動機
「大学のアイドルコピーダンスユニットのサークル」が俗にいう「ユニドル」に当たるそうで、たまにユニドルでまとまってライブハウスなどでイベントが行われているので、その存在・シーンがあることは知ってはいましたが、狙ってそこに足を運ぶことはなかったので、今回この早稲田大学放送研究会の企画、「ユニドルを学ぶ」というテーマがあったそうなので、自分には良い機会かなということで行ってみることにしました。(たまたま平日昼間がヒマだった、というのも込みで)
あと、たまにライブで見てて気になってた(物販には行ったことない)上野のご当地アイドルとして活動している“れんれん”こと小泉花恋(twitter)もゲストで出演するとのことで、夜に控えた少女閣下のインターナショナル 活動休止のワンマンライブを見に行く前に持ってこいだなと思ったので足を運びました。
放送研究会がどういう組織で、どういう企画をやっているのかもあまり把握してないで行ったのですが、なかなか立派な放送スタジオという感じで、昔テレビの収録観覧とか見に行った思い出が少しよみがえりました。(人に誘われて見に行った「シブヤ系うらりんご」等w)
出演は司会のお姉さん(多分放送研究会の人・女性・アナウンス修行しているのか喋りの具合は良かった)、人力舎所属の河野かずおさん(wikipedia)という芸人の方、ユニドルからは 大妻女子大学の Candy holic 、東洋大学朝霞キャンパスを中心に活動している Tomboys☆ 、早稲田大学の ももの神づめ 、そして「プロのアイドル」ゲストとして招かれた小泉花純でした。ユニドルは本来何人編成なのかは不明ですが、1組2人ずつ、計6人の出演で、司会の方が脚本に従って進行していき、お題に沿って回答していくという流れでした。
なかなか設備がしっかりしていた(照明が豊富、ステージ背景の投影や脇に設置されたモニターでカメラ越しの絵が客席からも確認しやすい等)り、放送局にちなんだディレクター、AD、スタッフのような配置もあるようで、手前でカンペ出して進行を補助する人もいたりで 本格的だなーとは思ったのですが、脚本がいまいち面白くなかったので楽しめませんでした。
「かわいい大喜利」「アイドルらしい自己紹介」「萌えシチュエーションを演じましょう」みたいな3つのお題に沿って、ユニドルの子が回答する、それを受けてゲストの河野さんとれんれんが合格か不合格かみたいのを答えるというようなのがおおまかな流れでした。河野さんがずばずばと回していけるのだったら、芸人さんなりの面白さが出たのでは?という感じのところ、「プロのアイドル」の答えが絶対みたいな雰囲気で若干潰してしまっていたこともあり、ひどいことも言えず、おもしろいことも言いづらいみたいな雰囲気でやりづらそうにしていた河野さん。「これ、おれ、要るか?(笑)」とちょいちょい口にしてたけど、ほんと機能してなかった。
れんれんはかわいく振る舞っていれば良いポジションだったので、それはそれで良かったと思うのですが、ユニドルの回答も凡だし、カンペからの指示が結構多かったのか、カンペ丸読みみたいな感じでアドリブ感もなければ意外性もない展開で、とにかく退屈な時間だった。
「プロのアイドル」としてゲストに招かれたれんれんには何も非はないと思うのだけども、「ユニドルはプロのアイドルにかわいさを学んで、模範解答ぐらいかわいい答えができるようにあるべき」みたいな進行だったのだが、そもそも「ユニドル」はサークルだから、お金をファンに払ってもらっての商売はしてないってことでよいのかな?という疑問がわきました。たぶんそうなんだろうけども。
あと、ライブに関して、れんれんはオリジナル楽曲「上野でデート」が個人的に好きで、それが聴ければと思っていつも見ているのだが、自分が見た時はだいたい「ラムのラブソング」をやっている。この日のセットリストを一応あげておくと、相対性理論「地獄先生」、アニソンでおなじみの「ラムのラブソング」、オリジナル曲「おいしい魔法」「上野でデート」の4曲をやった。
この、オリジナル楽曲以外でパフォーマンスする点に関しては、プロも非プロ線引きはないのではないだろうか。
商売にしてない/してるだけで線引きすれば、非プロ・アマが「プロの方」と言うのは納得いくのだが、ステージに上がってオリジナルだろうが、オリジナルでなかろうが、歌って踊る時点で、大学のサークルといえど、同じ演者だと思うので、なんらかの線引きがされていることに違和感を感じた。
ちなみに模範解答をやっていたれんれんについてだが、個人的にかわいいと思っているので、なんでもOKでした!
ユニドルの子もかわいいなと思う子はいたのだけども、どこの誰だか1日経ってきれいに忘れました。隣に座ってた大学生ぐらいの人が、その子だかそのグループのファンだったみたいで、声援を送っていたのが印象に残ってるぐらい。あとは撮影が自由だったこともあり、撮影趣味の方がいくらかファンでついてる印象の雰囲気だった。自分が足を運んでいるライブハウスでの公演とはまたちょっと質は違うんだなと思いました。
「メジャーデビュー」って何を以てして言うのかよくわからなかったので、一時期調べていたのだが、「ISRCが付されていて、流通している」「お店でオーダーかければ取り寄せできる」「日本レコード協会の会員」の会社から音源が出ているといった線があるらしいことはわかった。
「フォースミュージックからメジャーデビュー」の中から一つピックアップして、例えば まなみのりさ 「真夏のエイプリルフール / Results」に関して調べてみると、発売元:㈱フォースミュージック販売元:コロムビア・マーケティング㈱ という情報が出てくる。コロムビアが販売元なので流通網に乗ってるので、そのCDが置いてないCDショップに行っても取り寄せしてもらえれば手に入るあたりでは、自主制作のアイテムとは違うので入手はしやすいのではないかと思う。
で、「メジャー」と「インディー」の差って今どれぐらいあるのか?という話だが、例えばエイフォース(日本レコード協会の賛助会員)から音源をリリースした 石川県のご当地アイドル おやゆびプリンセス、和歌山県のご当地アイドル Fun×Fam、奈良県のご当地アイドル Le Siana の3組も「メジャーデビュー」したと公式で言っているわけだが、ローカルアイドルに詳しい人以外でこれらのグループを知っている、見たことがある、耳にしたことがあるという人が一体どれだけいるだろうか。
「メジャーレコード会社」が関わることで良いこともあるのかもわからないのだが、今日CDが90年代に比べてあまり売れないという話はよく聞くもので、大手の広告代理店やレコード会社、事務所が関わってない、形だけの「メジャーデビュー」は、活動している側の売り上げをただただ吸われるだけで、全然メリットはないのではないかと思える。
リリース週に、いつもライブに来てくれる2~30人のファンに複数枚CDを買ってもらい、オリコンのチャートに名前を載せられた時に、地方では「オリコンに載った」というのはネームバリューになるという話を聞いたことはある。しかし、上位になっても誰も知らないのでは意味がないような気がする。
オリコンで上位ランクインが人気であることとイコールでなくなってしまった今日、どうして行ったらよいのか、おそらくみんな頭打ちなのだろうなと思うと、なんだか気分が暗くなってくるので、この辺の話はここで終わりにしておきます。(まとまってないけど)
あまりに締まりがないのでまとめておきますが、「プロ」とか「プロ」でないかの線引きは難しいもので、「ユニドル」とそれ以外を区別する時に「プロ」以外の言葉で線引きをするのなら、何が良いかという話になってくるのだが、自分はライブ活動を主にするアイドルなので「ライブアイドル」で良いのではないかと思う。
「地下アイドル」「ド地下アイドル」「地底アイドル」みたいな蔑称ともいえそうな呼称も一部であるのだが、「メジャー(オーバーグラウンド)」に対して「地下(アンダーグラウンド)」のつもりだとしたら、今日上記のように、そこだけでは線引きは難しいので、大手のアイドルか、非大手のマイナーアイドルかといった区分になるのかもしれないですね。
たまに、ライブハウスで活動しているアイドルの子が「地下アイドル」という単語を発する場合があるのだが、もはやシーンとしては成熟していて 活動している人も多いから、いくらライブハウスが地下に多いとしても、「地下」と言うのはちょっと違うのではないかなと私は思ってます。
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