これがもっとも最近我が家に来た、借りてきたギターです。
昔バンドメンバー募集で知り合った友人から久しぶりにコンタクトがあったので、最近どうしているか聞いたらあまり楽器を弾いていないとのことだったので、使ってないならちょいと貸してくれと申し出たところ貸してくれました。
ハードケースに入っていて、Fender USAのギターだと聞いていたので楽しみにしていたのですが、開けてびっくり。
Jeff Beckシグネイチャー仕様のWilkinson Roller Nutが搭載されたモデルでした。
一度は見たことがあったはずなのですがどういう色、仕様のギターかは全然覚えてなくて新鮮だったのはあるんですが、果たしてこのRoller Nutはどうしたら良いものか?と戸惑いました。
帰宅して早速清掃、張ってある弦でチューニングしてみたものの、弦がどこかに接触してしまい「ぴよーん」と、所謂ビビりとは違う、シタールみたいな音色になってしまいました。
このような症状は初体験で、明らかにローラーナットが不安定な故にそうなっていると思ったため、手に負えないのでお世話になってる工房に翌日連れて行きました。
そしたら工房の方が「ローラーナットはお手上げだから他の楽器屋に持っていってくれ」と返却されました(笑)。
以前から親切丁寧ながら愚痴が多い工房の主だなとは思ってたのですが、このような展開になるとは思ってなかったのでちょっと残念だったのと、このギター持っていってすいませんっていう申し訳ない気持ちとで挟まれつつ、ギターを背負って持って帰りました。
工房の主曰く、このローラーナットが悪くて音がおかしい以上はローラーナットを交換しないといけないが、今入手が困難なので、その手配するのが面倒くさいとのことでした。
自分で手配するか、どこか在庫があるところに当たってやってもらった方が早いし、俺も面倒臭くないからそうしてくれ、っていう風に言われました(笑)。
正直な工房主ですが、この方の仕事には大変お世話になっているので素直に応じました。
帰宅後調べてみるとイケベ楽器が限定復刻していることがわかった為、早速店頭に顔を出して在庫があるか確認したところ、ありました。
高い(税込みで13340円)んで迷ったんですが、物は試し、大金はたいてもやった行動は自分の中の印象にも残るし、経験にも知識にもなるしで、ここはいっちょやってみようと思って購入しました。
同じパーツがついている為、余計な工賃、手間はかからずに部品を交換するだけで済むらしいことはわかっておりましたので、それで我が家にて取り外してやってみた次第です。
が、どうもローラーの状態が以前のものと違うらしく、違う弦がシタールみたいな音になってしまった。
困った挙句、自分でシム(ナットの高さを変えるための下敷きのようなもの)をゴミ箱に入ってた紙で作成し(笑)、ナットの下に引いたりしながら高さを少しずつ調整してみました。
ゴミ箱の紙を切って使う手法は高校時代から工房の人がやっているのを見ているので、見よう見真似です。かすかな高さの違いで差が出るため、少しずつ紙を足していってみました。
結局のところ、汚い図を挿入しておきましたが、片方のローラーには乗ってるけど、もう片方のローラーにぎりぎり乗ってなくて、弦を爪弾いた際にその振動でローラーに触れて変な倍音が発生して、所謂シタール独特のぴよーんって音が鳴ってしまっている様子だ、と判断したため、片方のローラーの下だけにシムをかましていきました。
結果として少し改善したものの、その他のバランスが改善せず、どんどん迷宮入りしました。
弦高も高いためにローポジションでのコードが押さえづらいのも難点となってました。
困った挙句、つい先ほどの話ですが、元々ついてたシム(薄い金属製のちゃんとした奴)を外してまずナット自体の高さを落としました。そして紙のシムもちょっとだけ残してやってみたのですが、結果的に案外弾ける状態になりました。
元々なぜ薄い金属製のシムが2枚も乗ってたのかが謎ですが、自分には現状が弾き易くなりました。
それと、ピックアップ3基の音量さが極端だった為、センター、フロントのピックアップの高さをだいぶ下げました。
ブリッジの調整がまだうまくできないのでそこら辺はざっくり勘でしかできないのですが、日々いじって研究してみたいと思っております。
(2009/01/04加筆)
書き込みでツッコミ入れていただきましたが、ローラーナットに対する弦の張り方が上記は不適切でありました。
現在は張り方も含めて問題は解決しております。
<正しい張り方>
図も挿入しておきましたが、ペグ側はローラーの下から、ネック側はローラーの上から弦を通して使用するそうです。
某工房の主はどうやらローラーナットについてそれすらも認識していなかった模様なんですが、工房の人としてそれはどうなんだろう・・・・(笑)。
でもきっと彼のあの拒絶の仕方はローラーナットなんかとは絶対に付き合わない!っていう覚悟の上なのかもしれないですね。
コメントにてお書きいただいた匿名さん、ありがとうございます。
某工房の主はどうやらローラーナットについてそれすらも認識していなかった模様なんですが、工房の人としてそれはどうなんだろう・・・・(笑)。
でもきっと彼のあの拒絶の仕方はローラーナットなんかとは絶対に付き合わない!っていう覚悟の上なのかもしれないですね。
コメントにてお書きいただいた匿名さん、ありがとうございます。
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2 件のコメント:
通りすがりの者です。
ローラーナットのヘッド側はローラーの下を通します。
他の記事で解決していたらすみません。
書き込みありがとうございます。
これ、図を描いた時はまさに間違えていたのですが、別件で調整をしたかったので楽器屋に調整に出して帰って来た楽器を見て、ちゃんとした通し方になっており「あー、こうやるんだったのか」と知りました。
ご指導ありがとうございます。
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