だと一人がリズム(バウロン)、そして一人が伴奏、そして歌が乗るっていう手法が取れるので小バンド編成と見るとバランスが良いですね。

がっしり組まれたバンド、っていうよりは「小山絵里奈のサポート」っていう感はあったんですけど、徐々に結束と息が合い、高まっていくような感触をリスナー側から感じます。


このトリオでフランスのLEX 2009に出演するとのことで、国境や文化の壁をを越えて海外でも小山さんトリオの音が響き渡ることを日本から応援したいと思います。


おまけ動画「My Favorite Things」

2008/11/17

Emotional Ticon @ 渋谷LUSH

Emotional Ticonとして渋谷LUSHにブッキングしてもらったので出演してきました。




Heartland(ノイズ2人組)として渋谷LUSHに出演した際の記事にも書いたのですが、Emotional Ticonではないグループ(Private Army)で出た時から渋谷LUSHの方といくらかお話させていただき、前回は4人での出演が難しいが2人ならOKって言ったことで出演となったのですが、今回は4人で出てきました。

LUSHのブッキング担当の劔さんコドモアズあらかじめ決められていた恋人たちへサポートBass、ex.ミドリ)にはほんとお世話になります。ここで言っても仕方ないけどありがとうございます!(店長の田中さんも!)




この日の顔ぶれはガガキライズ(myspace)三ツ目(myspace)香りのするシャンプー(myspace)The Electric Rainbow Bandでした。

もちろん全然知らない人たちばかりでしたが、劔さん曰く「面白い人たちを集めた」とのことだったので楽しみながら臨みました。




まず最初がガガキライズでした。

変わったグループ名なので、変な意味で「奇をてらったバンドかしら」と想像してましたが、2人編成のノイズコア系のバンドでした。

ドラムとギターの2人で(ボーカルあったっけな)轟音で走り抜ける感じのロックでした。

終わったあと劔さんを交えて少しだけお話したのですが、ギターの長髪のSGを弾いていた男性はPerfumeファンとのことでした(笑)。





次が三ツ目でした。

彼らは大阪の人で、ドラムとギター(&色々)の方は来東したそうです。
で、ベースはたまたま関西にライブしに行って1回だけ会った事あったと言うPLEGLICO(myspace)のメンバーのきぬえさんがやってました。

「とりあえず現地でメンバーを探す」「即興」っていうのがこのグループらしいです(笑)。

が、即興とは思えないまとまり具合を感じました。
最低限の打ち合わせをして、打ち合わせ通りだいたいやるらしいです。
見事だ。ある意味でやり慣れていると言う。

あと面白かったのが、MCでメンバー募集してた点です(笑)。

「ライブ予定・・・明日なんですけど、下北沢のBASEMENTBARでやるんですが、このベーシストは明日モーモールルギャバン(myspace)を見に行きたいとのことで来れないみたいなんで、誰かベース弾ける人、どうっすか?」とのこと(笑)。

翌日暇っちゃ暇だったので(仕事はあったけど)その後連絡先教えておいたのですが、もろもろ都合が良くなかったので当日断っちゃいました。(でもモーモールルギャバンに間に合うとのことで、きぬえさんは翌日も出演したそうです)

また機会があったら一緒にやるかもしれないなーって感じがします、と言うかなんかやってみたいものですね。





次が香りのするシャンプーでした。

変な名前ですが、なかなかポップなバンドでした。

劔さん曰く、関西出身の人のバンドだそうで、どことなく関西ノリな感じでした。
(うまく言い表せないけど、東京の人とノリが若干違う)

ギターボーカル、ベースにドラムのトリオ編成で、ギターはG&LのTelecasterタイプのモデルを使ってました。クリーントーンが主で、アタック感のある乾いた軽快なカッティングが印象的でした。





次が我々、Emotional Ticonでした。

今回やったのは以下。
  • リコーダーをぴろぴろ
  • ノイズ
  • ディープパープルのリフを弾く
  • ナ○セの歌(オリジナル曲)
  • しんみりした曲


途中途中にノイズは挟まってますが、ざっと言うとこんな感じ。

個人的に、もう人の曲を平然と織り込んだりするのは飽きたのもあるし、何にしても程度が低くて聴いててうんざりするので(完璧、やってる側の意見ですけどね)その辺の用量はちょっと減らしました。

自分が思ってる愚痴的なものを挙げるときりがないのと、聞き手がどう思うかは自由である点を加味して、私的感想はこの程度にしておきたいと思います。


あと、今回のキーポイントは、練習ではアナログシンセを持っていって、それでシンセパーカッション的な音を鳴らしていたのですが、案の定Roland SH-09では再現性が不完全、パラメーターが狭い、地味に重い(笑)っていう理由からやめ、当日はYAMAHA MR10(しょぼいアナログ・リズムマシン)を使用しました。

なんだかんだでアナログなので音が太い、抜ける点と、音色がしょぼい点、あと音色がアナログ・リズムマシンの名機のRoland TR-808に似ている点などから、結局かっこいい感じになった、と思っております。(思い込んでおります)


あと、あんまり種明かししたくはないけど、エフェクターにMXR Blue Boxを導入しました!
ノイズをやりだす当初、MXRのBlue Boxはえげつない音がするのできっとノイズで活躍するに違いない!とか思い込んでいたのですが、案の定扱いづらくてしばらく目もくれてませんでしたが、とあるWeb談話にて、DODの問題エフェクター、Buzz Box(ものすごくえげつない音が出るエフェクター)に近い音がBlue Boxとハイゲインディストーションを駆使すれば鳴るかもとの情報があったので試してみたのでした。

結果は良好!
でもFuzz系の音がそこに入ってしまっているので、以前から愛用していたFuzz Factoryもどきの出番が減りました。これはもうちょっと考えたいですね。

あと考えないと、って点はElectro HarmonixのFLANGER HOAXも問題。
でかいわりにエフェクトのドライレベルを上げるとノイズの抜けがものすごく悪くなる。
ギターで弾いたら面白いんだろうけど、雑音だと結局複雑なフランジング、モジュレーション具合がわかりづらいって点もありますね。

精進します。





最後がThe Electric Raindow Bandでした。

このバンドは渋さ知らズなどで活躍するギタリスト大塚寛之さん、PhewがVocalでギターが山本精一のMOSTのドラマーとして知られる茶谷雅之さんらがメンバーです。(ベースはMarble Sheep沢田さんらとセッションしてるらしい鈴木一奈美さんとのこと。ダモ鈴木バンドでもベース弾いたりしたみたい。Captain Trip人脈?)

個人的に、MOSTが大好きでよく見に行っていた時期があったので、その茶谷さんと対バン!っていうのが嬉しかったです。


大塚さんのギターも初体験でしたが、とにかく弾きまくる!

古そうな使い込まれたストラトキャスターに、自前のOrangeのアンプ、数々のエフェクター(巨大なブースター系のエフェクターと思われるものや、Fuzz Faceなど)にアンプ上に置かれたMaxonの3Uラックサイズくらいの据え置きAnalog Delayなどなど、機材も豊富かつマニアックで見ていて飽きませんでした。

ワウの聴いたギターもありーので、ジミヘンらへんが好きな人が聴いたらきっと良かろうっていう音楽性でした。(サイケなのかしら)


ちなみにThe Eectric Rainbow Bandは「演奏時間が延びることが多い」っていう理由で、元々Emotional Ticonがラスト、って言う話でしたが順番が交換になりました。

実際長かったですが、長くても退屈には感じない素晴らしいロックバンドでした。





以上、対バンも充実(かつ初顔合わせ)したEmotional Ticonのライブでした。

2008/11/16

Dan Electro DD-1 "Fab Tone"


馬鹿なエフェクターが我が家にやってきました!

「Fab Tone」。ファブトーン。

和訳すると「素晴らしい音」。馬鹿(笑)。


どの辺が馬鹿かちょっとだけ解説しておきましょう。

これ、名前も馬鹿だけど、音が猛烈にでかい。
とにかくうるさい。どこで使えばよいのよ、っていうくらいうるさい。

それが認められて、轟音を時に奏でるmogwaiのStuart Braithwaiteもレコーディングで使用したなんていう話も聞いた事あります。(情報源がないのですが)

つまみも「Vol」「Bass」「Treb」「Fab」。「Fab」って何よ(笑)っていう。


あと馬鹿な点。

でかい。そして重い。

BOSSのPH-1rがそばにあったので並べてみました。
でかい。BOSSよりも圧倒的に重い。


使用例です。

この位置に勘で入れてみたら正解。
入手してすぐライブで使いました。
馬鹿とか言っておきながら、素晴らしかった(笑)。
it's fab!!!!

2008/11/15

ototoi kiyagare vol.2 @ 新宿nine spices

看板クジョーさんっていう、8月にやったライブをたまたま見に来てた人(Creepy popとかデロッピードロッピーあたりと繋がりがあったらしい)がいるんですが、色々なバンドと関係があるらしく、今度企画をやるっていう話を小耳に挟んだので行ってみました。

場所は新宿nine spicesでした。

ここはホール内が禁煙なので、基本的に煙草を日常で吸わない者からしたら嬉しい箱なので好きです。(ライブハウス帰りに煙草の煙でいぶされた衣服の匂いが鼻に入るの、やはり好きにはなれませんね・・・)

あと、この企画、うまい棒を食べ放題で提供しているとの面白要素もありつつで、きっとなんかしらの話の種にもなるだろう!的な視点でも遊びに行きました。




出演はARTLESS NOTEmyspacemothercoatmyspaceYOMOYAmyspaceシャムキャッツmyspaceでした。

見たことあったのはARTLESS NOTEのみ、しかも今回で2回目だからまだ印象がはっきりしてない、っていう状況でしたが、なんか名前はよく聞くんだけどどういうバンドかよくわからないけどいつかきっと見るだろう、って思ってたグループ名ばかりだったので勇気を振り絞って?一人で行って見ました。

やはり一人で良くわからない出演者たちのライブハウス行くのは、(敵地じゃないけど)アウェーに乗り込むような感触で、別にそんなことはないのだけども仲間はずれにされたかのような変なプレッシャーを感じてしまうので苦手だったりしますが、まぁ誰かいるだろう!くらいなノリで行ってきました。

風船が邪魔さて、まず会場内に入りました。
風船が物凄く邪魔な感じで(笑)、中途半端にホール内にありました。
後に誰かが(故意ではないと思うけど)破壊したりしてました。
狭いライブハウスに風船が満ちていると、こう邪魔なのかーってのがわかりました(笑)。
とりあえずパーティーっぽい感じなのだな、と汗ばみつつあたりを見回しました。(なんか変な汗出てきてた、暑かったのもあるんだけど)


バーカウンターのうまい棒バーカウンターはうまい棒だらけでした。バーカウンター以外にも、ここのホール両サイドにはコップなどが置ける板が出てるんですが、とにかくそこにうまい棒がいっぱい置いてありました(笑)。





ARTLESS NOTE 01 全体図最初がARTLESS NOTEでした。

以前見た際はドラムが2組、ギターボーカルが1人で、内ドラム1人が鍵盤に変わったりと言った「ザ・変則編成」と言った感じを受けましたが、今回はドラム1人、ギターボーカル1人に鍵盤担当と役割が完璧に分かれてました。


ARTLESS NOTE 02 ピアニカ途中でピアニカなんかも登場してました。

基本的に3人ながらパワフルな、それでいてどこかポップさがありつつも独特のサウンドをやっているバンドなのですが、1バンド目からこれかー、と言う濃厚イベントのオープニングでちょっとお腹が膨れました(笑)。

後にドラムの恰幅の良い方がラーメン二郎の話を物販コーナー付近でしていたのを小耳に挟んだので二郎の話を振ってみたのですが(馴れ馴れしい俺)、目黒店が好きだ、とのことでした。
しかも大食べそうな人なのに小豚が良いとの発言をなさってました。





うまい棒タワー程よく酔いが回ってきて、手持ち無沙汰感が出てきた時にうまい棒を積み上げておいたら、ほかの誰かがうまい棒を目を離した隙に積み始め、うまい棒タワーが完成しました(笑)。

なかなかタワーができるほどまとめ買いは個人ではしないのと、うまい棒需要が確約できるところでないとそうはならないので、レアなので撮影しておきました。

※このあとみんなでおいしく頂きました。




mothercoat02お次がmothercoatでした。

3人編成で、Guitar & Vocalのフロントに立つ女性に、鍵盤だかなんだかよくわからない(客側にハードケースのふたが立てられていたので何があったのか見えない)ものを操る男性、そしてドラムの編成でした。

SUPERCAR以降のシューゲイザー、ポストパンク的な音で、嫌いではなかったのですがあまり印象に残ってません。(うまい棒食べ過ぎて気持ち悪くなったので(笑)、ホールじゃないところで休んでました)
mothercoat01Rickenbacker使ってました。うらやましいな。
そして、あのオルガンだかなんだかわからない音色を出していたものは一体なんだったのでしょうか。





物販コーナーのうまい棒休んでいた際、物販コーナーがあり、そこにもうまい棒が山積み、壁、ロッカーにもうまい棒が付着していると言った状態だったので、ここにもうまい棒タワーを作っておきました(笑)。

※この後みんなでおいしく召し上がりました。

主催のクジョーさんが自作クッキーも配っていたのですが、これが実においしかった!

うまい棒の化学調味料まみれの濃い、しょっぱい味に対してDIYな優しい甘さが舌休め(?)に最適で、案外ぼりぼりと食べてしまいました。(この時点でうまい棒9本に小さな缶バッチくらいの大きさのクッキー15片くらい食べてました。お腹膨れすぎ)





YOMOYA 1次がYOMOYAでした。

先述の物販コーナーでCDを売っていたYOMOYAのVocal氏とライブ前に共通の知り合いを通じてほんのすこーし話したんですが(と言っても挨拶した程度だけど)、知り合い曰く「(YOMOYAのCDは)名盤です」とのことで、んならライブ見て買うか決めよう、と思い、mothercoatで十分休んだ身でYOMOYAに臨みました。

始まる前に聞いていた情報でしたが、彼らはステージ上に光るチューブを効果に用いており、絵がきれいだっていうことでした。


YOMOYA 2実際見てみて思ったのですが、暗いライブハウスにて照明を使わずに光るチューブだけ巻きつけて照明とするのは、暗闇の町に光るクリスマスツリーみたいな美しさがありました。
白熱灯系のややオレンジ~黄色の光がほのかに顔を照らして、正直な話薄暗いんですけど、灯りが優しくて、音楽性にも合っていて幻想的ですばらしかったです。

あれを毎回持ってくるのもかさばりそうですが、なんだか良いものを見た気がします。

音楽性としてはレゲエ、ダブ的なゆったりした楽曲にギターポップ、ポストパンクが混ざったような穏やかな音楽が多く、やかましいロックがあまり好きでない人にはきっと受けるのではないか、と言ったポップミュージックでした。

特に気に入った点は、先日見たPaperBugLunchbox(以降PBL)と同じように、鍵盤の使い方が良かったです。
古来(っていうとほんと古いみたいだけども、ロックが発展した70年代頃)のキーボードの使い方の感覚とちょっと違いました。
とは言ってもPBLも独特なので、それと一緒ではなかったですが、いずれも好印象でした。

声が高すぎず力の抜けた声、97年頃以降の日本のロックと言った印象。
ライブで聴くと、ギャーギャー言ってないので聞き取りやすいし、柔らかな印象でよかったんですが、家で聴いてると(結局CD買いました)ちょっと飽きますね(個人的な感想ですが)。

「Image Damage」って曲が代表曲?みたいな感じで帯に書いてありましたが、この曲がとても飽きるのと、韻を踏んでいることでなんかうんざりしてきます。それ以外は概ね良かったです。

ギターの音色もとてもよかったですね。(Fender Jazzmasterのアノダイズドピックガード搭載のモデルで、それ以外は目立った改造などはなさそうなモデルにSAN'S Classicで歪みを作ったっぽいです。あとなんとかって言ってたけど忘れちゃった)





次がシャムキャッツでしたが、疲れと食いすぎによる吐き気でずっと休んでました。


とりあえずこの日の感想を総括すると、だいたいがクジョーさんの知り合いとか、知り合いの知り合い、出演者の知り合いである点からか和やかで、クラス会、ただのパーティーみたいでアットホームでした。
まったく知り合いの居ない人が行ったら疎外感を感じてしまうかもわかりませんが(自分もほぼ知り合いが居ないに等しいライブではありましたが、かろうじて面識ある人がいた)、うまい棒を通じて客は一体になれるものだなと思いました(笑)

2008/11/14

54-71 @ 渋谷TOWER RECORDS B1F

友人が54-71wikipedia/myspaceの新作をタワーレコードにて購入した際に、タワーレコード渋谷店の地下イベントスペースにて行われるレコ発ライブの予備券をもらったとのことで、行くことが困難との理由から頂きました。





まず入場予備券ってことで、それで入場ができるわけではなかったみたいなので入場券に引き換えました。

確か133番くらい。
引き換えスタート直後で引き換える気が0だったので(別に最前列で見なくても良いや、っていう諦め)ちょい洋楽フロア見てから行きました。

なかなか列も伸びてて、ライブが終わる頃には結構人入ってました。




最初がsgt.(myspace)でした。

初めて見たんですが、ヴァイオリン(女性)、ギターにドラム、ベース(あとは男性)の4人編成で、インストバンドでした。

ポストロック以降のインストバンドと言った感じで、ドラムが引っ張って行く感じでした。

ちょっと安っぽい表現になってしまいますが、ヴァイオリンがいることからROVOと少し傾向が似ています。
実際にROVOのメンツと対バンしたりもあるようなので同カテゴリーなんでしょうね。

個人的に言えば、ベースの音がMusicman Stingrayを使っていて太いなーっていう点と(あとたまに好きな感じのフレーズがあったような・・・)、ヴァイオリンが全然面白くなかった点と(これはもはや好みの問題なので、決して悪いわけではありませんでしたがあんまり好きではなかったです)、全体的に曲がちょっと退屈だったなーってとこでした。

とてもうまいバンドなのですが、なんか・・・こう、自分を引き込む要素、例えばポップさだとか、そういう感触があまり感じられませんでした。

名前はちらほら見るグループなのでこの機会に見れて良かったな、とは思いました。




お次が54-71。

Vocalの佐藤さん、毎回踊りまくって歌うのはもうだいぶ前から見ているので知っているのですが、かつての「何か怪しい宗教、瞑想方法を取り入れてしまったかのような奇怪さ」が最近薄れているっぽいのが、どことなくわかっていたので今回はそこに注視してました。

まずヘアスタイル。
昔は坊主(五厘刈?)にジャージ的な衣装だったのですが、美川憲一のようなヘアスタイルでした(笑)。
あと衣装もどこなく美川テイストで、ふわふわした感じのワイン色のシャツに、下は短パンにタイツでした(笑)。

目のやりどころに困る、意味不明な格好にちょっと驚きました。

あと、以前は歌に集中しまくっていたことからかわからないですけど、彼の持って生まれたものなんでしょうけど、歌っていると鼻汁だか、よだれだかわからないけど分泌液が鼻だか口からか猛烈に垂れてました。
今回はそれを度々手でぬぐったりしていたのでちょっと進化した様子でした(?)。

あとスタイルですが、以前はドラマーが下手?側で横を向いていて、ベースが一番奥でステージの後ろ側を向いていて客に背を見せ、上手?側にギタリストが居て真ん中にVocalと言った配置でしたが(ギタリスト不在時は一度も見てないので比較ができません)、ドラマーが後方に居てベースとギターがそれぞれドラムのサイドにと言ったオーソドックスな様子になってました。
ベースのリーダーも普通に客側を向いて弾いている姿も見ました。
なんか新鮮と言うか、普通風?になった・・・と言うか。

でもサウンドは相変わらずストイックでかっこいいです。
とにかく音数が他のバンドに比べると少ない。
その少ない音と音の隙間の緊張感すらも演奏しているような、類稀なバンドだなと実感しました。

ギタリスト脱退、そして違うギタリストが加入って言うこともあって、
最初?のギタリスト脱退前をよく見に行っていた者としては、やはりちょっと変わったなーとは思うのですが、ギタリストを新たに迎えて、音の質感は違えどこのバンドにはギターが居てこそなんだなと、ミーハーなファンながらに思ったのでした。

以上です。