2009/02/08

I&Iファクトリーpresents「貴女の為に出来る事」


女性だけの劇団、TRAPPERから脱退した元TRAPPER 4名による4人芝居を見てきました。

TRAPPER自体を見始めたのもそんなに前でもなく、ファン歴は浅いものですが、やはりなんらかの方向性の違いで脱退した以上は、TRAPPERのくくりを脱してどのような演技を見せてくれるのか、っていうのが注意点でしたね。

出演はMARU斎藤啓子荒木智子野中美智子でした。


率直な意見を書くと、TRAPPERでの高梨さんが脚本、演出する世界の中に収まってしまうと出てこない彼女らが持ち合わせる持ち味が生きた印象はありました。

例えばMARUに斎藤さんの2人で言えば元々JD 吉本女子プロレス出身ってことでプロレスに関する動きを取り入れたアクションであったり、荒木で言えば立回りを練習しているとのことでその辺の裁き、野中は年齢が一番若かったこともあってかかわかりませんが、どちらかと言うと端役感が否めない配役への恵まれなさと言ったそれぞれの「問題」「持ち味」、これらが一歩出た(抜け出た)ものになってたと思います。

今回はMARUが脚本、演出は4人で考えてやったとのことで自主感の高い内容でしたが、脚本の面ではちょっとわかりづらいと言うか、テーマが暗いと言うか(生死に関するもの)、エンターテインメントと言うよりは自省的、内省的な内容だった点はあまりプラスに響いた印象を受けませんでした。

個人的に高梨さんのTRAPPER劇の持ち味でもあったユニークさ、ジョーク、コメディ要素で好きじゃない部分もあったので、それから脱している面での期待はあったのですが、まだもっと出来るのでは?と言った可能性も感じられるものでした。

最善は尽くされたようなので、これをきっかけにさらなる一歩が見られる次を期待したいな、とにわか演劇ファンながら思いました。

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