2008/04/30

Ibanez FC10 FAT CAT DISTORTION

Ibanezが昔出してた10シリーズと呼ばれる中で、FAT CAT DISTORTIONっていうのがありました。

そいつをゲットいたしました。

これは俗説ですが、Proco RATっていうディストーションの名機があるんですけど、これに対抗して「そっちがねずみなら、こっちは猫だ!」って言うので「太った猫」ってことでFAT CATと名づけられたっていう噂があります。

CATでも良かったんでしょうけど、猫じゃ、繋いだギターの音が「にゃー」じゃ仕方ないので、野太い音が出ますよーってことでFATなんでしょうかね。
名前だけでも興味津々なこのエフェクターですが、いよいよ入手できたわけです。値段は結構安く入手できました。(確か6000円弱)

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使ってみての感想ですが、なかなか良い音がします。

BOSSブランドのエフェクターが国内では圧倒的なシェアを占めてますが、BOSSブランドのエフェクターはどうしてもBOSSの音になってしまうと言う弱点があります。(逆にそれが魅力でもあるのだけども)

その点、IbanezのエフェクターはIbanezの音がすると言ったらそれまでですが(笑)、BOSSに比べて素直な音と言った印象です。

どことなく抜けが良い気もします。

肝心?なRATとの比較です。

我が家にあるProco RAT(通称RAT1って言われてる奴)と比較してみたんですけど、いずれもかっこいい音がします。
それじゃぁわからないっちゃわからないんですけど、これ以上説明のしようがないです(笑)。

つまみはRATと同じパラメーターで「DISTORTION」「TONE」「VOLUME」の3つで、対抗意識ばりばりな感じもちょっと笑えます。


Ibanezブランドには、彼ら?が誇る名機「Tube Screamer」っていうオーバードライブがありますが、それの系譜をしっかりと持った質感の、抜けの良いディストーションと言った印象です。

この10シリーズは負の有名な話ですが、スイッチが弱く、切り替えに失敗することが多いと言う話があります。

このエフェクターをステージで使っているnenem山本氏曰く、マスタースイッチ的なものをかませて使っているそうです。本番でスイッチング失敗したら情けないもんなぁ。やはりこうやって使うしかないようです。

音は結構良いので今後活躍させて行きたいところです。

プリングミン@渋谷O-NEST

毎月無料でライブを開催しているexPoPプリングミンが出るというので見に行った。

この日は2008/04/23にメジャーデビュー盤がリリースされてから1回目のライブと言うことで、ある意味でお披露目感があった。

会場に着く前に軽く腹ごしらえ(と言うか呑んでた)をした。

会場に入ると物販コーナーで静かに座っているドラムのきゃりちゃんを発見。
眠くなってきたと言っていた。お疲れ様。

職場の、日ごろから自分みたいに音楽音楽言ってない人を2名連れて行ったのでとりあえずプリングミンだけ見たらよかろうっていうことで、ほかの出演者は見なかった。(少々もったいないが)

演奏が始まったらもう申し分ない内容のステージだった。

基本的にはメジャーデビュー盤「yes,we are.」の曲順に沿った内容だったが、最後の1曲だけ新曲。
まだタイトルは固まっていないらしいのだが、サビ?で「fly」と言う単語が出てくる唄。

弦楽器の3名の絡み合いも素晴らしいのだけども、ボーカルの山ちゃんの表現力、ポップさと、眠そうだったけどしっかり叩くきゃりちゃんと、実に良い状態。

きゃりMCも以前よりも段取りが良い印象だった。


帰り際、CDをまた買ってサイン入れてもらった。ベースのひろやす氏のサインにくりくりパーマの絵が加わった。あとリーダーのサインが以前よりちゃんとしてた。(なんだろう?)

この翌々日もプリングミンを見に行ったのであった。

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exPoPっていう企画は入場は無料で、2ドリンク代(1000円)のみで見れるマンスリーライブなのだが、毎回ポップだけどインディーズ、メジャーが入り混じったセレクトでなかなか毎月面白そうなのでまた行きたいと思ってます。

次回はnenemEccy presents SLYE COLLECTIVEMAS旅団だそうです。

2008/04/29

加藤千晶@古書ほうろう(千駄木)

千駄木(日暮里下車)に足を運んだのは初めてだった。

所謂「谷根千」(谷中・根津・千駄木の頭文字を取った呼称)は猫が多いと聞いていた。
以前テレビで見た情報なのだが。

本当にいるのかよ、とか思ってたら猫だらけだった。
まずは屋外の飲み屋さんの椅子のふもとに一匹。

階段を下ると一匹。
いや三匹。

夕方だったので商店街は賑わっていて、観光客よりも地元の人がぶらぶらしている感じだった。

東京なのに、山手線沿線からちょっと行っただけなのにこの観光地っぽい雰囲気、下町っていう奴でしょうか、東京の南の方に住む自分からしたらちょっと新鮮でした。

仲間とビールを露店で買い(琥珀エビス、380円くらい)、隣の肉屋でハムかつを買ってソースどばどばにかけて食べた。おいしかった。

少しぶらぶらしてから商店街を日暮里方面から抜けたところにある「古書ほうろう」へ行き、加藤千晶のライブ鑑賞。

古本屋の奥の小さなスペースにて鍵盤、そしてアップライトベース、エレキギターのトリオでの演奏でした。

前知識が全然なかったのだが、この人はNHK教育テレビの人気番組、ピタゴラスイッチの冒頭のジングルの声の主だそうで。

ジャズを基調としたポップな肩の力の抜けた唄を歌ってました。
曲は特に悪いことはなく、これはこれで良し。
ただ、自身の気分として最近そういう音楽をあまり欲していなかったので気分には合わなかったでした。

途中、チョコレートが好きだっていう話をしていて、特に好きなのがアルフォートだと言っていたので、先日小山絵里奈ミーティングで置いてあったアルフォートがバッグに入りっぱなしだったのでさりげなく鍵盤のところに置いておいたら、喜んで食べてらした。

しかし地べたに座りっぱなしで2時間くらい演奏を見続けるのは本当に苦しかった。
あぁいうスタイルで演奏会を開催するのであればクッションをちゃんと用意するとか、休憩をこまめに挟むとかすべきだと思いました。

企画したのはほうろうの店主だそうで、店主自身がファンであったことからこの会を開催するに至ったそうだが、もうちょっとイベント企画側として配慮いただけると良かった。(店主は終始心地良さそうに音楽に聞き入っていた様子だが)

カフェっぽい音楽はゆったりと、苦しむことなく聞きたいものです。

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帰りに蒲田の昭和横丁なる居酒屋に入りホッピーを飲んだ。
ホッピーおいしい。

2008/04/28

小山絵里奈 GROWING DROPS meeting


先日の日記「V.A/Happy Holidays! by commmons」(mが一個足りてない・・・)でも紹介した、小山絵里奈がやっていた4ヶ月連続企画「GROWING DROPS」の終了イベント、GROWING DROPS meetingに行ってきました。

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彼女についての詳細の説明は先日の日記に書かれているので割愛しますが、今回のmeetingは4ヶ月間、週1で発表される12曲(うち1曲はGROWING DROPS内で発表済みの曲の再アレンジバージョンだった為、厳密には11曲)を聴きながら感想をすべて書いた人、及び印象的な書き込みをした人は小山絵里奈に会えると言ったものでした。

頑張って12回書き込みをしたわけです(笑)。
さすがに毎週新たな曲が発表されて、それを2週間の公開期間内に聴いて感想を書くと言うのもリスナー側からしたら集中力が必要なことでもあったので、その4ヶ月の間、音楽を家で聴く余裕がない時もありつつもなんとか追いかけたのでした。

しかしこの企画ですが、ファンがアーティストに対面できるっていうのも喜ばしいことでもあったのですが、何しろ最新のデモ状態の曲をいち早く試聴が出来るっていうのも喜ばしいものでもありました。

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さて、場所は南青山の通称"キラー通り"、外苑西通りのそばにある青山通り沿い、エイベックスビルディング内。

commmonsっていうレーベルがエイベックス内にある為に、エイベックスビルの1会議室(ミーティングルーム?)にて行われました。

受付には早速小山さんが居たのですが、被り物をして飄々と受付をやってました。
被り物が何であるかは彼女のイメージを損なう恐れがあるので曖昧に記しておきますが、思いっきり○○こじゃないですかと言ったら「うん小山です♪」とおどけて言ってました(笑)。

この人は被り物がどうやら結構好きみたいで、GROWING DROPS企画中に公開されていた楽曲紹介映像内でもひな祭りにちなんだ白塗り&ヅラ、ピンクのパーティーっぽいアフロづら、あと山SUNなる馬キャラクター(馬の被り物)が登場したりがありました。今回は○ん○の被り物でした。

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その後はスタッフの方も交えて今後の小山絵里奈の動向(2枚目のアルバムを世界配信すること)などの説明がプレゼンみたいな雰囲気で行われ、しかしプレゼンのつもりはないと言うことでお菓子を食べつつお茶を飲みつつで色々な意見交換を行った。

参加者が少数だったので各々の小山絵里奈との出会い、感想などを言い合いつつのミーティングでした。
公開終了となったデモ曲11曲を改めて聴きながら感想や評価を言い合う生GROWING DROPSと言った内容もあった。

かつてオンラインで公開されていたデモ曲はストリーミングだった為、音質の制限があり、楽曲の持っている透明感、繊細さがどうしても聞き取りづらく、生で早く聴きたいと思っていたのだけども、改めて彼女が部屋で聴いていた音質と同等のクオリティのものが聴けたのは嬉しかった。

自宅のモニター環境がしょぼいせいもあるのだけども(漫画コミック程度の大きさの小さなスピーカー)、ある程度のモニター環境と音質でもって表現されるようなトータルな音作りをする人だと思うので、やはりストリーミングでは限界があったなと思ってました。

ボーカリスト小山絵里奈でもあるので、ボーカルのメロディ、楽曲の雰囲気がわかればGROWING DROPSの企画は成り立っていたのですが、もうちょっと聴きたいと思わせるものばかりでした。

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meeting後はミニライブでした。

編成は以前のGROWING DROPSの途中で公開されたリハ映像に出ていた3人編成で、アイリッシュハープの廣瀬 沙耶佳氏にガットギターの方(名前わからないです)に小山さんの組み合わせでした。

CDでは彼女が作った独特の打ち込みサウンドにボーカルのスタイルだったりしましたが、こういう最小の弦楽器だけでボーカルを生かすサウンドもとても良かった。

アイリッシュハープは初めて耳にしたのだけども、ガットギターとの相性は非常によく、いずれもナイロン弦の柔らかな音が彼女のボーカルを引き立ててました。

セットリストは忘れたのですが、確か「此花咲耶姫」「My Favorite Things」先日紹介したV.Aにも収録された「Little Things」はやってました。途中トイピアノを使ったりもしてました。

ジャズ出身ではあるものの、ジャズをやり続けてる人でもないシンガーソングライターで、生で歌うのに長けていることもあり、非常に良い伸びやかで声量もあり、柔らかな歌声でとても良かったです。

公式にはまだ小山絵里奈としてライブを(おそらく)やっていないのでとても貴重な機会でした。
もっと人前に出てライブをやっていって欲しいなと思いました。

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帰り際はお土産があるとのことで、彼女から個人面談、往診式に呼ばれて対面の上で手渡しでそれをもらいました。
ついでにCDにもサインもらっちゃいました。これは素直に嬉しいです。

お土産の中身ですが、commmconsの紙パッケージに入ったDVD-Rで、中身はデビュー曲?にあたる「INLY」収録の1曲目の「音里」、2枚目のCD「VIVIDROPS」のシングル曲的位置づけの「ハ→ト♥」のPVに、作詞で小山氏と協力しあっているとめきちさんとの対談映像が入ってました。

今後の小山さんの活動も目が離せません。

フルカワミキ「Bodage Heart」


フルカワミキの2枚目のアルバム「Bodage Heart」(BVCR-18122/3 ¥3570)買ってきました。

SUPERCAR(スーパーカー)のBass担当で、たまにVocalを取ると言った人でしたが、バンド解散後は1年くらいのブランクを挟んでソロアーティストとしてソニーからBMGに移籍して再デビューしました。

彼女は「うまい」っていうタイプよりは「かわいい」声の持ち主で、それがシューゲイザー気味なロックサウンドに乗ってる、SUPERCARのナカコーとの掛け合いVocalが人気高かったと思っているのですが(実際はどうか知らないです)、そのフルカワミキだけのVocalでどう生きるか、と言った視点がどうしてもソロを聴く時に出てしまうものです。

1枚目のアルバム「Mirros」、その先行シングルになるデビューシングル「Coffe & Singing Girl!!!」はアートワークも含めてどこかSUPERCARの延長にあるような内容で、彼女がVocalを務めて人気だったSUPARCARの「STROBOLIGHTS」で採用された打ち込み&シューゲイザーバンドと言った路線の曲があったりと、正直な話、期待は裏切らなかったけどこれはなぁと言った内容でした。

もちろん彼女の持ち味である声の魅力を中心にした構成なので彼女のファンであった者からしたら申し分内容なのは言うまでもないのだけども、楽曲がそんなに良くない印象を受けました。

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今回のアルバムですが、先行シングル?になる「サイコア*リカ」(サイコアメリカ)、「Candy Girl」を含んだ内容で、前作に比べて独自のバンドサウンドが色味を深めた内容でした。

前述のシングル2枚のカップリングを含めて、これまたあまりしっくりは来てませんでした。
村八分のカバー「草臥れて」が収録されていたり、ライブ向けなのだろうかと言うちょっとテンポがアッパーな「...Mr.X」があったりと、いまいち何がやりたいのかわからないなと言った印象でした。

しかし、アルバム全体通して聴いてみた感想ですが、前作の打ち込みあり、心地よいエレクトリックバイオリンが生きてる曲ありと言ったバラエティに富んだ内容よりも統一感があり、「フルカワミキバンド」で演奏を詰めていった作品に聞こえます。

彼女が裏表紙にもなってるMARQUEE vol.66のインタビューに寄ると14曲中の5曲をナカコーが作曲したらしいです。

ナカコー&ミキともなるとSUPERCARじゃんかと思うんですが、元々二人ともSUPERCARをやってきたわけで、その雰囲気が出るのは仕方のないことではあるのだけども、しかしながらその匂いぷんぷんに出してる感じはなく、そこが今回のアルバムの良さなのではないかなと思います。

参加メンバーは

がコアメンバーで、ROVOなどで名が知られる芳垣安洋勝井祐二、益子樹らが参加してるみたいです。

曲解説は面倒なのでしませんが、全体的に音の心地よさが素晴らしいです。

彼女の資質でもあるのだろうけども、あまりポップ過ぎず、マイナーでもマニアックでもなく、彼女の声の魅力が生きたアルバムとして前作より磨きがかかってます。

音的にはノイジーなギターが疾走する曲もあり、ふわふわとした曲もありと言った内容。
参加面子が強烈なのでアヴァンギャルド、インプロビゼーション的になりそうですが、ポップ・アイコン的なフルカワミキの作品なのでそこまで難解な方向にはなってないところも魅力です。

結構シンプルなロック曲も入っててそこらへんもとても良い。

個人的にはアルバムの中でもシングル曲的位置づけの3曲目「B.B.W.」(初回版付属のDVDにPVが入ってる)、きらきらしてるけどどこか哀愁の漂うミドルテンポの打ち込み曲の4曲目「Sweet Surrender」、静かで落ち着いた雰囲気の浮遊感のある7曲目「La La La」が好きです。

派手じゃないけどとても良いアルバムです!


余談ですが、牙を生やしたアー写がものすごくかわいいです(笑)。

2008/04/25

プリングミン「yes,we are.」


プリングミンのメジャーデビュー盤である、ミニアルバム「yes,we are.」(KSCL 1243 \1680)を発売日前日に店頭に行って手に入れてきた。

店頭特典としてステッカーをいただいた。ミニアルバムのデザインと同様のCGで作られたアートワークのステッカー。ちょっとお得な気分。

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まずcolla discから出た2枚の音源「ミズノイズ」「コヨミポッド」と並べてみた。

コラディスクからの2枚は「ふじしままりえ」っていう人がデザインしているみたいだけども、メジャーデビュー作は「いのうえよしひろ+yukinko(Giottographica)」が担当したらしい。

これ、ふと調べてみたらフジファブリックのジャケットも担当しているデザイングループらしい。

フジファブリックの3枚目「TEENAGER」のみ持っているのだけども、並べてみると確かに同系統と言うか、プロの仕事と言うか、そんな印象。

コラディスクの2枚は手作り感とかわいさがあって好きだったので、逆にこのプロっぽさが少しまだ馴染みません。

アートワークと言えば、チャットモンチーのアルバムが出た時はなんとも言えない気分になった。
Little Barrieの1枚目「We are Little Barrie」をそのまま引用したようなデザイン。
別にLittle~のファンでもなかったのでそんなに憤慨はしなかったのだが、アイデアを借用する程度なら良いと思うのだけども、露骨な真似はプロの仕事としていかがなものかと思った。
これでGOサインが出たのだから、OKっちゃOKなんだろうけど。

話がそれたが、それまで英字だった「plingmin」も、メジャー盤ではわかりやすさ重視かカタカナ表記になった。バンドロゴもポップ体な感じ。


ポップさが出ててこれはこれで好きです。

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内容ですが、帯にも書いてあるように「ポップもロックもシューゲイザーも飲み込んだ、ぼくらが待ってたバンドサウンド。」と言った感じ。

シューゲイザーってロックじゃないのか?
若干微妙な感じもするのだが、雰囲気は伝わってくるキャッチコピー。

実際、ポップス的なポップさもあるけど、ギター2本が絡み合う、時と場合によって落とすところは落とすと言った変化自在な音と、ロックバンドで作り上げる深い音世界がどこかシューゲイザー的と言った印象。

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この音源の売りポイントは、プロデューサー陣が豪華と言ったことが挙げられる。

実際、プリングミンはインディーズながら超活躍したっていうグループではないので一般知名度がまだそんなにない。(ライブハウスに足しげく通ってる人なら名前見たことあるとかってあるかもしれないけど)
名古屋から出てきたっていうバックグラウンドもあり、東京での知名度はおそらく名古屋よりも低い。

で、そこで起用されたプロデューサー陣。
曾田茂一(アイゴン)(track3,5)、AxSxE(track1,4)、渡邊忍(track2,6)の3名。

近年の木村カエラの作品に携わってる3方っていうのが強力。
ポップさとロック感をうまいこと演出できるこの人たちが関わってるってだけで買ってる人もいるのではないかと言った印象です。

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ざっと曲についても。
曲はみんなでジャムって作るらしいです。
誰かが原案持ってきて、みんなで練るっつうか。そんならしい。
どっかのインタビューに書いてあった。

track.1「オレンジ」
プロデュース:AxSxE
作詞:酒井俊輔

リーダーの酒井氏はXTCが好きらしいのだが、その趣味が反映されたようなギターのカッティングから始まるポップなオープニング曲。
レコ初ツアーの名前「1.2.3.GO ミラーボール」のフレーズがサビの歌詞になってる。
Fuzzっぽい線の細いリードギターがカッティングに装飾している感じが愉快な感じです。

track.2「FUN」
プロデュース:渡邊忍

作詞:酒井俊輔

アルバムのシングル曲的位置づけでPVもMusic on!TVなどの音楽専門チャンネルで放送されていたりする。
PVではとてもカラフルな見た目で、これがメジャーデビュー曲っていう位置づけと見てます。

コラディスクから出ている「ミズノイズ」収録の「yellow」にちょっとテイストが似た疾走感のあるポップな曲。
ちょっとしっとりとした雰囲気の曲が多かった(と思う)プリングミンの中でも飛びぬけてポップな印象の曲です。

ちょっとドリーミーに変化する繋ぎの部分はプリングミンの持ち味をふっとポップな曲に入れ込んだ感じで面白いです。

track.3「トンネル」
プロデュース:アイゴン
作詞:山崎真由美

コラディスクから出てる「コヨミポッド」3曲目に同曲が入ってますが、アレンジが変わってます。
イントロは以前はかわいいギターのアルペジオに逆再生のギターが入ってきて歌に乗ると言った感じだったのだけども(形容するなら自転車ですーっとサビまで行く感じ)、今回はスタッカート気味でリズムの縦ノリを強調したベースフレーズと、それに合ったどかどかした感じのドラムに、かきむしるようなギターが乗ったイントロ(形容するなら徒歩でがしがしゆるやかな坂を上っていくような感じ)。

サビで一気に広がりを見せるところは引き続きと言った、大差ないアレンジなのだけども、リバーブによる残響効果をたっぷり加えたコーラスが重ねられていて突き抜ける広さ、爽快感、まぶしさみたいのを強調したアレンジになってるみたい。

音の厚みが断然増した印象で、こういうアレンジになったのかーと関心しました。

track.4「the time has come」
プロデュース:AxSxE
作詞:山崎真由美

「ミズノイズ」に入ってる「the flow at the time is quick」のニューバージョンと言った曲。
と言うかそれを作り直したようなので、同じ曲でもあるけど、タイトルもリニューアル。

この曲はイントロのベースが動くので、そのフレーズが印象的だったのだけども歌が入るとベース(根幹)に徹すると言った仕様だったようだけども、今回はAメロでもベースがうねって動いてます。

ギターも今まで入ってなかった高い音でキンキンしたのが入ってます。

サビ前の繋ぎ部分でリズム感が横ノリになるところのアレンジなどなど、大きな変化はないのだけども、ちょっと調子の外れた歪みまくった轟音ギターがところどころ入ってきたりするのはプロデュースの妙と言ったところでしょうか。
コラディスク版ではもうちょっとキメキメな感じだったのだけども、その辺がちょっとゆらいだ感じで、キメキメ感はサビ前のところ、減ってます。

やはりベースフレーズが大きく変化していることでこの曲の印象が結構変わってます。

track.5「泳ぐ声」
プロデュース:アイゴン
作詞:畠山結花里

シューゲイザー的アプローチと言った、音の深み、音響処理が効果的に使われた曲。
コラディスク盤で言うところの「sou」「再生」が似ているかも。

ドラムの「きゃり」こと、畠山結花里の詞はVocalの山崎真由美やギターの酒井俊輔に比べてどこか絵のスケッチ的な印象を受けます。言葉に意味を持たせて、筋書き立ててと言うよりは、もっと叙情的と言うか、断片的と言うか、そんな感じ。

トリッキーなギターのフレーズがちょろちょろとふわふわしていて(わかりづらい)、深みのあるギターのコード弾きがだーっとペンキを床に広げるような、そんな感じのサウンドです。(これまたわかりづらい)
こういう淡々とした曲でもベースが結構おいしい仕事をしている。ぼやけた曲になりやすそうなところ、うまいことギターの間を縫うようにベースが入ってます。

track.6「im my room」
プロデュース:渡邊忍
作詞:山崎真由美・新田智彦

デビュー作の最後に入ってる曲。
この6曲の中ではポップで、かつアッパーではないのでエンディングにぴったりかも。

「あー楽しかった」と言った感じの詞で、女の子的でもあるけど、新田智彦氏が関わってて、そうでもない感じになっているだろうか。

もともとTeenage Fanclubみたいなバンドやろうとした、と言った記事がどこかのインタビューで酒井氏が語っていたけど、若干そんな感じがしないでもない曲です。

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全体的に音の粒立ちがはっきりしたのと、マニアからポップまでカバーできるプロデューサー陣によるサウンドへの影響が結構大きい印象の作品だなーって思いました。

フルアルバム規模の作品のリリースが今後ありうるわけですが、このミニアルバムで完結する6曲程度のまとめ方は彼女たちの持ち味なのかもしれないです。

新たに出来ていくメジャー仕様の曲も楽しみです。

DOD FX50B Over Drive Plusが届いた


アメリカのユタ州が誇る(?)最狂のエフェクターブランド、DODのOver Drive Plusが届いた。
送料込みで考えても3000円前後とは非常に安い。

この機種はイングウェイが使用するDODのOver Driveの後継機で、前述のOver Driveは人気も高いので定番オーバードライブとしてそこらじゅうで見かける。

それにToneをプラスした3つまみバージョンが恐らくこれ。

バージョンアップと見せかけた、良さを濁していく80~90年代の機器の発展は今から振り返るとたくさんの残念な点があるのは仕方ないのだが、改めて残念がっても仕方ないので、その機材の持ち味をよく知った上で使おうっていう発想で見ると、別に悪くもなかったりする。

このオーバードライブもはっきりいって期待してなかった。
安かったから手に入れたようなものだった。

DODは冒頭で「最狂」と言ったように、結構大胆で派手、物によっては「どうやって使うの?」っていう機種が多い。ちょっとやりすぎな部分があるのであまりバンド演奏には使えなかったりするようなものもちらほらある。(Gonkulator ModulatorやMeat Box、Buzz Boxなどがそれで、「迷機」とも言われている)

あと、マイナーチェンジ、バージョンアップ、デザイン変更が結構多くて、時期によっては同じ機種なはずなのに結構ぶれがあるらあしく、若干感覚が違うと言うものもあるそうな。だから同じ機種をいくつも持ってる人もいると聞きます。


さて、余談はさておき、感想を。

Driveつまみをフルに上げるとオーバードライブの割りに結構歪むので初心者には結構遊べるエフェクターかもしれません。きっとこれで物足りないとは思わないはず。

Toneつまみがあるのでキャラクター設定もなかなかできるのもありがたい。

と言うか、何が良かったかと言うと、あまり原音の音を変えちゃわないところが良い。
今までBOSSのオーバードライブが入手しやすかったので持っていたものだったんだけど、BOSSのオーバードライブは良くも悪くも「BOSSのオーバードライブの音」になってしまう。

その点、原音の質感がそんなに損なわれないあたりはこの機種の評価すべきところな気がする。

本当に良い機材は店頭で試したことがある程度なのであまり高級機材、名機と比較はできないのだけども、決して悪くなかったでした。

つまみ設定
気に入った音の質感の設定はこの画像な感じ。もうちょっとDrive少なくても良いかも。
これでカッティングするとかりっとした感じが出てよかった。
ハムバッカーのギター(Fender Mexico Toronado)とシングルコイルのギター(Fender Japan Jazzmaster)で試したけど、シングルのカッティングに良い感じ。

ハムでリード弾くのであればDriveは上げ目にしとくと良いのかもね。
と言うかハムのキャラクター生かすならBOSSのOD-2らへんの方が良さげだった。
このOD-2は元プリンセスプリンセスの中山加奈子氏が愛用しているらしい記事を以前どっかで読んだんだけど、ソースが見つからないです。

各種オーバードライブ
今我が家にあるオーバードライブ系のエフェクターを並べてみました。
一番気に入っているのはSD-2 DUAL Over Driveだったりします。
これはほんと素晴らしい。クランチモードにて、かりっとした歪みで原音のつややかさも殺さない。BOSSのOver Driveらしくないっちゃらしくない感じが良いです。
SD-1の後継機的位置づけだけどコンセプトがそもそも違うんだろうなーっていう音です。

Even Harmonic Over Drive
で、問題児。
DODのFX100 INTEGRATED TUBE Even Harmonix Over Drive。どこが呼称として良いのか謎です。
オーバードライブと言っている割に結構きつい歪みと、謎のHIGH、LOWのEQつまみがもはやオーバードライブっていう感じではないです。
ファズ的だなんていう表現がどこかでされていたけど、過激ではないけど、DODらしい度の過ぎた感じの音です。
オーバードライブ比較会を自身の中で開催したんだけど、これはもう論外。
薄く歪みをかけるなんていう芸当はできないずぼらな感じの機種です。
もしかしたらこいつは違う使い方をすべきものなのかもしれないので、何かわかったら取り上げたいと思います。

そんなこんなで、結構良いものを安く手に入れた気分で満足です。

2008/04/21

Sweet Vacation @ LIQUIDROOM ebisu


新宿から移転してもう数年が経つ、恵比寿のLIQUIDROOMにてSweet Vacationのワンマンライブが完全招待制にて行われた。
応募しておいたら当たったので見に行った。

ここは以前Plasticsの復活ライブで見に来た以来なので、会場の大きさなどは知っていたのだけども、果たしてデビュー前のグループでこの会場が埋められるのか?というのがひとつの注目点だったかもしれない。

結果としては結構いっぱい人が入っていた。きっつきつではなかったのだけども、無料と言うこともあってか色々な客層の人が来ていた。

これらの人々はだいたいWebの口コミ的な情報を辿って来ているわけで、宣伝にお金を注ぎまくって看板を町中に貼ったり、雑誌広告、TVCMを流したなんていうわけでもないのにその成果と言うのも大したものだと思う。

元々はmyspaceを始め、そこからじわじわと浸透させていったのがSweet Vacation

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コンポーザーで鍵盤、ボコーダーを操るのが東京エスムジカの早川大地氏。
Vocalがタイ出身のアジアンキュートガールのMayちゃん。

タイで発掘してきたそうです。
でもタイの人の顔ではないので、同じくユーラシア大陸を中国を中心に見た東側の人の様子ですね。
とても白くてかわいい子です。

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早川氏を知ったのは東京エスムジカとして活動し始めた頃だったのですが、平行で彼はEvery Little Thing、Shelaなどのアーティストに楽曲提供もしていたので、所謂エスニックミュージック・ミーツ・ポップミュージックばかりの人ではないのだなと言う一面は以前からたまに見られました。

エスムジカでも非常にポップな打ち込み主体にしつつも民族音楽が随所に溶け込んだサウンドを作ったりしていた人なのだけども、Sweet Vacationはガールポップにエレクトロポップを乗せた、エスムジカとはコンセプトを変えた早川ポップワールド全開のサウンドです。

昨今キーワード化しつつある80's エレクトロポップ、フューチャーポップ、8bit サウンド(ローファイテクノ)、ロービット系の質感を携えつつも、90年代を青春で過ごした早川氏が聴いてきたポップスの要素がちりばめられた2008年型のガールポップと言った感じです、音を言葉で無理やり説明すると。

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サポートギターとして、初回(※SVとして初回)お披露目時にも居たTHE JETZEJOHNSON(ザ・ジェッジジョンソン)の池橋壮一が参加。DJの人は初めて見たからよくわかんないけど、スイッチング担当&DJって位置だったみたい。
あとプラスチックエイジ感覚たっぷりなダンサーズな2名(女性・白ヅラ)にSVの2名でステージでした。

初回の渋谷・青い部屋で行われた時よりもやはり音曲が良く、池橋氏のギターの音がちゃんと聴こえた。
結構かっこよかった。

ただ、バスドラムの低音がもごもご言っていて、その点はリキッドルームの弱点だったのかもわからない。
それ以外はまぁまぁでした。出音的には。(少なくとも小さな会場、青い部屋の時よりは良かった)

楽曲はどれもポップで、カバーとしてMadonnaの「Material Girl」、Cyndi Lauperの「Good Enough」(グーニーズのテーマとして有名)などを披露。どれもエレクトロポップ、テクノポップ仕立てでピコピコしていてその手の音が好きな人にはうってつけな感じです。

キーボード奏者でもある早川氏はmicro KORGをボコーダー、リードシンセとして使ってました。
軽いので手で持ち上げてギターに対抗して、曲のブレイクに合わせて動いたりとステージアクションがありました。エスムジカでは舞台監督的な影の役を務めていたとの話があったのですが、今回は前に出てくるみたいです(笑)。
パフォーマー早川氏にも今後期待です。

ちなみにエスムジカ時代では「月夜のユカラ」にてムックリ(口琴・ジューズハープのアイヌ名称)をぴよよーんと演奏したりしてた人です。

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夏にはビクターエンターテインメントからメジャーデビューするとの発表もあり、今後露出が増えてくるものかと思います。

今日ではPerfumeを始め、エレクトロポップ・テイストの女性シンガーが増えてきてますが、サウンドのクオリティも大事ですが、何よりもポップスとしてはかわいさもそうだけど、メロディありきだと思います。
早川氏のメロディ感覚はとても馴染みやすく良いものなので今後の活躍に期待したいところです。

東京エスムジカとしての活動も、ツインボーカルだった平絵美帆、瑛愛の2人は卒業と言うことでVocal不在状態になってますが、色々なゲストを迎えつつ、次なる今までのエスムジカとは違ったより自由度の高い実験的なエスニック+ポップスを展開していく予定だそうです。(これも夏?に出るとか出ないとか)

2008/04/20

TRAPPER 第9回公演「ゲラップ・ベイベー!!!」DVD発売記念イベント


まだ観劇歴も音楽を聴きに行っている回数に比べたら非常に少ない上、TRAPPERに至っては2回しか見に行っていないのだけども、ぜひ来いと言うことなので行ってきた。

会場はずっと気になってはいたが一回も行ったことがなかった新宿のLOFT PLUS ONE
アングラからメジャー、オタク、アイドルなどなど、様々なトークイベントやお笑いなどの会場として使われている小規模だけどまぁまぁな広さの会場です。


今回のこのイベントの内容としては、TRAPPERの女優達とファンの交流と、TRAPPER初の試みと言う朗読&半劇っていうステージ、あとフリートークと言った内容。

細かく書いていたらきりがないのでざっくり書くと、ゆったりとトーク聴きーの、ビール呑みーので楽しかったです。

劇に基づいた役者としての一面以外の素の姿っていうのが見られたわけですが、TRAPPER内でも強烈な個性を放つ大星さんが役中となんら変わりない強烈なキャラクターを放ってました。

次の舞台は5月末だそうです。
目標を掲げて吉本興業から移籍したTRAPPERの運命やいかに?!
次回の舞台も楽しみです。

2008/04/17

V.A/Happy Holidays! by commmons


坂本龍一が関わるレーベル、コモンズとタワーレコードの企画による、タワーレコード限定販売のオムニバスCDを買いました。

特典としてマイ箸(和紙で作られた袋付き)、植物の種、恵比寿にあるタワーカフェでの1ドリンク無料券がついてきた。これは嬉しい。

収録曲は以下。

1. こんにちは またあした/コトリンゴ
2. Perpetuum Mobile/高木正勝
3. haru/fennesz + sakamoto
4. 風の谷のナウシカ/坂本龍一 + 嶺川貴子
5. Little Things/小山絵里奈
6. 風来坊/ジム・オルーク + カヒミ・カリィ
7. Will you dance?/naomi & goro
8. 映してながめる/青柳拓次
9. 埴生の宿/キリンジ
10. GOLDEN WEEK/□□□
11. 赤とんぼ/高田漣
12. ねんねこ/MOOSE HILL & 原田郁子
13. Fotografia 1/坂本龍一

大体がcommmonsからリリースされていたりする音源なのだが、小山絵里奈のみCD初収録曲として入ってる。

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小山絵里奈はまだ知名度が高くないのだが、坂本龍一がたまにやっているラジオ、Radio Sakamoto内のデモテープ募集のコーナーにて投稿されてきた内の1人。一人の女性が独特の感覚で持って、何かに染まりきっていない手法で築き上げた「童謡+打ち込み」と言った感じの作風が坂本龍一を唸らせたらしい。

彼女はもうデビューして1年は経つのだが、周囲の人に小山絵里奈と言う名前を言っても、あぁあの人ね、と言う返事はまるでない。残念だ。

なかなか柔らかな声の持ち主で、でも所謂女性シンガーソングライターにありがち?な古き良きニューミュージックに影響されたようなタイプの人でもなく、ポップス直球なタイプでもない。
悪く言えばカテゴライズし辛いので人に紹介しようにこういう感じだと言うのは伝え辛いのだが、この人のアプローチが他に似たタイプがぱっとは思いつかないあたりは非常に面白い。

そんな彼女は今年、2008年になってから「GROWING DROPS」と言う企画をやっていた。

こぼれ落ちる曲を「DROPS」として、それらがリスナーの声、反応を聴きながらリアルタイムで育つ、小山が育つっていう企画だった。4ヶ月間、1週間に1曲のペースでデモ段階の楽曲がストリーミングで公開されていったのだった。

そのうちの1曲が上記V.Aに収録された「Little Things」。

小山さんのWebで公開された時は映像付きのアコースティック・練習バージョン(ギター、ハープとVocalの3ピース)、小山氏独特の音構成の打ち込みバージョンとあったのだが、今回入ったのは彼女の箱庭的世界観の溢れる打ち込みバージョン。(アコースティックは今後ライブなどの機会にやられるのかもね)

オルゴールを開けたようなきらきらした音の隙間で空白があって、囁くような童謡的なわかりやすいメロディの唄が乗る曲。とても心地よくて、このCDの「ホリデー」にはぴったりだと思いました。

他の収録曲も、どれも力の抜けた良い音楽がたくさん詰まっててなかなか良かったです。

特典でついてきた種を今度の休み、気が向いたら植えてみようと思うこの頃です。

2008/04/16

KOKIA 10周年コンサート@東京国際フォーラム ホールC

会社の関係でKOKIAを見に行ける機会が訪れたので行ってきた。

場所は有楽町にある東京国際フォーラム ホールCと言う非常に広いコンサートホール。

音楽のライブをやる場所と言うよりは、なにかクラシック、管弦楽やピアノリサイタルなどをやるに良さそうな雰囲気の会場だった。とてもキレイで靴脱いで上がりたいくらい。(それは言いすぎか)

席は3階、メガネを持ってくるの忘れたので全然KOKIAが見えないと言う状態で心地よく椅子に座って音楽を聴きました。

正直な感想なのだが、特にKOKIAの大ファンと言うわけではなく、アルバムを1枚聴いたかな~ or CMでKOKIAの唄が流れてるなぁとわかるってくらいのリスナーなので、ほとんどの曲はわからなかった。(知っている曲もあったんだけどもね)

そういう観点で見たところなのだが、これはもはや個人の好みの領域なのだが、声楽出身の彼女らしく、声量や音域、声色は持ち味としてとてもよいと思ったのだけども、ビブラートがきつかった。
あまりビブラートのかかっていない声色を生かしたトーンの方が個人的に好きでした。
アヴェ・マリアを歌っていたのだけども、これはとてもよい歌でした。

あと、最後の方にアンコールとしてピアノ弾き語りで「ありがとう」を歌っていた。
この唄はほんと良い歌だと思う。

Web上で、この曲を使った「かあちゃん、ありがとう」と言った2chらへんで流行ったFlashがあったのだけども、そういう記憶、物語と繋がるともうぐっと来てしまう。


話が飛ぶが、ちょっと席がせまくて、膝が痛くなりそうなのが気になりました。

2008/04/15

Private Armyでライブしてきた


現在自分がベースを弾いているバンド、Private Army(プライベートアーミー)の3回目のライブがあった。

場所は新大久保EARTHDOM
ここで演奏するのは2回目。

1回目、メンバー6人がみんなして友人を呼んだことの成果もあって、とても人数が集まったので今回は出演しやすい状態となっていたのが喜ばしかった。

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リハから出番までの間が非常に長く、待ち疲れてはいけないと、休むことに力を注いでいたので対バンはあまり見れませんでした。もうちょっと余力があったらよかったのだけども、リハ終了から本番までの時間が4~5時間はあった。

途中ファミレスに寄ってドリンクバーでお茶をがぶがぶ飲み、その後居酒屋で腹ごしらえ。
世界の山ちゃんでホッピーを2杯飲んだりした。ホッピーがとてもおいしい。
先日初めて呑んだと言う記事を書いたが、改めて呑んだけどおいしい。
これで居てプリン体とかないっていうのだから、これは申し分ない。
見つける都度飲みたいと思うくらいに今では気に入ってます。

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演奏者としての後記みたいなものですが、今回はバンドとしては非常に良い雰囲気で演奏ができた。

今回のライブ前、あまり練習に入れない懸念があった為、入れるタイミングを作って集中的に練習したのだが、そのテンションが維持できたのが好結果だったかなと、演奏した感触としてはありました。

まだ録音された音源、映像を見ていないのだけども、そんな気がします。

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新しい楽器、ベースを導入しようかどうかと一人で考え始めましたが、お金がないのが現実でした。

頑張って働こうと思います。
以上!

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<おまけ>

精密機器を運ぶのにありえない絵。
うちのギタリスト、謙太のFenderの真空管が入ってるコンボアンプ、プチプチに包まれて運搬されてます。
せめて毛布にしろよっていう話はしているのだが、ぼちぼちちゃんとしたセミハードケースでも買うみたいです。

2008/04/09

プリングミン @ 渋谷O-NEST


2008/04/23にKioon Recordsよりメジャーデビュー盤が出るプリングミンのライブに行ってきました。

見るのは今回が2回目と非常に浅いファンであったのですが、ここんところ猛烈な勢いで聴いているので浸りっぷりはすごいです。

そんなこんなで「曲のほとんどを楽しめる」くらいなつもりで見に行きました。

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会場は渋谷O-NEST。

NESTはこのblogにも度々?出てきますが、バーフロアとライブフロアの2F構成になっており、呑みたければ呑める、ライブ見たければライブ見れると言った環境になってます。

密かに「結構面白いライブ見れる」「会場もまぁまぁ広い」(と言っても所詮ライブハウスの広さだけど)「ビールがおいしい」(これは個人的な感じ方ですが)などなどの良さがあり好きなNESTでのライブは足を運ぶたびに発見があったりするし、景色も渋谷を一望?できるので気に入っておりました。

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対バンは東京事変の鍵盤の伊澤 一葉氏がやってるあっぱ海老沢タケヲ、そしてプリングミンでした。

海老沢氏から見ました。


彼は元々ギターの弾き語りシンガーだそうで、GibsonのJ-45と思わしき(間違えてたらすいません)ギターを弾きながら歌うっていう人っぽいです。

で、全然前知識仕入れてなかったのですが、見てみたらドラマーが元ハートバザールの國分武臣氏だった。ハートバザール(現ジェット機の鈴木怜史氏(アッキン)がやってたバンド)の解散ライブ以来のドラムを聴いたので嬉しかった。相変わらずのマッシュルーム・カットが変わらずで。
後から彼から聞いたのだが、現在アッキンとバンドをやっているらしい。これは見に行きたい。

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そのあとがplingmin

以前の衣装?に比べると現在のアー写に近い、メンバー色とりどりの服装で登場。

楽曲は前回演奏されたものはもはや初回だったから全然記憶にないのですが(笑)、前回とは違った「今後」と言った曲が並んだ。

唯一わかったのは「The Flow At The Time Is Quick」。
彼女らのコラ・ディスクから出た1枚目「ミズノイズ」の2曲目のシングル曲的な位置づけの曲だった。

若干アレンジが当時レコーディングされた音源とは変化しているようで、ベースフレーズが劇的に変わっていた。
音源で聴きなれていると違和感を感じざるを得ないものだったけど、リッケンバッカーベースを弾く彼のプレイは特に迷いなく良い音で心地よかった。
かっこいいベースだと言ったら「誰がなんと言おうとこれを弾く」と言ってました。かっこいい。良いベーシストみたいです(基準は謎ですが)。

他の曲は恐らくメジャーデビュー盤「Yes,We Are」に入るのでしょう。
ジャケットデザインが、メジャーレコード会社ゆえなのかわかんないけど、ちょっと今までのデザインからするとある意味でお金がかかっているんだけども、イメージが変わるかなと言ったCGデザインな雰囲気です。

アルファベット表記の「plingmin」から、メジャーでは「プリングミン」となるようで、この辺も日本での商品としての読みやすさ重視と言った印象は拭えないですが、何にしてもプリングミン。

プロデューサー陣がアイゴンこと會田茂一氏、あとBOaTやNATSUMEN、木村カエラの「L.drunk」の作曲で知られるAxSxEさん、あとカエラの曲提供でも知名度の高い元CAPTAIN HEDGE HOG、現ASPARAGUSの渡邉忍氏を迎えているとのことで内容としては相当良さそうです。
とても期待してます。

終わってから良かったと声をかけて、感想を述べた延長でサインをせっかくだからくれと言ったらとても丁寧なサインをもらった。
今まで目の前で、生でもらったサインの中でもっともじっくりやってくれたもので、とても嬉しかった。サンキューきゃり。きゃりLOVEだぜ。

・・・妙なこと綴って申し訳ない。

しかしこのフルメンバーなサインは久しぶりに頂いた直筆サインの中でも神々しいものです。
加藤和彦さんのサインに並べて置いておきたいくらい。

ギターの新田さん、ベースの高橋さんと少し楽器の話が出来たのだが新田氏が「Fenderも良いけど、ハンドメイドで安定して良いVanZandtのギター」っていう発言が印象的だった。
安定した素敵楽器を送り出している印象があったメーカーだが、高いので触ったことなかったVanZandtのテレキャスターを彼は使っているので、ユーザーの生の声として生々しかった。

ベースも76年のリッケンバッカーベースを使っているとのこと。
プレベを以前は使っていたけども、リッケンバッカーベースを大層気に入れられているようで、今はこれを弾きたいらしい。でもすごく良い音を出してる。こういうプレイを聴くとリッケンバッカーベースを弾いてみたくなる。(お金ないから買えないけど)

リーダーの酒井さんとは話できなかったのだけども、彼のストラトキャスターも、バンドのアンサンブル的にはコードをかき鳴らしている感じの支え的ポジションでもあるのだが、とても不足ない良いプレイ。白いストラトは今後も鳴り響くことでしょう。

今後の活躍も期待してます!

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三番目があっぱだったんだけど、もうプリングミンで満足してしまって、翌日以降が忙しいので帰った。

せっかくではあったのだけども。

2008/04/07

Emotional Ticonでライブやってきた


2回目のEmotional Ticonのライブを見てくれたMr.Sakai主催のイベント、異端的音画報に誘っていただき、出演となりました。

会場は小岩eM SEVEN
ここ、大学に入る前の浪人中に後輩のコピーバンドのサポートで歌うっていう時に練習で来たことがあった(笑)。スタジオMっていうのがあって、そこの運営するライブハウスらしい。

以下がラインナップ。

異端的音画報.3 『ザ・絶句』

●Emortional Ticon
●第8病棟
●letelete
●Variations of Sex
●Geltz
●dbqp

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我々がトップバッター。

小岩っていう東京の東端の街のライブハウスに平日の19時から出演っていうのが、集客的にだいぶきつかったのは事実ですが(笑)、Emotional Ticon持ち味のまぜこぜ感をふんだんに盛り込んだステージをやりました。

Emotional Ticonは男子ノイズ隊2名に女子悲鳴隊2名の4名構成なのですが、女子は今回ゴシック&ロリータな衣装で望みました。もっとばっちりメイクしてくれれば良かったものの、服を纏っただけな感じでした。(ここでダメだししても仕方のないことですが)

ノイズ面では誰にもわからないかもしれないけども、ハーシュノイズ部分で全然スピーカーから音が鳴ってなかった。これは痛かった。結果としてRing Modulator(Electro HarmonixのFrequency Analyzer)のエフェクト音、原音のバランスを調整するBlendのつまみの設定間違えで、ハーシュでないところからハーシュへ飛び込む時にRing modulatorをはずし損ねた、っていうしょーーーもないミスでした。これはほんと痛い。

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次に出演した第八病棟はすごかった。(モヒカンの男性1人)

火花がライブハウスを走り回った。小型チェーンソーで鉄板を削って火の粉を飛ばしまくり。
ノイズもかっこよかった。

いつだかNOTALIN'S(遠藤ミチロウのグループ)のチェロ?の人が火花出してたけどそんなの比にならないくらい火花飛ばしてた。ちょっと怖かった(笑)。

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leteleteはサウンドコラージュ+ノイズと言った感じ。

ざらつきがどことなくラジオの悪受信状況を彷彿とさせ、どことなく心地よさが漂う音だった。
2人組で、Mr.Sakaiと女性のコンビ。

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Variations of Sex は男性1人のノイズ。

リハで超不安そうな発言をしていた男性だったが、ライブは最高だった。

KORG MS-20のパッチをいじりながらギターのマルチエフェクターとカセットMTR(スピーカー付きの古いラジカセみたいな巨大な外観のもの)を使って壮大なサイケデリックなハーシュノイズを出していた。
深みのある音でかっこよかった。

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Geltzはドラム、ベースの2人組で、アヴァンギャルドなバンドサウンド。
変拍子ばっきばきで、決めが入りまくるサウンド。
これもかっこよかった。

足で踏むペダルワークが見事だったらしい(その時は見れてなかった)

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dbqpはギター2人でロック魂溢れるColor SoundのFuzz1台の男らしいギターノイズだった。

2008/04/05

Dan Electro DSD-1 Shift Daddy


新たに変なものを手に入れました。

伝統のギターブランド、Dan Electroから出てたエフェクターで、ペダルエフェクターです。
足で踏みながら、踏み込んだり踏み戻したりしながらペダルを動かして音を変えるエフェクターです。

名前は「Shift Daddy」。

ダン・エレクトロのエフェクターは名前がユニークなのもあるのだけども、まずこの外観が素晴らしい!
おもちゃとしか思えないプラスチックボディで、装飾もちゃんとしてる。
クラシックカーをモチーフにしたデザインで、裏側についてるゴム足もタイヤのような形状になってる。

エフェクターONにするとエフェクター後方のランプが付いたりと、まさに車のおもちゃ。

通常エフェクターっていうとつまみがついており、それでかかり具合を調整したりするのだけど、これはプリセットボタンが両サイドについており、左側がエフェクト音とダイレクト音のミックス具合の設定(一番前方が100%、後方が薄い掛かり具合みたいな感じ?)、右側のボタンがエコー+ピッチシフトの深み設定。

もうこの「エコーとピッチシフト」の組み合わせが全然意味わからない(笑)。

なんでこんな組み合わせにしたのか。
改造されたクラシックカーが上下にゆっさゆっさ揺れるものがあるようだけども、そういうぴょんぴょんしたイメージでピッチシフト(しかもこれがピッチが上がりっぱなしっていうんじゃなくて、上がったらすぐ下がりやがる)、そしてレトロなロックンロールを意識してショートエコーが混ざるっていうような、そんなイメージなんでしょうか。

乏しい想像力からではその程度しか開発コンセプトを擬似構築できないのでした。

もうこのピッチシフトが、言うなればスーパーマリオブラザーズでのマリオのジャンプの音に近い。
ぴよーんと下がるのだ。

「飛び道具エフェクター」なんていう言われ方がよくWeb上で見かけたれて、一体どんな?と思ったのだけども、これは相当に使い方が難しい。

効果的に使おうに派手にかからないし(笑)、面白いかと言ったらいまいち「??」っていう音だし。
気持ち悪いモジュレーション効果を足操作で好きなようにかけられるので、そういう使い方なら良いかもしれないですね。

にしても中途半端にエコーもかかるもんだから、すごく微妙です(笑)。

でもかわいいので許すことにしました。
ちなみにこれ、アホなことに3種類のカラーバリエーションがあるらしいです。
しかもカラーバリエーションもかわいい。黒ボディに炎のアートのモデルまである。
手が込んでるなぁ。
エフェクター作りたかったのか、おもちゃ作りたかったのかよくわからないこの遊び心に乾杯です。


その他、Dan Electroと言えばSitar SimulatorやPsycho Flangerなる、同時期に変なのだしてたりと興味は尽きません。

idiot box @ 下北沢Daisy Bar


自分がやっているバンド、Private Armyのメンバーの知り合いの人のグループ、idiot boxのライブに行ってきた。
バンドメンバーがDJやると言うことも行った理由のひとつ。

対バンはfrancis'/Midnight Space Labo/橋本裕弥(アコースティック)と言った顔ぶれ。

で、 GUEST DJ/ DJ Maco(Private Army) と言った内容。

まこちゃんDJは自分が持ってないアーティストで気になるようなものをあれこれ流すので個人的に結構面白かったです。一部被ってるあたりも結構聴き良いので良かった。

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最初がMidnight Space Labo。

ピアノ音色の鍵盤、打ち込み機材とエレキベースをあやるつ人、そして打ち込みにシンクロして叩くドラムの3人組。

エレキベースがRickenbacker 3000 だか 3001 だかっていうモデルのBassを使っていた。
初めて見た。

インストバンドなんだけど、よく見に行ってるようなインストとはちょっと傾向が違うグループで、下北沢らしいなーと言った(どんなだ?)印象を受けました。

鍵盤の方が異性にもてそうな笑顔でした。

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次が橋本氏か。

彼も異性に大変もてそうな顔立ちの方でした。(何)

アコギで弾き語りする人なのだけども、バンドの人で、今日だけソロなのかなと思ったら普段もソロの様子。(Webをちょろっと見た限りでは)

唄うまいし、なんか曲も良く出来てるしで良かった。
Radioheadの「Creep」をカバーしていた。

Radioheadのカバーって案外聴かれないのでちょっと貴重。
「Creep」はちょっとベタ感があるっちゃあるんだけど、内容は悪くなかった。
そろそろRadioheadのカバーやるグループとか出てきても良い気がする。
あんまり聴いたことないですね。

一時のブームじゃなくて、もう普遍的なレベルにまで到達してる気がするので、こんな感じで聴ける機会がもう少しあっても良い気がしました。

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次がfrancis'。

ギターボーカルの男性と、ベースの男性に女性のドラムの3人。
Webを見る限りではカート・コバーンとかジョン・レノンとかが好きだっつう青年みたいで、そんな感じなのかなーと思ったら日本語の唄で、結構良い感じだった。
これはもっと磨いたらとても良くなる印象でした。(別に現時点で曇ってるわけじゃないけど、ちょっと荒削りな印象でした)

っていうかまだ若いのに演奏がえらいうまい。
ステージも暴れまわって、見ていても結構良い、高いテンションの演奏だった。

ベースの人の足元にはワーミーペダル(ピッチシフト、つまり音程をぎゅーんってあげてしまう機材)が置いてあったりと、エフェクターでにぎわっていた。でも、それが災いしてか、案外ハウリングをしていた。
その点が味として生きたらよいのかもしれないけどい、ちょっとその辺が無鉄砲な感じだったので、あの辺を制したらすごいかもしれない。

女性のドラマーも同じく若いのにとてもパワフルですごいドラムだった。

また見てみたいバンドです。若くて希望いっぱい!
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最後がidiot box。

ギターのコウセイさんはFenderのMusic Masterのようなギターを掻き毟って、ドラムの方はおさげの金髪ヅラにキャミソール?ワンピースで、すね毛は残った状態でドラムを叩きまくる。

曲に展開ががっつりあるわけじゃないんだけど、テンションのあげ方がとてもかっこよかった。


コウセイさんの足元はどんなだろうと、終わってからペダルを見たらすんごいシンプルで感動した。
ザ・シンプル。無駄が全然なかった。
厚味のある乾いたギターのカッティングはアナログディレイから放たれていた様子だった。

ギターの音が鳴り響いてて、乾いた音で、かっこよかった。

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体調が非常によくなかったのだが、それなりに楽しめた。

ドリンク2杯込みで2500円はちょっと高かった。