2010/01/29

Camera Obscure来日公演(フルカワミキ、OGRE YOU ASSHOLE) @ 新代田FEVER

フルカワミキのアルバム発売が近づいていて、フルカワミキ情報を探っている頃に発見したライブがこれです。

Camera Obscurewikipedia来日公演。

場所は新代田FEVER

これ、Camera Obscureの来日公演なので5000円くらいするチケットがちょっとなーと思ってまして。
あとCamera Obscureがなんなのかいまいちわかってなかったのです。

なので渋ってましたが、COOKIE SCENE主催である点と、対バンにフルカワミキ以外にOGRE YOU ASSHOLEが出演ってことで、一貫性0ながらなかなか見れない顔ぶれに興味が沸いて、急遽チケット代捻出しつつチケット確保して見に行って見ました。


最初がOGRE YOU ASSHOLE

彼ら、「しらないあいずしらせる子」がリリースされた頃に名と音を知りまして、高い声のボーカルが中村一義とかを思い浮かばせるな、と思いつつも、Modest Mouseの来日公演で確か対バンを務めていたりとポップミュージックファンに大義的に愛されそうなサウンドの幅を持たせているあたりが興味深くてCDを当時買いました。(当時って言ってもここ2年以内の出来事だけど)

なので、あまり知らない方ですが、知っているバンドかつ、このタイミングで見れるか・・・と構えてみてみました。

いや、良かった!
いまさらこのblogで取り上げるまでもない活躍をしているバンドですが、とても良かった。
ライブパフォーマンスとしては、あまり動きはないのですが、あのバンドでしか出しえないような不思議な音が溢れたバンドサウンドが魅力的です。

あえて難点?を言うと、どの曲もだいたい同じスピードで、内容の変化には富んでるものの、やや単調かなと言った点はファン以外に退屈さを感じさせてしまうかもしれないなと思いました。

CD、上記しか持ってないので、彼らも色々リリースしているので知らない曲ばかりの演奏でしたが、だいたいどんなバンドかわかっているとある程度楽しめるものでした。もうちょっと彼らの音楽を知ってみようと思ったのでした。



次がフルカワミキ

フルカワミキ、「サイハテ」でまさかのボーカロイドものの唄のカバーでレーベル移籍第一弾をリリースしたのですが、内容がどうあれ、フルカワミキの声の魅力は健在で良いなと再確認していたので、このタイミングで彼女のライブを見たい!(久しぶりだし!)と思って臨みました。


彼女のソロデビュー作「Coffee&SingingGirl!!!」と「サイハテ」以外は新曲で、新作アルバム「Very」に収録されるんだろうなーと言ったエレクトリックな内容のライブでした。

バンドメンバーはラップトップ、ドラム(女性)、ギターの3人で、フルカワミキがたまにベースを手に取ると言ったもの。
メンバー全員動物の覆面(鳥、猿、犬?)を被っており、正体は不明でしたが、ラップトップ担当の方がツイッターで「明日フルカワミキさんのライブに出ます」みたいなことを言っていたらしいので、ある意味中の人が割れてる感じでした。


しかし、3年ぶりくらいかな。フルカワミキのライブを見たの。
以前は新宿LOFTに見に行って、確かgroup_inouとか出てたんだっけな。違ったかな。

詳細は忘れたのですが、1stアルバムを出した後、「サイコアメリカ」をライブでやっていたのを覚えてます。

その頃はベースにナスノミツル、ギターにナカコーこと中村弘二、ドラムに城戸紘志の顔ぶれで、音は結構粗くてフルカワミキの声の魅力が若干押されているような印象を受けるライブで、正直な話あんまり良くなかったでした。
(その後だかに出た2nd「Bondage Heart」は最高に内容が良かったのですが)

故に、今回はどうだろうと思ってみたのですが、SUPERCAR後期で採用されたエレクトリックサウンドに帰ってきたという言い方も変ですが、フルカワミキとエレクトロっていうのはやはり相性は良いなと感じました。かつあまりロック味の押し出されてないライブにもそれは合っている印象でした。


ただ、あえて言うと、フルカワミキの音楽って彼女自身が物凄い明るさとか、人を元気にさせる何かを放つタイプと言うよりは、むしろ物静かながらじわじわ光っているタイプに感じられることもあってか、ライブ自体はエレクトリックな音ながらみんながダンスするようなものではないかなと言った印象でした。

「Bondage Heart」は特にそういう資質と離れた彼女ならではのポップ/ロックがじんわり堪能できる作品だっただけに、次のエレクトロ仕立ての作品は通して聴いてどう感じられるのか、その一部が見られたようなライブでした。

なんだかんだで彼女の作品、声、彼女の容姿など、どこ取っても好きなので楽しかったです(笑)。



ラストがCamera Obscure

彼女ら、一部で有名らしいのですが自分はさっぱり知りませんでした。

が、物販コーナーにてCDを見て、タワーレコードで見たことあることに気付きました。
日本で言うところのネオアコ的な音楽の盤を探し回っている頃に多分1度くらい手に取ってたかもしれませんね。

でも聴いた事がなかったのは確かなので「果たしてどんなものか・・・」と思いつつ、フルカワミキの時に何気に前から2番目の位置まで行けたので(OGREファンがごそっと前から居なくなった時に前に詰めた)、そのまま2列目と言う好環境で臨みました。

メンバーがステージに現れてまず思ったことは「みんな色んな意味ででかい!」でした。
男性メンバーは背も体もでかくて、ベースの方なんかお腹もでかかったです。
あと、(失礼な表現かもしれませんが)みんな程よくおばさん、おっさんっていう年齢なんですかね。
若くはないなと思ったのですが、逆に「良い演奏が聴けそう」な雰囲気が見た目からにじみでまくってました。

始まってみたらもう、魔法がかかったようなドリーミーでシンプルなコード展開の曲が次々と披露されました。「次々」とは、ようは1曲の構成がシンプルなので短いわけです。
なので知らなくても十分楽しめる流れの良さがあったし、どの曲も無駄が一切なくてほんと楽しかった。

途中でトイレで出ようかな・・・とかお腹と相談しつつ、この曲が終わったら出るか・・・とか考えてたら気付いたら全部見てました。


個人的に特に良かったなーと思ったのがトランペット!
Pale Fountainsの作品で聴かれるAndy Diagramのトランペットのような、柔らかでほかに切り込むことのない旋律が本当に心地よかった。

思ってた以上に良くてとても満足して帰りましたよ。
素敵な夜でした。



クッキーシーン関連のイベント、今まで2件しか行ってないですけど、2回とも充実してましたね。
なんか信頼できる印象が強くなりました。

0 件のコメント: