2008/04/21

Sweet Vacation @ LIQUIDROOM ebisu


新宿から移転してもう数年が経つ、恵比寿のLIQUIDROOMにてSweet Vacationのワンマンライブが完全招待制にて行われた。
応募しておいたら当たったので見に行った。

ここは以前Plasticsの復活ライブで見に来た以来なので、会場の大きさなどは知っていたのだけども、果たしてデビュー前のグループでこの会場が埋められるのか?というのがひとつの注目点だったかもしれない。

結果としては結構いっぱい人が入っていた。きっつきつではなかったのだけども、無料と言うこともあってか色々な客層の人が来ていた。

これらの人々はだいたいWebの口コミ的な情報を辿って来ているわけで、宣伝にお金を注ぎまくって看板を町中に貼ったり、雑誌広告、TVCMを流したなんていうわけでもないのにその成果と言うのも大したものだと思う。

元々はmyspaceを始め、そこからじわじわと浸透させていったのがSweet Vacation

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コンポーザーで鍵盤、ボコーダーを操るのが東京エスムジカの早川大地氏。
Vocalがタイ出身のアジアンキュートガールのMayちゃん。

タイで発掘してきたそうです。
でもタイの人の顔ではないので、同じくユーラシア大陸を中国を中心に見た東側の人の様子ですね。
とても白くてかわいい子です。

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早川氏を知ったのは東京エスムジカとして活動し始めた頃だったのですが、平行で彼はEvery Little Thing、Shelaなどのアーティストに楽曲提供もしていたので、所謂エスニックミュージック・ミーツ・ポップミュージックばかりの人ではないのだなと言う一面は以前からたまに見られました。

エスムジカでも非常にポップな打ち込み主体にしつつも民族音楽が随所に溶け込んだサウンドを作ったりしていた人なのだけども、Sweet Vacationはガールポップにエレクトロポップを乗せた、エスムジカとはコンセプトを変えた早川ポップワールド全開のサウンドです。

昨今キーワード化しつつある80's エレクトロポップ、フューチャーポップ、8bit サウンド(ローファイテクノ)、ロービット系の質感を携えつつも、90年代を青春で過ごした早川氏が聴いてきたポップスの要素がちりばめられた2008年型のガールポップと言った感じです、音を言葉で無理やり説明すると。

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サポートギターとして、初回(※SVとして初回)お披露目時にも居たTHE JETZEJOHNSON(ザ・ジェッジジョンソン)の池橋壮一が参加。DJの人は初めて見たからよくわかんないけど、スイッチング担当&DJって位置だったみたい。
あとプラスチックエイジ感覚たっぷりなダンサーズな2名(女性・白ヅラ)にSVの2名でステージでした。

初回の渋谷・青い部屋で行われた時よりもやはり音曲が良く、池橋氏のギターの音がちゃんと聴こえた。
結構かっこよかった。

ただ、バスドラムの低音がもごもご言っていて、その点はリキッドルームの弱点だったのかもわからない。
それ以外はまぁまぁでした。出音的には。(少なくとも小さな会場、青い部屋の時よりは良かった)

楽曲はどれもポップで、カバーとしてMadonnaの「Material Girl」、Cyndi Lauperの「Good Enough」(グーニーズのテーマとして有名)などを披露。どれもエレクトロポップ、テクノポップ仕立てでピコピコしていてその手の音が好きな人にはうってつけな感じです。

キーボード奏者でもある早川氏はmicro KORGをボコーダー、リードシンセとして使ってました。
軽いので手で持ち上げてギターに対抗して、曲のブレイクに合わせて動いたりとステージアクションがありました。エスムジカでは舞台監督的な影の役を務めていたとの話があったのですが、今回は前に出てくるみたいです(笑)。
パフォーマー早川氏にも今後期待です。

ちなみにエスムジカ時代では「月夜のユカラ」にてムックリ(口琴・ジューズハープのアイヌ名称)をぴよよーんと演奏したりしてた人です。

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夏にはビクターエンターテインメントからメジャーデビューするとの発表もあり、今後露出が増えてくるものかと思います。

今日ではPerfumeを始め、エレクトロポップ・テイストの女性シンガーが増えてきてますが、サウンドのクオリティも大事ですが、何よりもポップスとしてはかわいさもそうだけど、メロディありきだと思います。
早川氏のメロディ感覚はとても馴染みやすく良いものなので今後の活躍に期待したいところです。

東京エスムジカとしての活動も、ツインボーカルだった平絵美帆、瑛愛の2人は卒業と言うことでVocal不在状態になってますが、色々なゲストを迎えつつ、次なる今までのエスムジカとは違ったより自由度の高い実験的なエスニック+ポップスを展開していく予定だそうです。(これも夏?に出るとか出ないとか)

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