本来最終日の公演を見ようと予約していたのですが、結果としてこの日の公演のみ見ました。
場所は新宿ゴールデン街劇場。
ぼちぼち飲みに行ってるゴールデン街にある小さな劇場です。
どんな顔ぶれ、内容だったか?
もう舞台終わったのでざっくりあらすじみたいなものを書いてしまいますが、NGプレイなしの業界屈指のドM、霊長類最強のドMなどと言われたAV女優 持田茜誕生から、その後まで・・・と言った作品で、本人が本人役で出演してました。
役者、登場人物は以下。
- 持田茜/しじみ
- しじみ
- しじみの妹
- 松永恵
- しじみ母
- 菊地未来
- しじみ妹の彼氏
- 野田孝之輔
- しじみ祖母
- のもとあき
- しじみ父
- 野村直生(欲棒仙人)
- AV監督役
- 橋本恵一郎(欲棒仙人)
- AV汁男優/監督助手役
- 爆裂Q高見司
- AD役
- 西岡知美
名前と顔一致しない方がいるんですが、多分合ってると思います!
そういえばblogに書き漏れてるけど、昨年(2009年)6月頃に見に行ったTEAM JAPAN SPEC主催の「当選確率0%」にも出演していた菊池未来さんだけはうっすら覚えてました。
(同劇にて共演していただてあずみ。からのメールで思い出しました!)
ざっくり展開を書くとこんな感じ。
- AV女優 持田茜が帰郷
- 島根 中学~高校時代、家族との不協和音
- おばあちゃんはいつも優しく見守ってる
- 上京 AV女優になる
- 妹と、その彼氏による姉「もっちー」に関する話のシーン
- 妹、東京へ「もっちー」握手会に乗り込み姉を説得、姉受け入れず
- AV監督による帰郷ドキュメント提案、帰郷する
- AV女優である旨を家族に告白、家族、実は知ってた
- 帰郷、突然AV業界引退、女優宣言、「しじみ」を名乗る
- AVに戻って来いと監督ら説得、レイプされかけるが逃げる
- 新宿の街に消えていく(そして今へ)
感想
これまた箇条書きにします。
- 先述の通り急遽行くことにした為、キャンセル待ちで入ったら最前列だったので、ゴールデン街劇場狭い故に、すき焼きのシーンで本当にすき焼きの匂いがした(本物が出てきた)。
- 食卓囲む島根シーンにて、食事中にこっそりアルバイトしていること、彼氏が居たことなどが発覚して父親と対立のところで、父キレて箸を投げつけるシーンがあったのだが、箸が目の前まで飛んできた。(臨場感半端ない)
- 舞台の高さと自分が座っていた高さがほぼ一緒だったので、これまた臨場感半端ない
- 父親役の方が持ってた本が本当に「トルネコの大冒険」の攻略本だった。(しじみちゃん本人からたまたま聞いていた実家の父エピソードに忠実!)
- しじみちゃん、連日の稽古の疲れからか、肌がちょっと荒れていた。
- 妹役の松永さんが結構かわいらしかった。(白い!)かつ、演技も良かった。
- 現実に結構忠実っぽい故に、なんて数奇な日々を送ってきたのか!と思った
- AV監督役の橋本恵一郎さんの演技がなかなか「嫌らしい役どころ」をうまく演じていて良かった。(エロい意味でも、エロくない意味でも嫌らしい役どころ)
- AV監督、そしてその助手のやりとりがコミカルで笑える要素も程ほどにちりばめられてたせいで、全体的にカチコチのシリアスな内容じゃなくなってたあたりはとても良かった。(波乱の多さゆえにシリアスにやりすぎるとエンターテインメントさがなくなっちゃいそう)
- 主催西岡さんが実に脇役をさらっとやった程度で、ほとんど出てなかった。(舞台監督に徹したのかしら)
- あらかじめ録画された映像の投影、ビデオカメラを使ったリアルタイムの映像の投影を使うことで「撮影の世界」を劇に持ち込んでるあたりの演出がなかなか工夫されていて面白かった。
- そのビデオカメラを最終シーンでも使っており、「録画されながらレイプされかける→逃げる」のシーンにて、長い映像ケーブルを這わせて劇場の外まで逃げて新宿の街に消えていくシーンを映して終わっていたあたりの演習が最後に効いてた。
- 現実世界を最後に映すことで「女優しじみの旅は続く」みたいな、現実と一気にシンクロするあたりにグッと来た。(この劇でしかできない荒業でもある)
- しじみちゃん、涙流すシーンでちゃんと涙流せるから、やっぱりすごいなって思った。(演劇鑑賞素人の視点ではありますが)
- しかしながら、この劇に依存した、これでしか出来ない要素が盛りだくさんで、ある意味で「奇跡的」な作り、内容になっている気がしたけど、それ以外での女優「しじみ」としては、今後の課題となりそうだ、と勝手に思った。
- 狭い劇場ながら小さなセットでシーンを使い分けてるあたりの工夫も面白いなと思った。
- おばあちゃんがAV女優告白のシーンで言う「職業に上も下もないんだからね」っていうフレーズは、ちらしにて事前にこのフレーズだけ見た時にはそんなにグッと来なかったのだけども、劇中にするっとおばあちゃんが孫に言うシーンとして出てきて初めて「名言」感が出てきて、その辺もグッと来た。
- カミナリフラッシュバックスの西岡知美さんが書き上げた劇ゆえに、どことなく女性視点かなと感じたが、よく研究された内容になってるなとも思った。
- 妹の彼氏役の人の位置が難しかった。(なんとも言えない男心をうまいこと描いている印象を感じた)
だーって書いてしまって見づらいので文字に色つけてみました。でも見づらい・・・。
初日以降、どうだったんですかね。
何にしても、個人的にしじみちゃんを応援していることもありますが、じーんとしました。
良い劇だったっていうか、なんだろう、濃いですね。濃い。
良い悪いじゃ評価しづらい内容ゆえに、濃かったと言う感想を残しておきたいところです。
(えらそうですいません)
0 件のコメント:
コメントを投稿