FIREJAM 2012にお手伝いで行ってきました。
会場は群馬県利根郡川場村の川場スキー場でした。
いきさつ
ある日、kooreruongakuの麻子ちゃんから「運転手をしてくれないか」とメールが来た。
お金もなく、どこにも出かけるあてもない&面白そうだと思い、即OKだした(笑)。
そんなわけで、演奏するわけではないが、1運転手として参加した。
まずはレンタカーを都内で借りた。レンタカーを借りるのは初めてではなかったので、傷チェックなどをお店の人と一緒にして、機材を詰め込んで、kooreruongakuご一行を乗せて群馬へと走った。
ざっくりレポート
kooreruongakuの出演時間が夜中とのことで、時間の余裕がたっぷりあったのだが、高速をぶっ飛ばして、みんなでわいわい騒ぎながら現地へ向かった。
オフシーズンのスキー場への山道はさっぱり車とすれ違わないし、先を行く車もないしで、とにかく不安しかなかったのだが、集団で車乗ってると賑やかなものだった。
しばらく道を進んで会場へ。オフシーズンのスキー場は、ただただでかい割りに人が少ないので、雰囲気が恐ろしかった。
リストバンドをもらって、車を止めて荷物を降ろしたりしたのだが、早速リストバンドを紛失してしまった(笑)。後々、帰りに荷物整理していたら車の中に落ちてたと言うがっかり具合。
自分が下げてきたポーチに自転車用のライトが入りっぱなしだったのだが、これがこの夜、夜道を歩くのに大変役に立った。
とりあえずイベントにどうムラサキスポーツが関わったかなどの話題を聞き(右から左へ)、キャンプファイヤーへ。既にみんなお酒が入ってるので、火に向かって突っ込む輩が何人も居て愉快だった(笑)。しかし、本気で危ないので相当注意を受けていた(笑)。
話が前後するが、ギャラ代わりに飲食代を出してもらったので、1杯だけビールをおごってもらったのだ、会場で会った知り合いがこけそうなところをアタックされて、思いっきりこぼされてロストしてしまった。これはとても悲しかったので、後日おごってもらうことにした。
そんなわけで、いろいろ前後するが、最初に見たのはゲスバンドでした。
あまり野外フェスと言うものの経験がなかったので、他と比べてどうとか言いようがないのだが、混みすぎてなくて、好き好きに楽しめて良かった。もっとでかい野外フェスだと、こんなにすかすかではないのかもしれないが、程よかった。
毎度機材の話ばかりになるが、先日見たばかりのゲスバンド、この日の高野くんのギターはJ.MascisモデルのJazzmasterで、紫ラメボディがキラキラしてた。そしてゴールドのアノダイズピックガードが渋い。
みんな楽しそうで良かったし、橋本“ぽこにゃん”が特に暴れまわって楽しそうだった。瓶で持ってきた酒を浴び、ギターを人に託してテントの骨を伝って移動して、靴を持って歌ったりと散々だったが、テントがぎしぎしなりながらも破損しなかったのは良かったのではないか。なんやかんやで背がでかいぽこにゃんなので、体重も結構あろうに、しなり具合とか見てて恐ろしかったのだが、難はなかった。結果オーライですね。
20:45 SUNN
ライブレポートを書くのが遅れるのがずっと続いているので、ライブ中は結構忘れないようにメモを取ることが多いのだが、FIREJAMはまるでメモを取ってない。
なので、細かい話は書けないのだが、楽しかったでした。
使わない記憶、知識はどんどん風化するもので、ああ、こんなメンバー編成だったかと思いながら見てた気がします。
23:00 DJブース
スキー場の休憩所/レストランはDJや非バンド系の音楽をやるエリアになっていたのだが、この時はDJがアニソンとか流してた。さっぱりアニソンはわからないのだが、アイドルもカバーしている範囲だったらわかるので、それらを聞きながら「アイドルも出てればなあ」とぼんやり思っていた。アイドルへの依存度の高さを感じた。アイドルは合法ドラッグで、ヲタはヤク中とある人は言ったそうだが、そんな感じだ。
しかしながら、バンドを楽しみに来ている人で、アニメに強い人ってどれくらい居るんだろう。全然わからなかったが、そんなにはDJブースに人が集まってないあたり、やはりバンドを楽しみに来てる人が多いイベントなのかなーと思った。
あとあと、チャゲ&飛鳥「SAY YES」なんか流れたりしていて、スキー場にロマンティックなラブソングが流れる→90年代っていう感じの雰囲気になってた。(自分の中では)数少ないスキー経験が自分にもあるのだが、その頃(95年頃)は広瀬香美が見事流れていた記憶がある。それに近かった。
VJによる投影もあり、白い幕が張られていたので、場の雰囲気はなかなか良かった。しかも天井が広いのも開放的で良かった。もうちょっとそれらのDJで踊ることの楽しみを知ってれば、良い思い出がひとつ増えていたかもしれないのだが、泥酔できるほどお金もなく、翌日運転して帰ることを考えると疲れるわけにいかなかったので、やはり体力セーブモードと言った状態だった。テンション的にもそんな感じだったので、結局そこで沸くことはなかった。
23:50 寺田くんたちによるノイズ
「あとで、そこでノイズやるから来てよ!」とのことで、バンドが主のイベントでノイズ、しかも山、開放的なスペースでと言うのは、絶対に楽しいだろうなと思ってたので、とても嬉しかった。
ノイズやラップトップを使った音楽の時間はその後夜中まで続いていたのだが、頭悪いサウンドをばりばりばりばりと出してるてらっちのサウンドは楽しかった。
他の人はあまり存じなかったのだが、それらも総じて楽しかった。
00:32~01:30 thatta,サーティーン
メインのステージでthattaがやっていた。チカヤマくんは何回か喋ったことがあるのだが、thattaは何気に全然ちゃんと見れてない。で、この日もそんなにちゃんと見なかった(笑)。
とにかく一人でうろうろしていたので、気持ちが落ち着かなかったのだが、DIVE to BLUEなる名前が冠された駐車場側のステージにてサーティーンがライブをやるとのことで、こちらの方が馴染み深いこともあり、そちらで待機した。
さすがに夜の山、夏と言えど寒いだろうと思って持ってきたジャージが役にたった。しかし、それでも寒いぐらいだったので、改めてアウトドアに向いてないなと思った。
サーティーン、この時間になるまでに既に結構飲んでいたのか、神宮の覇気があまりなかったのだが、久しぶりに見るサーティーンは相変わらずかっこよかった。
見たいとはずっと思ってたけど、全然バンド方面に足が向いてなかったのだが、そのブランクは特に感じられずで、見れて嬉しかったりもした。
神宮のギターが見たことない、赤いストラトになってた。見ない間にギターが壊れたに違いない
。そんな想像が容易な、最後はギターを放り投げてぐちゃぐちゃにして去って行った。楽しかった。
01:32 ドローン
ドローンだから隙間がなくて良いのかもしれないのだが、比較的そっち系の音を自身のユニットで出していたこともあり、こういう音にはシビアになってしまうなと思ったのだが、とりあえず、継続して音が鳴り続ける、そしてそれらがある程度の音量で、それぞれが制御してるのかしてないのかわからない垂れ流しは、あまり評価できないなと思った。(若干ドローン否定気味な言い方ですが、そういうわけではない)
音量がでかい&持続音だと、どうやってその音を組み立てたのか、出してる本人/本人たちがわかってない状況に陥りやすいのではないかと思っている。なので、少し足すこと以外、引くこともノイズの類の演奏には大事な要素なのではないかと思っているので、もう少し引いてみて欲しいなと聴きながら思ってしまった。
音の揺らぎは心地よかったのだが、それ以上に空間は音で埋め尽くされていることが窮屈だった。
揺れる音、ドローンに泳ぐのか、隙間を楽しむのかはリスナー次第だが、自分は隙間を感じたかったのかもしれない。そんなわけで、気分的にはさっぱり合わなかった。しかし、それを聴いていた某は心地よかったと感想を口にしていた。それはそれで良いとおもった。
個人的に惜しかったのが、高い機材(TENORI-ONやその他、大きめのエフェクターなど、買ったら結構しそうなやつ)、そしてラップトップなども駆使しての4人での演奏だったのだが、高そうな機材使ってるなりの“それらしさ”が音から感じられなかった点だ。しかし、音なんて結局空気の振動だ。超高級な水を飲もうが、水道水を飲もうが、体にとっては「潤った」以外の効能はないのかもしれない。(成分による効果の違いはもちろんあるとは思うのだが、水分としての作用は一緒だし)
こういう持続音、ノイズを聞いてると、自分も音を鳴らす側でありたいよなあ、と思ったりした。しかし、生活環境が良くないので、まだまだ復帰は遠いなと思いながら、少し切なくなった。頑張らないといけない。
04:20 kooreruongaku
あと、ずっと起きてるかもしれないとは思ってたが、寝るかもしれないと言うことで持って行った寝袋がここで大活躍。とても心地よい時間が過ごせた。
時間になり起こしてもらい、DIVE to BLUEステージに足を運んだのだが、さすがに深夜。お酒を飲んで酔っ払って、疲れて寝たみたいな人が多いのか、活気はそんなに無かったのだが、山で聞くkooreruongakuは大変心地よかった。
彼らが改名前、motherと名乗っていた時に、北島くんの地元 杉戸にて自主的に行ったコンサートも、広い会場に心地よい北島くんのソプラノが響いたのだが、それを思い出すような(それより広い)時間が過ごせて良かった。
kooreruongakuも、バンドの類を見に行くのに消極的になっていく中でも、比較的に見に行ってた方ではあるのだが、何気に久しぶりに見たわけなのだが、めまぐるしく変わった何かがあるわけでもなく、バンドとして良い向上をしているようで楽しかった。
あまり深い眠りにつけなかったのだが、体は休まった。
何かいいものでもないかと思いながらふらりと中庭を見たのだが、清々しい朝と静寂がある程度だった。
誰が持ってきたのかわからないが、キャンプファイヤーの最中も見かけたギターが庭にあった。それを手にして、自作の歌かわからないが、朝から歌っている奴が居た。
「うちへ帰りたくないよ~♪」と言う歌詞が、祭りの後感が出てて、少し切なかったのだが、旅慣れしてない自分としては、自宅の布団で横になりたかった。自宅のシャワーを浴びて、冷房つけて涼みたい。米と納豆が食べたい、そんなことで頭がいっぱいだったので、すぐに帰りたかった(笑)。
しかしながら、ふとギターを手にして歌える、弾けることは素敵だなと思った。自分は弾けるっちゃ弾けるし、歌えるっちゃ歌えるのだが、耳にしていたその歌ほどのことはできないのである。
レポに書いてないのも含めて、色々なバンドを見たりしたのだが、ノイズ以外は自分の及ばない音楽ばかり。無力さも沢山感じたし、単純に楽しかったなと言うのもたくさんあった。
そして、思い立ってもお酒の1杯、メシの1杯も食えないほどの貧しさはただただ辛いものだなと思った。
帰りの車も安全運転で都内に向かった。
旅慣れはしてないのだが、今回借り出してくれたkooreruongakuにはとても感謝してます。楽しかった。また何かあったら運転でもなんでも、ご依頼ください(笑)。
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