2009/08/07

超密林 @ 渋谷LUSH

SUMMER SONIC '09の初日に、e+主催の「出れんの!?サマソニ!?」で勝ち上がった神聖かまってちゃんが出演し、その後渋谷LUSHでもライブをやるとの情報をキャッチしたので行ってみました。

渋谷LUSHに行き過ぎだろう、って感じが自身でもしてはいるんですけど(笑)、比較的アクセスしやすくて面白いイベントを毎週やってるのでこれはもう、足を運ばざるを得ないですね。
渋谷LUSH大好き!(笑)




このイベントはチムニィmyspaceピンクグループが主催でぼちぼちやってるイベント「密林」のバージョンアップ版みたいで、オールナイトでやってました。

ハンバーガー食べ放題、テキーラ呑み放題で、フライヤー持っていくと前売り価格で入れて2drinkっていう、普通のイベントの域を超えたサムシングがてんこもりの、出演者を紹介する前からおなかいっぱいになりそうな素敵なイベントでした!
(具合悪かったのでテキーラは飲まなかったです・・・)

実際ハンバーガーですが、どんな?って思って見てみたのですが、渋谷はマクドナルドが24時間やっているので、なくなったらマクドナルド行ってハンバーガー買ってきて補充するみたいな感じでやってたみたいです(笑)。1つだけ頂きましたが、ライブハウスて基本的にフード持込禁止だから、ライブハウスで食い物食べてるっていうことが結構「ありえない」ゆえに快感だったりするのですが(食欲と音楽欲が満たせる故に)、それを堂々と出来る感じは楽しいですね。

実際主催側の出費はあるだろうけど、それにしてもハンバーガー食べ放題は地味に嬉しい。
居合わせた顔見知りの人が「3つ食べちゃったからおなかいっぱい」と言って眠そうにしてました(笑)。



さて、顔ぶれです。以下な感じ。

Live
カレーイーターズ(from SOIL&"PIMP"SESSIONS)
and Young...(大阪)myspace
星の王子さまたち(京都)myspace
神聖かまってちゃんmyspace
netanoyoimyspace
Creepy Popmyspace
cumulonimbusmyspace
ピンクグループ
チムニィmyspace
DJs
Lantern Parade
発狂チカUFO CLUB
healthy-tom
ワセイ


神聖かまってちゃんに、一度ライブにブッキングで声かけてくれた宮内さんがドラム叩いてるカムロニンバス、これまたお世話になってる劔さんがベースで参加しているピンクグループが出る!っていうトリプルパンチで見に行こう!って思ったわけですが、おなじみ?のCreepy popも(また)出てるっていうあたりが個人的にツボでした(笑)。

ほんとどこでも出て行く彼らの姿勢は良いですね。
アグレッシブで男臭いロックの印象があるんですが、慣れてくるとバンド名の通り「ポップさ」が畳み掛けるようなロックンロールに乗せて送り出されるバンドなのだなということがわかってくるバンドですよ。

まま、話は後に置いておきましょう。


この日は例に漏れず、事前に飲み会がありまして、呑んでから渋谷LUSHに向かったのでイベントは始まってました。

(余談ですが、ダメ横では飲んでませんが、ダメ横に行く予定でした。大雨の影響でビアガーデンどころじゃなかったので渋谷のパブラウンジ アメリカンで飲んでました。アメリカンは金曜19時過ぎに「今から12人」って電話しても「空いてます」って言ってたので行ったのですが、アメリカンすごいですねやっぱ。安いし。お勧め(笑)。)



最初に見たのがand young...でした。
関西のバンドみたいで、見たのは初めてでした。

ベースレスでギターが2本にドラムの編成で、結構音が大きかった気がします。
(案の定結構酔っ払ってたからうろ覚えです)

Vocal & Guitarの方が持ってきたと思われる服も物販で展開されてて、即席古着屋になってて面白かったですね。
服屋の店長をしているCreepy popの大迫くんが興味津々で、1枚気に入っている様子だったのでおごっておきました(笑)。500円のお買い上げ!
あー、服屋っぷりの写真ないですね。残念。
その後Creepy popのステージで彼はそれ着てました。早い。

黒ピックガードにブルーのメタリックカラーのテレキャスって何気にあまり見かけないですね。
弾いてる方のいでたちもそうだけど、かっこよかったです!



続いて登場したのがこの日の注目株、神聖かまってちゃん


彼ら、既にピアキャストの生放送など、ネット上では有名な存在ですが、ライブハウスでのライブ経験はまだ数えるくらいしかないそうですが、それなのにその「ネット上」のファンたちに厚く支えられたことで「出れんの!?サマソニ!?」の1次選考を見事勝ち抜き(1800組エントリーしているうちの200位以内にまず入ったと言うこと)、2次選考の音楽プロデューサーたちによる選出とライブパフォーマンスチェックをも越えて見事出演を果たした、っていう「あっさりと伝説を作り上げた」感じで今日に至るのでした。

で、その後サマソニで機材トラブルなどの影響で1曲しか演奏できなくて、『ロックンロールは鳴り止まないっ』のみを演奏してきたそうです。うーん、なんか伝説感溢れる・・・。


本人たちとしては不覚だったとは思うのだが、その足でもって渋谷LUSHになだれ込んでのライブがこれでした。


いやー、お昼くらいから夕方ライブやって、夜にも移動の末にライブやるっていうダブルブッキング、ほんと大変だっと思うし、この「よくやった」ぷりは「よくやった」と言う言葉だけでは表現しきれないくらいのミラクルを頑張ってやってのけたっていう印象で、それ自体がまず素晴らしいですね!

で、長い前置きはさておき(笑)、ライブのレポートです。


ぱっと思い返してですが、ハプニングが多いですね。
(テンションがガッ!と上がってギターを振り回してケーブルがくるんくるんになりかけたり、しゃがみこんだり)


これは悪く言えば経験の浅さではあるんだけど、ボーカル&ギターのの子くんの天才的な才能が爆発するステージはその経験の浅さから来る不手際をもぶっ飛ばすくらいの何かが放出されてる印象を受けました。


色々と大変な部分も以前のライブではあったみたいですが、よき理解者たちに彼らの持っている素晴らしさは伝わっていたみたいで大事には至ってなかったみたいですが、今回はサマソニでやりきれなかった曲たちを渋谷でぶちまけると言う点に全力が注がれた感じでした。


しかし、思ってたよりも演奏がうまかったでした。
作りこまれているバンド演奏っていうよりは、まだの子くんが自宅で宅録にて作り上げたと言う音源を生で再現する為に忠実に演奏しているだけっていう感じは否めないですが、個々のテクは見るに十分耐えられるレベル・・・っていうとギリギリやってるみたいだな。
打ち込みベースのものが生バンドになると微妙っていうケースもあるのが事実ですが、それを感じない演奏でとてもよかったです。楽曲のよさが十分伝わってきた。


何にしてもの子くんの歌ありきですね。
高い声でちょっとかすれていて、拍子なんかを越えた独特の語りに似たような入り方をする言葉であったり、ハーモナイザーを使った一人コーラスであったり、怒り恨みが込められたような、とてつもない力で「死ねー!」っていうフレーズがぐっさりと刺さる「死ねよ佐藤」であったり、「何かあった」では済まされないどっしりとした、でも変にクセになる持ち味は最大の魅力のような気がしました。


その他パフォーマンス面でレポとして書いておくとすると、やはりそのトラブルを擁したステージングが興味深いですね。


これはやろうと思ってなってる部分ではないのかもしれませんが(それがライブでもあるのだけども)、の子くんが曲終わってからしゃがみこんでいる時に鍵盤のmonoくんがマイク取って喋ったりっていう、彼らがやっていたpeercastの生放送であったり、ニコニコ動画の生放送であったりの延長にあるようなメンバーそれぞれのキャラクターの立ち方、これはライブハウスで育った普通のバンドには見られないような光景かもしれませんね。


生放送ものだとリアクションが文字情報で画面に出てきたりするのに対して、ライブでは野次っていう客の声に変わるのですが、画面越しだとみんな遠慮ない罵声と言うか、悪口と言うか、どんなことでも言えちゃうわけだけども(ついこの間のニコニコ生放送を見た限りではmonoくんが「あご」「あご」って言われていたり。本人そのまんま受けてたけど・・・)、生でそこまで罵声浴びせる日本人でそんなに居ないものだから結構静かでしたね、ステージの上でツッコミどころ多めなMCしていたけども。


その後、人と話していて人が言ったことが的を射た感じでしたが、「彼らはコミュニケーションを客ととりたいのかもしれない」っていうところが感じられました。

この「曲を作って、練習して披露する」とか、(あんまそういう人最近いないだろうけど)「成功して売れたい、あわよくばモテたい」っていう、よくあるケースとはちょっと違ったネット上の中継も活動のひとつとしていたグループが今後ライブハウスでどんな顔を見せていくのか、これはとても興味深い点でした。


しかし、このblogを見てくれている人がどれくらいいるかわかりませんが、あんまりニコニコ動画の生放送とか興味ない方なので(笑)、ちょっと珍しいものを見ているふしがありますが、音楽的にも妙な魅力を秘めていて他の誰かと被らないっていうあたりは非常にすごいと思います。


サマソニにも出て色々な機会が彼らに訪れるかもしれませんが、良い成長を期待したいところです。


写真あまったのでもういっちょ。

写真が無駄に多くなっちゃったけど、あまりたくさんライブの写真って載ってないだろうから、まぁ、いいか・・・。



続いてCreepy popです。


このblogでも何回か登場するにしたがって筆者の理解度が上がってきているCreepy popですが、今回もpop大爆発です(笑)。


しかしながら、これは他の人と話していて出た話題に共感した話ですが、やっぱりボーカルが聞き取りづらいです(笑)。
慣れてくるとどれがメロディかわかるバンドなんですけど、基本的に音がでかい&音の数が多い(ツインギターで休む間無くギターがかきむしられている)&全体的にアッパーってこともあって、声の帯域もギターのディストーションサウンドと似てる感じなので被ってます(笑)。


いやー、でも渋谷LUSHでCreepy Pop見るの初めてだけど(以前はお隣のHOMEで見たわけで)良かった!
LUSHは個人的に慣れてることもあって十分楽しめました!


なんか弱点を指摘してるのか誉めてるのか意味不明な文章ですが、要は慣れるまでぜひ見て欲しいバンド、それがCreepy popっていうところです。


この重厚だけど、重厚と言っても所謂ラウド系じゃない重く濃厚なサウンドをやってるバンドもなかなか居ないですからね。


写真もういっちょ。

そういえばギターボーカルの橋本くんにギターのことを聞いたら、Jaguarシェイプでハムバッカー2基にTOMブリッジ仕様のギター使ってるわけですけど、ネックがMustangのがついてるそうです。
話によるとネックが一度折れたそうで、そこを埼玉の壊れた楽器修理が大好きな巨人くんがボディとカラーの近い色のマッチングヘッドのMustangのネックだけ入手して、そいつを装着したとのこと。ショートスケールだからぴったり、ってところだったみたいですね。

しかしギター改造とか、修理が趣味の人の話聞くのは面白いですね。
そしてその周辺で世話になってるのか、影響受けてるのか、それとも被害に遭ってるのかよくわかりませんが(笑)、周辺のミュージシャンの使用楽器のエピソード聞いてると面白いです。(デロッピーのひかりちゃんのベースとか。)




どなたかよくわからず。
写真撮ったのでちらっと載せておきます。


続いてチムニィ。

チムニィ、よくこの「密林」のフライヤーで名前を見ていたのですが、今回初めて見ました。

ピンクグループと共同企画ってことでやってるこれみたいですけど、音楽性もやや近い印象ですね。
ラップ・ベースの歌唱にバンド演奏っていう。


このスタイルは古くはミクスチャーとか、90年代のレッチリ以降っていう扱いになるのかな。
でもスラップが効きまくってるっていう音楽性ではないので同系統に扱うにはちょっと無理がある範囲ですね。

うーん、しかしかっこいいはかっこいいんだけど、まだちょっと自分自身のこの「ラップ+バンド演奏」への心構えが足りないのか、他に比べるとちょっと楽しめなかったですね。
今年はこのスタイルに慣れ親しんでいこうかな?(笑)

今年は、とか言ってもう8月なわけですが・・・。
また必ずリベンジ!




お次がcumulonimbus(カムロニンバス)です。


上記の通り、一度劔さん経由で宮内さんを紹介され、宮内さんブッキングの日に渋谷LUSHでライブをやらさせて頂いたっていう繋がりです。


カムロニンバスはnenemの山本氏のblog記事だかなんだかに「カムロニンバスのレコ発に顔出した」とか、インストロック好きの知り合いの日記に「カムロニンバス良い!」って書いてあったりと、インストロックをやってる、好んで聞いてる人から評価が良いバンドと言う認識が以前からあったので、そっち方面も聴きたいとは思ってるものの、なかなか縁がなくて聴きにいけてなかったので「ようやく見ることが出来る」と言った感じでわくわくして臨みました。

以前渋谷LUSHでライブ終了後に打ち上げしていた時にモニタースピーカー電源OFF後のラジカセでカムロニンバスを流していたことがあって「良いな」と思っていたのですが、生でもとても良かったでした。

特筆すべきはベースレスで、鍵盤、ギター、ドラムのトリオ編成である点。
ベースも担う鍵盤って良いですね。Doorsみたいでかっこいいです。

ギター、基本的にクリーントーンのロック的と言うよりは淡々とした演奏で、アッパーなダンスビートみたいなものはないんですけど、ゆるりと乗れるインストロックと言った印象です。


速いのが好きな人向きのグループではないかもしれませんが、本人たちが「出れんの?!サマソニ?!」の紹介文で書いている「『自分達が呑みながら聴きたい音楽』をコンセプトに~」はまさにしっくりくる言葉だなと認識しました。

ただ、酔っ払っていたので細部までは覚えてない点もあるので、これまた機会を改めてまた見たいと思います。



ラスト、ピンクグループ。


ピンクグループはこの日でギターの彼がラストとのことで、特に公にはしてなかったそうですが卒業コンサートですね。
背の高い彼、Creepy popまじえてこの日初めて話しましたがとても純粋な方だった。
(恋愛の話してたんだけど、こんなにピュアで素敵な恋愛の話をされると、自分がいかに汚れているかが感じられるような、それほど澄んだ素敵な日々を送ってるみたい)


イベント自体とてもよい雰囲気だったこともあって、最後にピンクグループがアッパーに持ち上げることでテンションも最高潮に!っていう感じでした。

ピンクグループはまだ2回程度しか見てないわけですが、メンバー構成がシンプルなこともあって、この戦い合っているようなセッションは見ていてスリリングで良いですね。
チムニィに比べてシンプルな分、ラップに馴染みが薄いからまだ得意とは言えないとかほざいてる自分にも見ごたえが感じられます。

まぁ、単純に2回目だから、っていう理由と、日ごろお世話になってる劔さんがメンバーだっていうんで気が入っている点もあるとは思いますが・・・。


終わり際、いつもどおり?汗だくになるVocalの彼が、びしょびしょになった服を投げたら照明にかかってました(笑)。
ナイス!っていうのと同時に、ライブハウスの照明は出力が強いので火でないかひやひやしつつ見てましたが大丈夫だったみたいです。



そんなわけで盛りだくさんで濃厚な「超密林」。

思ったより大勢お客さんが入った!っていうほどではなかったのだけども、この色とりどりな感じは楽しいです。
あともうちょっとポップなバンドが出てるとよい印象も受けましたが、ぜひまた開催して欲しい&ぜひ来て欲しいイベントですので、このblog見てる方はチェックしてみてくださいませー。

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