2008/07/24

Fender Japan Telecaster Eシリアル

お次がFender Japan Telecasterです。

これはバンドメンバーが使用しないと言うことで借りたものなのですが、かつてバンドメンバーがスタジオ、ないし我が家にこれを持ってきていたような気がしていたので「テレキャス持ってたよね?使わないなら貸してくれ」と言ってみたら「あるけど実家(京都)にある」と返答をもらって不思議な気持ちになったことがありました。ちなみに彼も自分も現在は東京におります。わざわざ京都から東京まで取り寄せてもらっちゃったりとかしました。(Thank you バンドメンバー)

なぜテレキャスを持っていたことを当てたのかは不明ですが、不思議な出会いの楽器です。(別にもらったわけじゃないんですが)

この楽器は調べてみると恐らくTL72-55っていう機種で、グレード的には低い機種らしく、Fender Japan製はFender USA製を参考に作られたギターと言う傾向があるのですが、これはJapan製ならではの仕様になっています。
大きな違いはペグがクルーソンタイプじゃなくてグローバータイプのものになっている点、あとセレクターが安いっていう点でしょうか。
行き着けの工房にこのギター持っていったら「Fender Japanには昔から安物スイッチ使うなって言ってるんだけどねぇ」とぼやいておりました。ずいぶんノイズを取る清掃など行ったのですが、どうしても切り替え時に若干のノイズが発生してしまうのでした。
個人的な感想ですが、やはりクルーソンタイプのペグの方がFenderらしい気がしますね。「ちょっと仕様を本家と変えてます」感が日本ならではのブランド、フェルナンデスだったりグレコだったり、トーカイだったりを感じてしまったりします。まぁ、言うなれば本家の子会社だから純日本製ってことでそれらと同系列とみなして間違いないんですが、一応はFenderと冠されている以上はエレキギターの老舗らしいブランド感はパーツ1個取ってみても醸し出して欲しいなっていうのがありますね。

シリアルはEシリアル、年表から察するに1984~87年製らしく、2008年現在、若く見積もっても20年の歳月を経ている楽器であることが伺えます。

それゆえか、材質は不明ですが、なかなか鳴りは悪くない印象です。

グレードが低かれどテレキャスターらしい明るい、歯切れの良いトーンが堪能できる点は非常に気に入ってます。
80年代は間違いなくフジゲンがギターを製作していた時期で、フジゲン製の質の良さを実感できる機種だったりします。(とは言っても他のフジゲン製のを弾いたことがないんですが)

ちょっとネックが太めなので、最初握った時に違和感を感じましたが、慣れてくるとそこまででもないなと思っております。
ネックが少し反っていたので自身でばらばらにした際に少しだけロッドを締めてあります。
工房に持っていった際も調整はほぼせずにブリッジの駒だけいじって終了、と簡単に終わりました。

自宅弾きで大活躍、と言ったところです。

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