平日昼間のインストアイベント
あまりそれまでアイドルのインストアイベントを行ったりしている印象のないdisk unionが、下北沢ではちきんガールズ?と言うのは引っかかるのですが、昔からインディーに優しいdisk union。良い目の付け所!しかも平日昼間なんて、悲しくも平日動ける身分の私からしたらうってつけ!と言うことで行ってきました。(本当は平日動けない無理っていうぐらいの方が良いのですが…)
はちきんガールズ、連日東京でイベントがあるとのことで、1ファンとして大変嬉しかったです。高知に会いに行かねばならないだろうか?と思い焦がれていたのですが、やはり自転車で行ける距離のところでライブやってくれるのは有難い。いつか高知ではちきんが見れるよう、頑張って働こう、そう思いつつ、平日奇しくも(?)見にいける喜びを噛み締めた。
平日昼間だとどれぐらい集まるのだろう?と、たまたま面識があったdisk union担当の人と話をしていたのだが、案外人が集まってて良い感じだった。(がらがらということはなかった)
- はちきんガール
- MC1
- はちきん地鶏
- たたき うまいき 高知やき
- 土佐ジロー
- MC2
- 土佐の文旦
- しょげてるキミに幸あれ
- MC3
- 友達のままだよ
- アンコール
- I LOVE 柚子
インストアライブ、ある程度お店側が機材を用意するにしても、歌って踊るアイドルユニットでワイヤレスマイクがないと辛いだろうと思ってたのだが、はちきんガールズ、ワイヤレスマイクやスピーカーシステム含めて、全て今回のインストアで使った機材一式高知から持参したものだった。自分で機材持ってるの強いですね!
MC1では「(ミニアルバム「こじゃんと高知」)買ってくれた人ー!」と妃菜子。「0やったら…」としょげるジェスチャーでおどけて見せた。後のMCでも触れられたのだが、扁桃腺が腫れやすかったらしく、除去の為手術/入院すると言った話がこの以前にあった。入院中もまったくやつれた様子を見せずで元気いっぱいだったとメンバーのお見舞いblogから伺えたのだが、退院後一発目のイベントとのことだったが、かつての元気さと変わりない姿で、見てるこちら側が元気をもらった。徐々に膨らんだはちきんガールズへの興味の行き場がなく、YouTubeで動画を漁っていたのだが、高知県おさかな大使をはちきんガールズ加入前から務めていた川村あやのちゃんによる魚ソング「たたき うまいき 高知やき」が今回聴けたのは個人的に大変嬉しかった。まだまだ若い彼女だが、声色もどことなくあどけなさが感じられて良かった。(逆を言えば、はちきんメンバーは平田伊梨亜・濱田紫乃あたりの力強い、芯のあるボーカルが印象的なので、あやのソロボーカルでほぐされるような感じです)
アンコールは予定調和的なものではなく、湧き上がったものに対して応えて行われた感じだった。狭いイベントスペースだったが、充実のライブを見せた はちきんガールズ、もうちょっと見たいと自分も思った。
アンコール前、平日の日中イベントで集客にやはり本人たち的にも不安はあったのか、なかなかの集客と声援に感極まり、最後の挨拶では涙を浮かべる平田伊梨亜。良い涙だった。メンバーが顔をなでるようにフォローしているのも、面白かった(笑)。
アンコールではもぎたての柚子に付いた葉っぱをイメージした“柚子ポーズ”を「一緒にー!」と促し、さらには「柚子になりきってー!」と妃菜子。「牛になってくださーい!」とRYUTistが言った話を人からよく聞いていたのだが、柚子になりきれと指示をしてくれるのは日本中でも名産柚子を歌う高知県観光特使 はちきんガールズだけに違いない、そう思ったら貴重な体験だなーと思った(笑)。
そんなこんなで最初から最後まで充実のインストアイベントだった。
はちきんガールズ「こじゃんと高知」の話
「ごじゃんと高知」の「こじゃんと」は高知の方言で「とっても」「すごく」を意味する言葉。その名の通り、「“高知”がたっぷり詰まった」作品となっている。
はちきんガールズに何故これだけ惹かれ、再び見れる機会を望んでいたかなのですが、やはり2012/06/02 @ 代々木公園の「エコライフ・フェア2012」にて、広い舞台を使いこなしたステージングと、ご当地名産の名前を押し出した曲のユニークさ、力強い・芯のある歌声と歌唱力、これらが大変心を打ったからでした。
また見れる日はないのだろうか?と、遠征する費用が捻出できない状況の中(自分が悪い)、ひたすら現地で撮影されてアップされたYouTubeの動画を見直し、音源でこれらの名産メドレーが発売されないかと期待してました。
そして今回発売されたのが、まさにご当地名産メドレーを収録した“ミニアルバム”だったわけです。最高です!
収録曲は右記の通り。5、6の“おさかなソング”2曲は川村あやのソロで、その他の曲は全員でと言った内容。
ライブでもさかな曲は川村ソロで、他は4人で演じられるもの、川村を加えた5人で演じられるものと様々になっている。(後のライブの様子を見ていると、さかな曲も他メンバーを加えてやる場合があるようです)
“おさかなソング”は後から加入した川村あやのが加入以前から務めていた「高知県おさかなPR大使」(高知県サイト内 ニュース記事/blog)としてのレパートリーのようで、かの有名な“おさかなソング”の公式カバー「おさかな天国2010」と並べて楽しめる。特に「たたき うまいき 高知やき」は「~~き」など高知の方言がナチュラルに使われており、“ご当地ソング”感も高くて素敵です。
今日、地方アイドルの楽曲と言えど作家のレベルが底上げされた印象で、その土地のアイドルが歌わなくても良いような、決してメジャーレーベルからリリースされる作品に劣らぬクオリティの楽曲が多いように思われます。その中で、私がご当地アイドルに求めたい要素として「その土地のそのアイドルでないと歌えない個性の強い・ブレないユニークさ」と言うものがありました。それらを十分に満たしているのが はちきんガールズでした。
元々高知の球団、ファイティングドッグスの公式チアリーダーCuRu CuRu出身のはちきんガールズ、チア上がりだなと思わせるはつらつとしたキャラクターがパフォーマンスにも出ており、ご当地名産曲以外は応援ソングが印象的なのだが、シングルで出ていることからか、このミニアルバムにはそれらが収録されていない。故に純度の高い「ご当地名産ソング集」となっているのも面白い。
その他、収録楽曲について触れておくと、高知県の鶏の銘柄「土佐ジロー」を歌った曲では、ジローからの坂上二郎インスパイヤで「飛びます!飛びます!」のフレーズがねじこまれていたり、「土佐のあかうし」では旨くてたまらずにやけると言う意味から「うっしっし!」の歌詞、そしてしつこいぐらいに響く牛の声のサンプリングに思わず顔がほころびます。
アイドルソングの定義があるとするなら、1番、2番と来てからギターソロなどの間奏が入り、それが明けての「落ちサビ」と呼ばれるリズムが抜ける箇所でアイドルファンは“ケチャ”(捧げるような手のしぐさ)をすると言うものがあると思うのですが、そういうお決まりが一切通用しない、よく言えばご当地名産の魅力を伝える以外の要素がまるでないスマートな楽曲の為に、1曲あたりの分数が短いのも歯切れが良くて魅力的な仕上がりになっている。
イントロの拍数が決まっていて、初見でも「よっしゃいくぞー!」とmixを打てるような、そんなお決まりももちろん通用せず、「うしうし!(うしうし!)もー!もー!(もー!もー!)」と掛け合うことではちきんガールズと共にライブが楽しめるようになっているのも独特で楽しい。
このミニアルバムに収録された曲以外にも、高知県 四万十にある海洋堂の博物館に関する歌(「海洋堂ホビー館の歌」「かっぱららん」等)や、高知県の昔ながらのおやつ“ミレービスケット”(※・wikipedia)を歌った曲、高知県名産 生姜を歌った歌(2013/04/24「負けないチカラ」カップリングとしてCD化)など、彼女たちにしか歌えない“ご当地ソング”が増え続けているのも目が離せません。上述のように、地方アイドルグループが非常に増え、色々な楽曲が増えてきてる(増えすぎてる?)のですが、地元に特化した曲を歌うユニットは はちきんガールズか、青森のりんご娘かと言ったところで、こういう「その土地の、そのユニットにしか歌えない曲」の充実に尚一層期待したいと思ってます。
※…ミレービスケット、都内では銀座にある高知アンテナショップ(後日の記事でアップ予定)などで購入可能。ナチュラルローソンの高知フェアにて購入して初めて食べてみましたが、硬い触感と、甘すぎない味付け、少しだけ振られた塩がアクセントになってておいしかったです!
「ミレービスケット」のテーマ中では「食べてミレーばわかりますー♪」と相変わらず駄洒落の効いた歌詞で歌われており、にやりとできる要素があって愉快な1曲となってます。
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