2011/02/27

All Tomorrows Parties presents "I'LL BE YOUR MIRROR" @ 新木場STUDIO COAST

All Tomorrows Parties (ATP)主催「I'll be your mirror」を見に新木場STUDIO COASTまで行って来ました。




出演

mogwaiとか結構聴いてたのでATPの存在は知ってたのですが、日本でイベントやるなんざ考えたことはなく、うちのバンドメンバーから「God Speedが来るよ!」っていう情報を聞いて、灰野さんやBOREDOMSも出るのかー なら行く! ってなノリで行って来ました。

で、結構良い顔ぶれなんだろう、っていうのは感じてはいたんですけど、とにかく人が多かったので、なるべく疲れないように過ごしてたのでがっつりレポれるほど見れてません!

タイムテーブル見たらGod Speed You!が2時間やるって書いてあって、かなりびびって臨みました。




一緒に見に行った野郎ども

撮影した自分は映ってませんが、この男たちと行きました。

左から(個人的に)昨年のMVPバンド、tacobondsmyspaceの小川くん、そしてノイズ/アンビエント/サウンドスケープデュオで活動を共にするheartland/Emotional Ticon/Lolipop Guitar Lessonの森くん、先日やってたバンドChewzは解散、きがわ君と27うみのてでギターとか弾いたり鍵盤弾いたりする男、高野くんblog、そしてタカミの4人でした。

高野くんが「ドラクエで言うと戦士/戦士/武闘家/武闘家 全員男、魔法使い、僧侶0」みたいなたとえをしていてウケた(笑)。

純・ボーカル担当とか、アコースティック弾き語りをする人とか、ドラマー、ベーシストが居たら良かったのかもしれないけど、この4人が集まったところで仮にバンドをやろうとしても、まともなバンドには200%ならないっていう、そんな変な組み合わせ4人で見に行きました。チケット取ってくれたのは森くんです。サンキュー!

オジー・オズボーンっぽい高野写真載せておきます! いらっと来たら高野くんのブログへどうぞ。




最初はBOREDOMS

BOREDOMS凄かったー!

照明が落ちて「始まるぞ」って時に舞台が見え、ステージ上のカメラから映し出された様子が前方上部に投影されたのですが、ドラムが六角形に位置していて、真ん中に山塚EYヨが立っていて、コンダクターの如く舞いつつ演奏の抑揚をつけるっていう。見たこともないステージだった。

個人的に一番良かったのが、1方向のドラムに平手を差し出して、片手で肘あたりに手を添えると灯りが点るっていうのでした(笑)。それを1台ずつやっていって、全ドラムのBass Drumにそれぞれ違う色の灯りが点ると言う・・・・。なんなの、これ(笑)。

それぞれのドラムの音が左右スピーカーで散ってなるようにPAN振りがされていて、ドラムが回転するようにタムを回すとちゃんと臨場感ある音の流れが繰り広げられたりもして面白かった。

それにしてもドラムの配置が映っただけでどよめきが起こるバンドってBOREDOMSだけだよ(笑)。面白かった。写真は「BOREDOMS ATP」とかで検索すると多分見れます。(RO69のサイトとか)




BORIS

BORIS、昨年Clusterの代官山UNITにおけるライブの際に出演していて初めて見たんですけど、その時のライブが夜中だったていうのも含めて結構良かった。

最近のBORISしか知らないのだけども、重い音と美しいドローンと、霞んでノイズに埋もれそうなボーカルラインと、うっすらポップさが流れている感じで、心地よかった。

それをちょっと期待していたんだけど、案の定最初のBOREDOMSでテンションが上がってしまって、あまりBORIS気分じゃなくなってしまった。

BOREDOMS最初は失敗したんじゃねえのかな?(笑)

何はともあれ、BORISに何も非はなく、すごく良かったのだが、昔の音を知っていた同行者曰く「こんなになっちゃったんだね、BORIS」っていう感じだったみたい。

また改めて見たいと思うBORISでした。




灰野敬二

灰野さん、せっかくだから見るか・・・程度に思ってたら、なんと入場規制!ふざけー!

しかしながら音漏れが半端ない。と言うか、ノイズがやかましすぎる(笑)。58歳の超凶悪ノイズ、世界最強です!(笑)

しかし、どんなアプローチで臨むか見てみないとわからない灰野さん、中で見たい・・・と思いつつ、入場待ちの列が半端ないので途方にくれて音漏れを聞いていたところ、endonmyspaceでノイズを担当し、狂悪エフェクターブランドM.A.S.Fをやっている人に遭遇。狭いノイズシーンを実感・・・と思いつつ喋ってたら「今日BORISにエフェクターを届けに来た」と飄々と語っていた(笑)。恐るべし、M.A.S.F。

もっと聞いてみたら「今日灰野さんが使ってるエフェクターも2つくらい俺が作った」とのことだった。擬音で例えるなら「ギュオーーーーン!キュイイイイイン」みたいな、なんとも言いがたいパワーがうねりにうねって解き放たれたようなその音のキーを作った音が目の前に居ると言う不思議を感じました(笑)。

しかし、ノイズが止んだと思ったら、か細い和楽器風の音色がぺんぺんっ!として、強烈な叫び声が聴こえた(笑)。ほんとどこまでも行く灰野さん。

灰野さんの轟音ノイズをバックに彼と少々談話して過ごした。

M.A.S.Fの彼が言った言葉なのだが、とても共感したことなのだが、こんなにノイズ聴く為に列を成すくらいだったら、endonとかのライブもっと来いよ!って言う話。案外ノイズ好きな人多いんだったらもっともっとノイズのライブに人集まっても良いのにね、っていう話ですね。heartlandとして自分でも活動していて、あまり動員稼げないので深くうなずいた話でした。しかしながら、めげずに頑張りたいものです。

良い日曜日の昼下がりだった。




envy~MELT-BANANA

BOREDOMS→灰野さんあたりの流れでもう疲れてきていたので(しかも軽い二日酔いだった)、外人をざっくりパスしてしまった。何はともあれ、God Speed You!に備えねばっていうことを最優先させたのだ。多分、もったいないことしたんだろうなぁ・・・と思いつつ、数少ないフェス経験を元にOFFを満喫した。

そんなわけで、MELT-BANANAは最大限に楽しもうと、セカンドステージ(テント)側のenvyを遠めで聴きながらMELT-BANANAへの転換時にテント内に入った。

MELT-BANANA、何回か見てるけども、かつて見た際はマッハデシリットル/MONG HANGのドラマーでもあったウキさんがドラムを叩いていた時だったので、多分結構前。しかもあまり覚えてない。畳み掛けるような粋の良い女性ボーカルが印象的だった気がしていたが。

いや、でもその印象はそのままで、もっと音の厚み、スピード感が凄くて、モッシュもすごかった。あんまりもみくちゃになるとあとで風邪引くと思ったので控えめで見てたけど、もう良いや!と思ってモッシュの中でぐちゃぐちゃになりながら、物凄いスピード感の音に身をゆだねて楽しんでみた。

どっちかと言うとgsy!の気分だったから、モッシュ?とは思ってたんですけど、楽しかったです。




DIRTY THREE

初めて見たDIRTY THREE。

モッシュの後、へとへとになってたのでふらふらしながらメインステージ側の様子を見に行ったりしていたのだけども、あー、ヴァイオリンが居るバンドなのだなーと思いつつ、ヴァイオリンだったらgsy!が見たいと思ってたので、DJプール側に行って息抜きしていた。あー、もっと外人見るモードで臨めば良かった。




God Speed You! Black Emperor

待望のGSY!です!

まずセッティングがどうだか目を凝らしたのですが、積み上げられたアンプの台数は特にやたらめったら多いわけでもなしで、パーカッションの数がオーケストラみたな広がりで、そこでテンションがやや上がった。

しかしながら、どこに立っていてもステージが見づらいと言えるほどの客の数。凄かった。

演奏中盤、もう終電が危ういみたいな時間だったのでちらほら客が減ったあたりから視界は良好になったのだが、当初の予定よりかなり押していたっぽい。(BOREDOMS~BORISあたりでかなり時間押してたらしいですね)

GSY!はうちのheartlandの相方くんが結構好きで、タカミは聴かせてもらってた程度で、どっちかと言うともうちょっとロック寄りのmogwaiの方がこの手のバンドだったら好きで、熱心に聴いていたのは後者だったので細部まで楽曲を把握していたわけではなかったのだが、どこからどう切ってもGSY!の音で、2時間の演奏をダレずに聴き切ることが出来た。

相方くん曰く、かなり前の方で見ていたそうだが、足元のペダルたちが物凄い数だった、とのことだった。やっぱいっぱいエフェクター並べるべきだよ(違)。

それにしても、もうちょっと大所帯だと思い込んでいたのだが、ヴァイオリンは1人だった。しかしギターとのアンサンブルが良くて薄さを一切感じさせない美しさでうっとりした。

これ、都度都度見れたら見たいと思わせるものではないのだが、生きてる間に1回でも見れたこと、これがとても誇らしく思えたのでした。聴く方も構えが必要なGSY!、単独で遅い時間じゃない時にやってくれたらもっと楽しめそうだなぁ。いやいや、でも、なんだかんだでとてもよいライブだった。

0 件のコメント: