2010/07/29

特集 コンパクト・デジタルリバーブ

はじめに

こんにちわ。
blogの更新が滞ってますが、やっと5月の記事に突入しました。
でも世間はもう8月目前。フジロックフェスティバルも30日から開催と目前です。
夏ですよ。まだこのblogはゴールデンウィーク真っ只中。

そんなGW気分を引きずるこのblogでいつか書きたかった記事。

それはコンパクトエフェクターの記事、特にデジタルリバーブについて!

これ、昨年mixiの日記(2010年9月)にも書いたのですが、会員制SNSの日記に特集書いても意味がない。
やっぱりWWW上で公開したい、と思いまして、その記事をベースに再掲載です。





この記事の前提

元々自身の音楽活動(ノイズ出すこととか)にあったら良いなと思っていたことから、買う前提で色々試してきたことの記事です。

機材に長けてない人向けに一応解説すると、Reverbっていうエフェクターは残響を作ってくれるエフェクターで、それがあると"ただのアンプから出る音"がまるでコンサートホールで弾いている、スタジアムで弾いているかのような壮大な残響を伴った音になる、っていう魔法のエフェクターなのです。

ちなみに1台、コンパクトエフェクターにてリバーブを所有してました。

「BOSS RV-3 Digital Reverb/Delay」っていうのを所有していて、結構前に案外安くリサイクルショップで買ったのだけども(相場が12000円とかしてる頃に確か8000円くらいで)、便利ではあったがON/OFF時に音そのものが途切れるっていう致命的な問題があった。

これはCDで言う音飛び並みみたいな興ざめっぷり。以前からむかついていたのだが、いい加減我慢できなくなったので、この「音が切れ」ない、現所有物の問題を乗り越えてくれるアイテムを探しに行く、っていう楽器屋巡りでした。

あと、この機種の良さも一応書いておくと以下。

  • DRY/WETつまみがあるため、Effectのかかった音100%の状態を作れるので、びっしょりと濡れたような洞窟リバーブサウンドが作れること。
  • Delayが内臓されていて、Reverb/Dealy両方モードがあり、謎の深い音響が作れる点。しかしながら、Delay Time、Reverbの深さを個別に設定できないので非常に感覚的に残響を残すっていうことにしか使えないっていう、融通の利かないへんてこさもあった。




機種別解説

ここからは機種別に使ってみた感想、特徴を掲載したいと思います。2009年9月時点での相場も見たレベルで掲載。


BOSS RV-5 Digital Reverb

価格:だいたい15000円くらい。

上記所有物「RV-3」の後継機に当たるやつ。
これが一番良いのでは?と思って触らせてもらったのだけども、ON/OFF時の音途切れはなく、その問題は解消されていて良いかなと思ったのと、Digital Delay機能を省いてReverbに特化したことで機能が追加されている(Modulationモード、Spring Reverbシミュレート機能など)ことで多彩さがあって良いかなって思ったのはあったんです。

が、これ、一番左のつまみがE.Level(つまりEffect Level)つまみになってまして。
RV-3ではMixつまみだったので、機能が変わってしまってました。

Mixつまみだと「残響音100%」とか出来たので、原音がなく、遠くから聞こえて来るような音が再現できたのです。しかし「E.Level」つまみだと原音は原音で、残響音の音量はどのくらいにしますかね?っていう機能なので、今までのと使い勝手、サウンドが異なる。

上記の遅れてくる音が自分には必要なので、大変残念ながらRV-5は欲しいエフェクターではなくなってしまった。
OFFにした後もちょっとだけ自然に残響が残るところもGood。
音はとてもよいので、いつかこれも欲しいとは思うけど、そんなお金ないのでまずは切り捨て。

これにSlow Volumeエフェクトをかませたらそれっぽくなるかな、と思ってGuyatoneのSlow Volumeがあったから使わせてもらったのだけども、Slow Volumeエフェクトの癖がありすぎて操作が難しいのと、やりたい演奏方法には使えないセットであることがわかったので却下。


Marshall REFLECTOR

価格:だいたい10000円くらい

ギターアンプの王様、Marshallから出ているデジタルリバーブ。

Marshallのコンパクトエフェクター、ガバナー以外どうも売れ行きが良くないみたいで大概値下げされているので気になってたのだけども、今回初めて触ってみました。

音は悪くないし、音途切れ問題もないんだけど、OFFにした瞬間にざくっと残響が消えるので、曲の途中でON/OFFするとすんごい違和感が訪れる予感。

ざっくりなくなる効果を求めるならこれが良いけど、そんなシーンほぼないので却下。

音は悪くないです。


DigiTech HardWire RV-7 Stereo Reverb

価格:だいたい25000円くらい

店員が「これは良いですよ!」なんて言った商品で、自分も「新しい商品だからきっと今までにない輝きを持っているに違いない」と思って気になっていたヤツ。

空間系デジタルエフェクターは新しければ新しいほどクリアなのは言えるのだけども、操作性、音質、どれも結構良いんだけど、E.Levelなつまみなので却下。あと、高い。高いくせにE.Levelとは何事だ!みたいな気分。

これもOFFにした時に、自然に残響が残ってくれるあたりは良いです。

機能はBOSS、Marshallとだいたい一緒。Reverseモード面白かった、かも。

でもこれってReverbじゃねえよな? そんな印象。



Electro Harmonix Holy Grail

価格:だいたい17000円くらい?

kooreruongaku(ex.mother)北島君が愛用するこいつ。気になってたのだ。
「これにしか出ない質感がある」とは北島くんの弁。

こもるような音が出ている様子だったが、これはRV-3にあった「残響音のみ100%」と似た状態だった。

これを北島君が使ってて、良い音だなーって思ってたのでこれはこれで好きなんだけど、価格が結構高い&つまみが1つにスイッチ3段階の1つっていう操作性のシンプルさ、逆を言えば融通の利かなさが今回のテーマに沿ってないので却下。

音は若干悪いけど、これはこれでキャラクターがあって、やっぱり捨てがたいけど買わないだろうなーっていう1台。

生産は終わったらしいので買うならある意味で今、ですね。うーん・・・欲しい(笑)。 でも今回は除外!


T.C Electronics NOVA REVERB

価格:だいたい38000円

T.C Electronicsはアマチュアからでは手が出ないような高価格、高機能、高品質エフェクターを出していることで以前から俺の中では「高峰の花」だったんですが、触ってみないとどういうものかはわからない。
買わない気満々で恐る恐る試させてもらった。

いやー、これ、最高!(笑)

ベスト!思ってたこと全部出来るし、機能超豊富だし、音良いし、操作性も抜群。
思ってなかったことまで出来ちゃうような機能の豊富さに興奮を覚えたね。
これあったらさぞかし創造意欲沸くんだろうなーと思いつつ、38000円て、今俺が使ってるギターよりも2倍くらい高いです。ありえねー。でも良い品だよこれは。

欲しすぎるけど、ありえない高さなので惜しまれつつ退散。



DigiTech DigiVerb

価格:だいたい10000円くらい

一番期待してなかったDigiTechの、上述のHardWireシリーズ登場前のリバーブ。
このシリーズはデザイン、フォントなどが統一されていて、色が違うっていうだけの味気ない見た目で、BOSSのエフェクターのようなかわいさもないので嫌いだったんだけども。

触ってみて気が変わった。
こいつ、Mixつまみ搭載型&ON/OFFで音が途切れない&その他の機種にあるようなReverbの種類もだいたい搭載していて音も結構悪くない。

しかも結構安い(でも高い)。

いやー、今すぐ買うならこれだわ、っていうくらい見事に俺のニーズを満たす機種だった。
でも見た目がだめだな。でもそうも言ってられない、これはかなり良い。

シューゲイザーとか、ポストロックやりたい人でリバーブ探してる人、これお勧め!
安いしね!やっぱ原音とエフェクト音のMix具合決められる方が奥深い変なアイデアが沸くきっかけにもなるので良いですよ。




総評

やはりT.C ELECTRONICSのエフェクターは品質も素晴らしいし、機能も一歩上行く内容で、その機能からクリエイターの想像力が沸くかのごとく素晴らしいものだったのだけども、値段が高いことで手が伸びなかったのですが、DigiTechのDIGIVERBが思いの外良かったことで好評価でした。

後日Digitech DIGIVERBは購入しまして、今日のEmotional Ticon、Heartlandのサウンドに非常に良い効果を与えてます。

よくわからないからとりあえずBOSS買っておこうって思ってる人多いと思うけど、断然DIGIVERBの方が奥行きのあるサウンドメイクが出来るのでオススメです。でもModulationモードは搭載してないので、これとBOSS RV-5があったらかなり良いかもしれませんね。つかModulationモードみたいなもんは使うシーンが限られてると思うので、オールマイティーさで見てもやっぱりDIGIVERBの価格、機能、操作性は優れてると改めて思います。


検索用ワード: 弾き比べ

2010/07/04

雑記「最近更新したblog記事一覧、と近況」

近況(ライブ告知など)

こんにちわ。早いものでもう7月になってしまいましたが、未だに4月のblog記事の更新を行ってます。

かつて、友人が更新した日記に、大崎にあったジャンクガレッジと言うラーメン屋(まぜそば)の記事が載り、食べてみたくなったので行こうかと改めて場所など調べてみたら既に移転していて、この食べたくなった欲と距離感をどうしてくれる、みたいないちゃもんを友人につけたことがありましたが、それに近い状況となりつつあります。

なので、更新した時期に見合った最新情報も載せながら古い記事をとろとろと更新したいと心がけております。

でも新譜ニュースとか、こういうイベントがあるよ、っていう時はなかなか早く対処はしてる?と思うので、あんまりそういう「見てみたい、聴いてみたい欲が出てきたのに、やってないってどういうことやねん」と言うことにはつながりづらいblogなのかなーと思ってます。まぁ、お手柔らかに。


2010/07/23 自主企画ライブの告知

で、誰も気にしてないと思いますが、近況と言うか、告知をちらっと。

友人の原田光平くんmyspaceが担う外国人のブッキングがありまして、それを加味した企画をやろうと持ちかけてくれたので、タカミと光平くんで企画したライブが2010/07/23にございます。

企画名は「Line(s) #002」。1回目はこちらの記事のライブになります。内容としては、やかましいライブと言うよりは実験的な雑音を用いたノイズ/アンビエント/サウンドスケープ寄りの内容になるかなと思います。それぞれの出音はそれぞれに任せているので開けてみないとわからないですが、やかましい音が出せる会場ではないので、ちょっとお茶しに来た程度にでも足を運んでいただけると幸いです。(もちろん、興味を持っていらしていただけるのも大歓迎です!)

出演はタカミがやってますheartlandmyspaceに多分光平くんが混ざってのセッション(っていうほどのセッションじゃないと思いますが)、Emotional Ticonと同じくはみ出たポジションで精力的なHUHmyspaceなどで活動する寺田くんのソロ名義"bum"、短波ラジオを使ったアンビエント/ノイズ/ロック的アプローチなど精力的にライブを行う直江実樹さんmyspacetwitter、そして光平くんがブッキングを担ったスイス人とオーストラリア人デュオのBuggatronic(from スイス,オーストラリア)、この4組になります。

場所は阿佐ヶ谷gamusoです。タカミも行ったことない場所なのですが、バーで、2F、3Fがギャラリーになっているそうです。

1000円+1drinkオーダーですので1500円程度用意いただいてひょっこり遊びに来てくださいませ!

企画名
Line(s) #002
場所
阿佐ヶ谷gamusoAsagaya Gamuso
日時
2010/07/23(FRI) OPEN/START 19:30/20:00
おかね
1000円+1 drink
出演




最近のblog更新一覧

こんな感じです。

2010/04/17 おとぎ話 @ 渋谷CLUB QUATTRO
お昼のシェパード後のノリで見に行ったおとぎ話。ノリで行くには申し訳ないほどの濃厚なライブだった。

2010/04/18 きのこ帝国 @ 渋谷屋根裏
連日でライブを見に行くシリーズ。きのこ帝国さんを半年振りくらいに見に行った。

2010/04/21 exPoP!!!!! 3周年記念祭 2日目 @ 渋谷O-EAST
Creepy popが渋谷O-EASTのステージに立つ!と言うことで見に行ったexPoP!!!! 舞空術が使えるCreepy pop。

2010/04/24 ℃-ute「℃-uteコンサートツアー2010春~ショッキングLIVE~」 @ 渋谷C.C.Lemonホール
℃-ute初体験レポート。セトリだけは細かく掲載。あとはざっくりと。