パンクの伝説を築き上げたバンド、Sex Pistolsの再々結成?来日単独公演があったので行って来ました。
チケットは7800円とかなり高額でしたが、Sex Pistolsくらいの「伝説」のバンドがその価格で見れるなら!と思い、高さは特に気にしませんでした。
場所は新木場STUDIO COAST(夜間はAgehaと名称が変わる)でした。
コンサート会場としてはまぁまぁの広さです。
やはり券は即売り切れるかなと思ったんですけど、会場に入ってみてなかなか空いていた&当日券が出ていた点を見ると、その前のSUMMER SONIC '08で見て満足した人が多いのかなと言った印象を受けました。再々結成だし、再結成でうんざりした人も多いと聴くしで「もういいっしょー」って方も多かったのかもしれませんね。
それでもシドを抜かしたオリジナルメンバーでの再々結成。
この機会を逃したらメンバー誰か死ぬだろうなと思ったので行って来たわけです。
事前情報として、なぜかBuzzcocksの再結成以降でベースを勤めるTony Barberが一緒に来日したと聞きました。
遊びに来た&ベーシストのGlen Matlockのローディーで来たとの曖昧な情報がありましたが、ちゃんとローディーとしてベースを運んだりチューニングしたりとやっていたそうです。
簡潔に感想を書いていきますが、もうとにかく楽しかったです。
あとお客さんに媚び過ぎ(笑)。
所謂パンクロックの起爆剤だったSex Pistolsっていうよりは、みんなが大好きなSex Pistolsのナンバーをきっちり演奏してくれるイベントみたいな感じです。
ジョニー・ロッテンこと、ジョン・ライドンの存在感はさすがで、彼がそこにいるだけでやっぱり感動的ではあるんですが、案外歌い続けても同じ高さの声のままであまりぶれがないのは、「下手」だけどそれで安定しているっていううまさを持っている人なのかもしれませんね。
まぁ、極論を言えば下手なんですけど(笑)、あの声が生で聞けるっていうのはでかいです。
パフォーマンスも頑張ってたんですけど、後半のぐったり具合が露骨で(笑)、さすがに中年ともなるとパンクたるシンボルを演じ続けるのは結構重労働なようでした。
この日一番安定していてかっこよかったのはベーシストのグレン・マトロック。
彼はピストルズの音楽的ブレーンだったと各所で言われてますが、それがまさに現れている、地味だけども確実なテクニックでベースを聴かせてくれました。
ただ、見た目が温和そうで(笑)、見ているだけで和むような優しさがぷんぷんとにじみ出てました(笑)。きっとほんと良い人なんだろうなって思います。ピストルズをクビ?になったあともベースの弾けないシドをサポートし続けたなんていう逸話も残っている人です。
ギターのスティーブ・ジョーンズはもう巨大巨大。
中年太りが酷くて、パンクロックをやっていた人っていうよりは、何か闇組織を仕切ってるボスみたいな、そんな風貌でした。まぁ、むかしは悪だったらしいので、おおはずれでもなさそうですが。
でもギターは抜群の腕でした。弾きまくるわけじゃないけど、きっちりピストルズしてたと思います。
ただ、この人は体重が半端ない関係か、パフォーマンスはほぼなしでした(笑)。
ドラムのポール・クックはもう、なんかおじいちゃんみたいな感じでした(笑)。
でもこの人もなんかとても温和そうで、物静かそうな風貌で良さそうな雰囲気でした。
ドラムも力強く最後まで叩ききってました。
セットリスト的にもまぁ、問題はなかったんですが、途中ちょっと中だるみしてました。
元々スピード感があるわけではない楽曲群なので大名曲以外はちょっとだるーんとしたムード。
でもまぁ、これはこれでありですね。
なにはともあれ、とても楽しかったです。
もう満足しました(笑)。
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