2012/07/05

the milky tangerine presents “厨二病~birth~”(2012/07/05 プー・ルイ出演) @ 下北沢SHELTER

the milky tangerine主催 “厨二病~birth~”なるイベントにプー・ルイが出演するとのことで行ってきました。




BiS始動後、初のプー・ルイ ソロ

ソロ活動と並行でバンド活動も行う柳田さん。デビュー曲は曽我部恵一プロデュース。2001年に18歳でデビューなので何気に10年超のキャリアを持つ人でもあります。
シンガーソングライターの柳田久美子さんblogtwitterwikipediaがやっているバンド、the milky tangerine。

BiSを人に紹介しようと見に行った某ローカルFMにて、BiSのコーナーのゲストで登場した彼女たち。以前から柳田久美子さんは知っていたし(名前だけだけど)、最近は見れてないけど付き合いも長くなってきたグーミとも対バンしていたりと世の中狭いよなあ・・・と思うことが多かったのですが、ミルタンとグーミの対バンがとりあえず決まったあたりで見に行きたいと思っていたイベントに、福岡から活動拠点を移したBAND A、そしてBiSとして現在活動しているプー・ルイのソロまで決まったと言うことで、これはぜひとも行かねばと、お金をセーブしてこの日に取っておきました。

ちなみにこの日はミルタンの1周年記念イベントで自主企画と言うものだったみたいです。アルバム「tuninglife」に沿った感じのタイトルで、英語表記だと「tuning-byo」と書いていた。




19:11 BAND A

全部面白そうだったのでスタート前に入場。当たりを見回してみると最近アイドルにやたら興味を持ち始めたらしい某レコード会社のベテラン新人発掘担当の方なんかが来ていた。

BADN A、以前から度々こちらにライブしに来ていて、私もお世話になった渋谷LUSHや下北沢BASEMENT BARなどで行われている“Beat Happening”なるイベントに出てたりするのを名前だけなら把握していたのだけども、見るのは今回が初。

昨年のTOKYO IDOL FESTIVAL 2011の時に九州からこちらに来た男から「福岡のバンドなのだが、余計に買ってきたので、ぜひ聴いてみて!」とCD-Rを渡されていたので、軽く予習して臨んだ程度でライブを見た。

編成は4人、ギターボーカルはストラトキャスター、ベースはジャズベース、ギタリスト(紅一点)はテレキャスター、そしてドラムと言う顔ぶれ。

SEで入場して1曲目はこのライブ前にYouTubeにPVが公開されていた「七隈線」YouTubeからだった。聴いておいたばかりの曲だったので「あの曲か」と少しわかったのが嬉しかった。

ポップミュージックも好きなのだが、どっちかと言うとやかましいとか、何か突き抜けた感じとか、汗臭さとか、そういう方が見ていて面白かったりもするので、その点では爽やかなバンドだったあたりでは日頃から進んで見るタイプのバンドではないなーと思ったのだが、歌い上げたり、ギター弾きまくって聴かせまくりみたいな圧がなくて楽しめるところは良かった。

1~2曲は続けて演奏。MCにて「厨二病って、フリスクを子袋に入れて“ヤクが切れた”的な、そんなやつ?」と企画名をいじっていた。くだけたMCで雰囲気が少し和やかになった。

3曲目は女性ギタリストのピッチの高いギターフレーズにギターボーカル男性のカッティングが絡んだりと、結構好きな感じのアレンジで良かった。歌もつめつめな感じが好きでないのだが、彼らの歌は程よく余裕のある感じで悪い気はしなかった。そこから4~5曲目も続けて演奏。余計な長さ、無駄さがそんなになくてサクサク進むのも良かった。

ライブ告知MCにてライジングサン・ロックフェスティバルに出演する旨に触れ「違うステージだけどPerfumeも出るんですよね」と、アイドルヲタがやや多そうなSHELTERの客を意識したかしてないかわからないけど、そんな話題も出ていた。

6~7曲目は続けて演奏。最後の曲ではギターボーカルの方がストラトを置いて、ステージに持ってきていた缶コーヒーの空き缶を手に、スティックでカウベルのような感じで叩いてイントロに音を足していた。スタンドに固定されていたマイクを手に持って、動きながら歌っていたのだが、最後の曲だけ、それまでの曲に比べてアグレッシブな印象の曲だった。ハンサムな印象の人が小奇麗にしてるだけよりも、動き回ってそういう様子を見せた方が、非ハンサムな人間からしたら親近感がちょっと沸くものですね。(余談だが、紅一点の岡愛子さんも結構かわいい)

曲は少しの予習程度では把握しきれておらず、どの曲をやったか書くに至るほどでもなかったのだが、冒頭からそれなりに楽しめて良かった。と言うか、こういう機会に出演してくれて実にありがたかった。彼らを目的にライブに足を運ぶことがアイドルヲタ度を深めてしまった自分にあるかは謎だが、またどこかで見れたらなと思うバンドでした。

でもまあ、福岡から活動拠点を東京に移して、盛んにライブ活動しているみたいなので、またふらりとライブハウスにバンド見に行った時にでも見れるかなと言う気がしてます。(どんなバンドだって生ものですから、見れるうちに見るに越したことないですけどね)




19:52 グーミ

2番手はグーミ。

バンド活動らしい活動を始めてから縁が出来て知り合ったバンドで、知り合ってもう3~4年は経つでしょうか。(このblogさかのぼると初めて見た日の記事もありますね)

グーミ、千葉県出身のメンバーで構成されているのでどっちかと言うと千葉での活動も多い方なのだけども、いつだか横浜あたりでミルタンと対バンしていた。そこでそれなりに意気投合していたみたいで、同時に見たことがなかった両者を同時に見たいと思っていたのが、こういう機会で実現して嬉しかった。

このblogで欠落してしまっているのだが、2010/09/24の渋谷UNDER DEER LOUNGEでのライブ以来恐らく見れてないんじゃないかっていうくらい久しぶりだったので、そこから音源リリース、ツアーなど活発に活動して成長・変化しているであろうグーミが見れるのも楽しみの1つだった。

1曲目は自分も見たことがあった、体操から始まる曲だった。馴染みのある曲だったので嬉しかった。3人での演奏ながら、3人の音のバランスがとても良く、何かが抜きん出てるわけではない対等な印象が相変わらずで良かった。

しかめ面して演奏しているバンドとかも嫌いじゃないんだけど、グーミの演奏はあまり力んだ感じがないのがやっぱり良かった。程よく力が抜けていると言うか。

体操曲から2曲目を演奏してMC。簡単な自己紹介をはさみ、ヴァイオリンを使う曲がある旨を説明してからの3曲目はLOOPマシーン(BOSS RC-2 LOOP STATION)でヴァイオリンフレーズを録音して反復させる曲をやっていた。相変わらず見事な1人弦楽アンサンブルをつむいでるのが実に良かった。

4曲目は新曲「ゴースト」なる曲をやっていた。こちらもヴァイオリンのループを鳴らし、途中からギターに持ち替えてと3人編成3楽器を越えたサウンドを鳴らしていた。扱える楽器が1つ(+α)多いだけでどんどん広がるなーと言うのをグーミで改めて強く感じた。と言うかグーミのその辺は魅力の1つだなと思った。(3人とも歌えるのも強い)

MCにて新譜紹介し、グーミならではの静けさが漂う心地よい曲で終わった。久しぶりに見れたライブだったが、グーミ3人の音楽が相変わらず心地よくて好きだった。

余談だが、「大学生頃、小畑くんくらい痩せていたんだ」と以前彼らと喋っててしたことがあったのだが、この春~夏で痩せたので、なんだかそれが少し証明できた気がした。でも小畑くんは相変わらずほっそりしていた。




20:30 プー・ルイ

BiSとしての活動に専念の為、ソロ活動を休止していたプー・ルイが同じつばさレコーズ所属のミルタン企画ってことでか復活。プー・ルイとしてのソロを見たことがなかったBiS 1stワンマン新規の私にとっては好機会だったので楽しみにしておりました。

プー・ルイ ソロについて何回かこのblogで書いてるかもしれませんが、改めて触れておくと、ミニアルバム「みんなのプー・ルイ」が発売された時に渋谷タワレコにて試聴が出来たので、若干アイドルへの興味が広がってる頃だったので聴いてみたのですが、ハロプロからその興味が広がっていたこともあり、所謂「エレクトロポップ系のアイドル(のようなもの)」は避けてる感じが自分の中であり(例えばAira Mitsukiなど)、ボーカルが音程補正されて、ちょろっと聴いてそんな感じだったので棚に戻して買わなかったっていう経緯があったのですが、震災の時に暇で購入したBiS 1stアルバム「Brand-new idol Society」が実に良かったので、BiSをはじめて見に行ったその日に「みんなの~」も購入して聴いてみたら、サウンド的にはそんなに大きく差がなく、気に入って予習しておりました。

さて、そんな復活プー・ルイです。会場見回してBiS経由のプールイファンが多いなと思った。(見たことある、話したことあるBiSファン“研究員”もちらほら)SHELTERは後ろの方に居るとあまり見えないので少し前に出て、3列目くらいから見ることが出きたのだが、ライブ後に近くに居たファンの方が「やっぱプーちゃんかわいい・・・かわいいよぉ・・・」と連呼していたのが印象的だった。

編成はギタリスト、ベーシスト、ドラムにプー・ルイの4人編成で、生演奏でプー・ルイ曲やるのかなーと楽しみにしていたのだが、音源に収録されているオケの音がそのまんま流れていて、それをなぞるようにバンド演奏が足されると言うものだった。なので、生ボーカル+音源ボーカルでかぶせだった。その他サウンドもかぶせだったので、生演奏だけの緊張感や隙間がなかったのは少々惜しかった。

格好は「みんなのプー・ルイ」のジャケットでまとっていたものと同じ?と思われる衣装で、自分が見始めてからのBiSの衣装とはちょっと違ったガーリーさがあってとてもかわいかった。何しろ「(自分が見ていなかった)あの時の格好」っていうのが復活感あって良かった。

1曲目はシークレットトラックで収録されてた曲からスタート。習作感のある簡素で短い曲から始まると思ってなかったので意表を突かれた。

2曲目「I'm coming!!」は「みんなの~」1曲目収録の勢いの良いアルバムオープニングナンバーで良かったのだが、オケ流しながらの演奏にちょっと萎えたので涙腺が刺激されるほどは感動しなかった。

2曲目終わりでMC。名乗りから「SHELTERに1人で出演するのは初めてです」と、BiSではたびたび上がっていることを浮かべながら語っていた。

プールイとはなんだったのかを簡単に紹介し、「活動休止してたのに、休止前よりお客さんが増えた(笑)」と笑っていた。全くの活動休止ではなかったですからね。でも面白い話だなと思った(笑)。

MCの後は3曲め「You too」。音源では音程補正しまくったボーカルで、打つ込みでカチッとしたサイバーエモ・サウンドに合うように仕上げられている印象なのだが、それにかぶせで生ボーカルだったわけだが、この曲においてはキーがやや高い部分があり、そこが少し声ができらない印象だった。プールイ頑張れ!

4曲目「れーぞんでーとる」は上述のBiS 1stワンマンのアンコールでプーちゃんが涙を流しながら演じていた曲で、初ではなかったのだが、初ワンマンの雰囲気や盛り上がりが頭によぎって、あの時のライブも楽しかったなあと思い出に浸れた。

5曲目「限られた時間の中で☆」も冒頭のキーがやや高めで、冒頭からちょっと歌いづらそうなプーちゃんが見られた。頑張れプールイ! サイン波で奏でられる冒頭の音も込みで、やはりこちらもオケ+生演奏だった。(と言うか全部そうだったんですけど)

6曲目「WHY?」は「みんなの~」中でもっとも好きな曲で聴けて良かった

ベーシスト メガネ氏の音が聴ける「YAH YAH YHA」収録のBiS シングル「primal.」
最後の曲前にMC。「最後の曲だと言うのに、まだ緊張してます(笑)」とはにかんだ笑顔がかわいかった。「BiSの『YAH YAH YAH』(CHAGE & ASKAのカバー)でも彼はベースを弾いてくれてます」とメンバーを紹介していた。普段は回路と言うバンドでベースを弾いているそうです。

最後7曲目は「Give me pain」。「みんなの~」中でギターが特に印象的でかっこいい曲で、こちらも聴けて良かった。ギターの方が最後にソロで弾きまくってて、プールイの同級生で組まれたらしい(誤解があったらすいませんが、そう言ってた気が…)バンドながら、しっかりサポートできるテクを持ち合わせたメンバーが集まってるんだなーと言うのも感じた。それゆえに、オケに頼ったライブだったのが少し惜しいなと思う、そんなプールイ ソロでした。

しかしまあ、BiSのレパートリーが増えたので、ますますプーソロを聴ける機会ないでしょうから、見れてとても満足しています。




21:21 the milky tangerine

最後はミルタンでした。

ミルタン、個別に見に行ったりもしたし、BiS企画で呼ばれたりと数回見てるので、どういうバンドかもわかってるし、それなりに好きだったので楽しみにしてました。

柳田さんのセーラー服姿が拝めるPV。かわいいです!
1曲目は無料ダウンロードできるようになってた「渋谷買物構想曲」から。PVもアップされている曲なんですが、映像中で出てくる小枝氏(ギター&ボーカル)はウォーリーを探せ!のウォーリーコス、柳田さんはセーラー服を着ているんですが、その格好でステージに登場。柳田さんのセーラー服姿がまぶしくて良かった。

冒頭から髪を振り乱して煽り、すっ飛ばしてライブを盛り上げていてた。柳田さんのギターが、彼女に似合っていた黄色いMustangから白いStratocasterに代わっていた。

2曲目「Charlotte」は彼女らのアルバムのリードトラックと言う印象の疾走感あるギターサウンドがかっこいい曲で楽しかった。1曲目からのツナギも大変良かった。

3曲目は歌から始まる曲(タイトル不明)を演奏し、4曲目前でMCへ。

「みんな厨二病!」「(1曲目で)みんなピースしてくれたから死ねる!」とテンションが高い柳田さんの笑顔が弾けていた。ウォーリー小枝から“お祝いの言葉”とのことで、赤い包みから手紙を取り出して読み始めた。「祝辞…。ご来場の皆様…」とかしこまって朗読を始めて、厳かなムードが流れて面白かった(笑)。しかしながら渋谷でPV撮影をした件について「スクランブルエッグ…」と交差点のことを良い間違えたりと緊張感がぷつぷつ切れてて尚おかしかった。「知らない人に“みつけちゃった”と言われた」とウォーリー姿で街をうろうろした話などをしていた。

4曲目はアルバム収録曲「幸せのバタフライ」。2本あるギターのサウンドが絡み合うところや、空間系エフェクトの使い方が心地よくて良かった。柳田さんのボーカルも程よく力が抜けていて私的に理想的なサウンドだなと思った。

5曲目「Your Beatiful mind」もアルバム収録曲で、男女ボーカル両方が聴けるけど、力強いギターサウンドと柔らかさ、心地よさがうまく溶け込んでて良かった。

6曲目はタイトル不明、「憂鬱な仕事をサボってオフィスを出たの」と言った歌詞が含まれた曲で、聴いたことない曲だった。意外とどごすこ言ってアグレッシブな曲で、小枝ギターも過激なトレモロサウンドでギターの音がずたずたになってたりしたのだが、サビはキャッチーで、その辺の持って行き方がなかなか憎かった。

6曲目も聴いたことのない曲で(たまにしか見ない&アルバムしか聴いてないようなもんだから、ライブではお馴染みみたいな曲に弱いからそういうの多いですね)、スラップっぽいベース+ドラムで他の曲とも違った魅力があって良かった。ギターを置いた柳田さん、高いところによじ登って客席を見下ろしながら歌っていた。ひざがきれいだなーと思った(笑)。

7曲目はダンサブルな曲で、オクターブで動くベースに「Dancing♪ Music♪」と繰り返されるフレーズもキャッチーで楽しかった。この曲で本編終了。最後に名乗りをして、「ピース!」と叫んだ柳田さん。終始元気いっぱいで良かった。

捌けたところでアンコール。声に応えて再びステージに登場。マイクを握って「ダイブしてみようかと思ったけど、落ちそうだから…」と勢い任せにやってみようと思ったが怖気づいた旨を語っていて、ちょっとかわいかった(笑)。お客さんが「バッチコーイ!」というものの「怪我したらやだよ(笑)」とさらにかわいかった。

「初の企画で、多方面にご迷惑おかけしました。詳細は言わないが」「不器用だが、色んな人と繋がりたいから音楽やってる」「またピースしに来てね!」と感謝の弁をはさみながらMCを締めくくった。

最後に8曲目(アンコール1曲目)「また明日ね」を披露。静かなアルペジオ+小枝ボーカルで始まる曲でアルバム収録曲。最後の激しくなるところで柳田さんが決死(?)のダイブを放って、お客さんに見事キャッチされていた。が、先述の通り飛んだことないとのことで、ずいぶんへっぴり腰だったみたいで、イベント終了後に面識ある人(BiSファン)が感想で「飛び方がかっこわるかった」と書かれていた(笑)。目を離してる隙に飛んでたので、見逃したのがちょっと惜しかった(笑)。




ライブ終了後、プー・ルイ ソロのラミネートA4写真なんか販売していて、研究員界隈の人が長蛇の列を成していた。お金がないので、その様子を見ながら知り合いの人と話したりしていた。

プライベートで見に来ていた元BiSのユケちゃんが居たのだが、久しぶりすぎて何話して良いのかもわからないし、もうアイドルを辞めて現在1バンドガールとして活動している故に接し方もよくわからないし、特に触れないでおこうと思ってたのだけども、トイレに入ったら鉢合わせしてしまって、嬉しい反面、なんて言って良いかわからなくて焦った。やっぱりユケちゃんはかわいかった(笑)。

しかしながら、BiS在籍時、どんどんぎすぎすしてしまい、喧嘩が絶えなかったと言われる二人が、BiSと言うくくりがなくなってから気兼ねなく接することが出来るように仲が戻ったみたいで、二人でリプ飛ばしあってるTwitterとか、遊びに行った話とかも良いなーと思えるので、ユケちゃんが見に来てるっていうこと自体がなんだか温かくて良いなと思った。

お金がないのでだらだら呑んでるわけにも行かないので、簡単にグーミに挨拶して会場を後にしたのだが、2011年 BiSを見に何回か訪れたSHELTERにまたひとつ「楽しかったライブ」の思い出が出来て、なんだかほかほかした気分で帰路についたのでした。ありがとう、ミルタン!

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