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顔ぶれは以下。
- organic stereo
- ghq
- miyauchi yuri(feat.グーミ)
- number 0
スライドショーとしてクラムボンの原田郁子の妹、そして写真家としても知られる原田奈々さんも参加、あとお菓子などを物販にて売ってました。(kazuko shimazakiさんて方だそうです)
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この方、ソロでGibsonのフルアコを使ったりしながらラップトップとにらめっこのライブでした。
以前もこのblogで書いたことがあるのですが、ラップトップとのにらめっこは一体何を操作しているのかがわかりづらく、回数見ないといまいち「ここが生演奏なのだな」っていうのが認識しづらい欠点があります。
その点、彼はギターも弾いていたのでそこは良かったですね。
でもまぁ、にらめっこでしたが。
彼でよく覚えているのは、1日の夜明けから陽が沈むまでの移ろいをエレクトロニカ的アプローチで表現した曲です。
はっきりいって物凄く長い曲で(20分くらいやってたんじゃないかしら)正直疲れましたが、このような大作をライブでやるっていう気合は素敵ですね。
ライブハウスではなくて、どっかソファーが置いてあるラウンジみたいなところでうとうとしながら、まるで窓から外をぼーっと眺めて1日を過ごすかのような感覚で耳を傾けたい音楽でした。
とても心地よくて「有機的なステレオ」っていう名前には即している印象ですね。
楽曲に使っていたサウンドサンプルがフィールドレコーディングして採取したっぽい生活感溢れる音だったのも良かったです。
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この日はmiyauchi yuriくん、そして最初に出たorganic stereoっていうこともあって「エレクトロニカ系のイベント?」と思っていたのですが、特にそういうわけではなく、彼らはロックバンドでした。
でもギターがエレキじゃなくてアコースティックだったり、鍵盤ハーモニカを使っていたりと「風通しの良いポップミュージック」をやっている印象のバンドでした。
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大失敗してあんまり記憶がない蔵ロック'09にも彼は来ていたのでそんなに久しぶりでもなかったんですけど、やっぱり広いライブハウスでしっかりした音響で聴くサウンドってのはまたレンジが違うから良いですね。
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日常を切り取ったようなストーリー性のあるスライドショーにmiyauchi yuriくんのアコースティックと電子トリックが織り交ぜられた音楽が添えられ、ひとつの作品としてユニークなコラボレーションが繰り広げられてました。
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なかなか見事な足裁きなので、彼のトリッキーなアコースティックミュージックがこうやって作られているのだ、っていうのを見れる意味でもライブでの視覚は面白いですね。
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グーミのライブもぼちぼち見てますが、yuriくんとのコラボは毎回面白いです。
彼ら自身がとても楽しんでジョイントしていることが音からも、表情からも見て取れます。
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number 0も時間があれば見たかったのですが、以前見たことがあったのと、時間もだいぶ遅くなっていたのでこの辺で切り上げました。
フィールドレコーディングとは・・・?
たまには用語解説もしてみますか。
フィールドレコーディングとは和訳の通り「屋外録音」のことで、普通音楽作品は室内で電気があるところにてアンプに電源入れて、例えばパソコンを立ち上げて、音が漏れない環境で録音したい音だけを重ねたりしていくものなんですけど、アンビエントミュージック(環境音楽)やそれの派生とも言える今日のエレクトロニカ系の音楽においては「生の音」をちりばめる手法が結構盛んに使われている模様です。
で、例えば公園で子供たちがはしゃいでいる音、声や、自然公園で聴かれる水流、鳥の鳴き声、こういうものをポータブルレコーダー(MDでもいいし、カセットテープレコーダーでもOK、最悪携帯電話の録音機能でも今日可能ですね)を用いて採取し、それらを部屋に持ち帰って音楽にちりばめる、っていうのがそれです。
たまに「環境音だけを楽しむCD」ってのも存在しますけど、それの発想転換系ですね。
ちなみに私はそういうCD集めるの一時期好きで(笑)、よくブックオフの250円コーナーで探しては買ってました。
フィジーの砂浜の音とか、小川のせせらぎで40分くらい水流しか入ってないCDとか。
メロディを廃した至上の自然音ってのは心地よいものですね。
涼しげな気分になるのもポイントです。冬には向いてなさそうだけど・・・。
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