2016/10/01

アリスインプロジェクト 舞台「魔銃ドナークロニクル」(10/01 19:00 月組) @ 北品川・六行会ホール

アリスインプロジェクト 舞台「魔銃ドナークロニクル」(10/01 19:00 月組)を見に、品川・北品川エリアにある六行会ホールへ行ってきました。


はじめての“アリスインプロジェクト”の舞台観覧

歌って踊って演技するアイドルユニット“アリスインアリス”はかなり前から見ており、アリスインプロジェクトからそのユニットがという背景なんかもずいぶん前からわかってはいたものの、本体と言えるアリスインの芝居は今回見に行ったのが初でした。

見に行ってなかった理由は「高い」という点でした。

今まで、たまに芝居を見に行ってはいたのですが(ラベル「観劇」を参照)、それらと比べると微妙な値段設定。S席が6800円、A席が5500円という値段だった。世田谷パブリックシアターで見たKERA MAPの芝居のA席が6500円だったので、それよりもS席が高い。スズナリあたりで見た芝居は3000円とお手頃だったものの、規模が小さかったので、それはそれでと思っているが、見たことない界隈の芝居に興味ある子が出てるだけで5500円は高い・・・どうしよう・・・と悩んでましたが、今回目当てだったノンシュガーの二人(松樹侑奈栗野春香)がどんな芝居をやるのか見てみたいなという気持ちが勝った点と、ぼちぼちアイドルライブなど一緒に見てる人が「はるちゃん(中嶋春陽)の芝居見たい」と言っていたことで勢いが付いたので、今回見に行ってみることにしました。

結果から言うと、見に行って良かったかなと、それなりに満足してます。

細々とした・ざっとした感想

ものがたり

千年王国を夢見て、優秀な人間を仲間にする旅を続けるバイツ(吸血鬼)・彼岸子は、映画で見た女優、桜子を気に入り、日本にやってくる。 厚生省異端審問課はバチカンから情報を受け取り、桜子の元にドナー・神酒を差し向ける。
桜子を探し出し、千年王国の夢を説く彼岸子。桜子を保護し、彼岸子たちを狩る神酒。
彼岸子の理想を許さないバイツの貴族種、ハイネ。さらに、バイツを根絶やしにするためなら人間すら犠牲にする、バチカンから派遣された戦士コートニー。
桜子を巡る戦いは混戦の様相を呈する。それぞれの思いをかけて戦う少女たちの運命を巡る物語。
公式サイトより引用
あらすじは右記の通りでしたが、事前にざっと見たものの、キャラクタが見えてこないから思い描けなかったので、見てみないとだな!と思いました。

ダブルキャストで、「月組・星組」に分かれており、自分が見に行った公演は「月組」でした。理由は、そっちの方がライブ等で見たことある子が多く出ていた点でした。神白紗綾(ex.ひまわり女子)、森ふうか(パツイチ☆モンスター)の二人、そして松樹侑奈の3人が出演してました。星組側に栗野が出演していたのですが、こちらは栗野以外よくわからなかったので、今回は泣く泣く諦めました。ちなみにふうちゃんと栗野が同じ役柄だったこともあり、いざふうちゃん側で見終わってみたら、栗野版の演技も見てみたいなと思ってしまった。





アリスインアリス および アリスインアリス&フレンズのCDはつばさプラスからリリースがあり、流通している。2期スタート時期の「COLD BULLET」は手売りのみだった。この物語でも使用されたセーラー衣装はアリアリの衣装としても使用されてるっぽい。
主役と言えそうなポジション(シングルキャスト)に居たのがex.SUPER☆GiRLSで現在舞台での活動が多そうな八坂沙織で、チラシの出演者一覧でも一番最初に書いてあり、それとヒロインポジションの舞川みやこ(ディアステージ)辺りが軸なのかな?と臨んでいたのですが、物語としては誰が主役というわけでもなく、四つ巴ぐらいの入り組んだ内容でした。その中でものすごい活躍をしていたのが“アリスインアリス”2期メンバーのリーダーとしても活動している高橋明日香(あすぴー)でした。

“アリアリ”のメンバーは、アリスインのチラシやソフト(DVD)なんか見てもだいたい出演していたりと、アリスイン舞台のレギュラーみたいなポジションで、どういう位置なのかはわかってなかったのですが、あすぴーに関しては大活躍でした。“アリアリ”のライブ中での芝居パートでの演技っぷりを見てはいたものの、いざ役者志望の若手の子/アイドルの子らと混ざってみた時、場数踏んでて格が違うなーと感じました。同じく“アリアリ”2期メンバーでもある花梨ちゃんは、“アリアリ”ライブでのMCなどで見せる「かわいくて面白いマスコット的なキャラクタ」がそのまま使われている印象で、物語に柔軟さを添えるように機能していて良かった。初めて彼女を見たのは4年前なので、背含めて 大きく・立派になられたもんだなぁと感心してしまった。

メインキャラクタの演技は、八坂さんはさすがだなと言える感じだったのだが、“貴族種”の吸血鬼役をやっていた3人の演技がいまいち個人的にピンとこずで(八坂さんの背が高いのに対して、小柄だったり)、全部が全部パーフェクトではないなとも思うところでした。

“ゆうにゃ”こと松樹侑奈の演技については、ノンシュガーの本大会(“朝練”と呼ばれる定期公演に対する“本”に位置するライブ)での、栗野との殺陣を踏まえた寸劇で 彼女の演技を少しはかじる程度には見ていたものの、果たしてどんな役が当てられたのかな?というところだったのですが、物語のキーを握りまくっていた“あすぴー”演じる朝倉神酒と同じバイツ(吸血鬼)を退治する“ドナー”のうちの一人としての役で、終盤ではドナーの血を魔剣みたいなものに吸わせるというシーンで思いっきりやられるシーンがあったりと、なかなかおいしい役のようでした。

物語がわからないと単語を出したところで全然見えてこないので、この辺は雑にしか触れませんが、久しく朝練出てなかった分を「魔銃ドナークロニクル」の芝居にあてていたこともあり、久しぶりに動く姿が見れて良かったなと言うのと、やっぱりかわいいなという点でも満足でした。

物語序盤で「悪役」の雰囲気を漂わせていた八坂さんが演じるバイツ軍団のアクション要員(?)に比べたらセリフの量も多く、その点も彼女は恵まれていたのではないかと思いました。ゆうにゃがノンシュガーメンバーの奈良怜那の代わりに出演した「キャプテン・ハーロック」の舞台を見に行った人に聞いたら、それよりは全然良いといった感想で、なるほどと思いました。

あと、「アリスインアリスの衣装」というイメージの強い黒いセーラーをまとう ゆうにゃの姿を見て、“アリアリ”のメンバーじゃないがアリアリのメンバーっぽく映り、なんだか複雑な気分でした。“アリアリ”自体好きだったはずなのに、つばさプラスがレコード会社として関わりだしてから、リリースイベントや購入特典の強化からのえげつなさに参ってしまったことが複雑に思った前提だったりするのですが、単純に日ごろ見ている衣装以外の姿が意外と似合っているなというのは良かったでした。写真セット2つ(2000円)買ってしまい、終演後の特典会でサイン入れてもらった。(結局アイドルおたくはチョロい)


ひまわり女子「キラキラひまわり」を流通盤でリリース後に解散。手売り音源は「キラキラひまわり」、先輩ユニットmocomocoのレパートリーだった「おかしのいえの作り方」をリリースしていた。解散後、神白紗綾は芝居方面にシフトした印象で、“みんちゃん”こと雪村美織は じゅじゅ の新メンバーとしてライブ活動中。
上述の ふうちゃんの演技は、ゆうにゃに比べるとセリフ量もそんなに多くもなく、アクションもない「ドナー育成訓練学校のドクター」みたいな立ち位置だったので、そんなに多く魅力に触れられる感じもなかったのは惜しかったですが、姿が見れて良かった。同じく以前から名前を知っていた“さーちゃん”こと神白紗綾ですが、演技がとっても良かった。ドナーたちを育てるプロデューサー/トレーナー的な立ち位置で、冷たく・切れ良く・サバサバとした演技を要する役どころだったのだが、うまくこなせているようだった。舞台に立つと、意外と小柄なんだなと改めて思った。ちなみに、ひまわり女子というユニットをやっていた頃は“みんちゃん”こと雪村美織(現・じゅじゅ メンバーとして活動)の方が小柄だったこともあり、そんなに小ささは感じなかった。

物販について


衣装姿の写真。普段見ている“ノンシュガー”衣装以外の姿が見られるっていうのもファンとしては買わずにはいられないですね。
小規模の演劇だと、終演後にロビー付近で演者が立っていて、演者のお友達などがねぎらったり、観客が感想を告げたりといった触れ合いタイムみたいのがあるのをよく目にするのだが、アリスインの舞台は「アイドルを起用した演劇プロジェクト」といった趣が強く、物販でグッズを2000円以上購入した人はサイン&握手がしてもらえるという風になっていた。

チケット発売イベントに演者を用意して、握手会を開いたりしている辺りもそうだが、この辺は商売がうまいというか、ズルいというか・・・(笑)。もっと早くから行くことを決めていたなら、チケット発売イベントにも行けたのですが、その辺は判断が遅かったですね。

ゆうにゃ「私たち(隣に居た方)、今日誰も特典会に来ないんじゃないかと思ってました!」と嬉しそうにしていたので良かった。その後、ぼちぼちゆうにゃ列も伸びてる様子だった。

もし気軽に感想を告げに行ける値段設定だったら、ふうちゃんやさーちゃんあたりにも行きたかったのだが、八坂さんなんかも2000円でサインみたいにしているあたり、平等でした。何人もめぐってるほど裕福じゃないので1サインで終了。

同行したNさんは、パンフレット(2000円)を買っていたのだが、「はるちゃんの写真が売り切れてた!」とのことだった。シスター姿のはるちゃん写真、確かにファンだったらたくさん買ってしまいそうですね。

自分が買った写真の話に戻りますが、4枚1セット 1000円で、葉書サイズのプリントで、5種類ぐらいありました。コンプリートには5000円。恐ろしい(笑)。そのほか、A4サイズの大きなプリントもありました。それ1枚の質よりも量を取ってしまいましたが、A4のを買って、自宅で額に入れて飾るのなんかもいいかもしれませんね。


ホールもきれいで、A席だったものの、中央寄りの席で予約しておいたら、結構良い眺めで、そこも良かったでした。

昔のアリスインの舞台に比べたら、広い会場で見れるのは良かったのでは?と、結構前から点々とアリスインの舞台を見に行ってる人がいっていたので、良かったのかもしれませんね。