栃木県主催の物産展"とちまるパーク"に、栃木のご当地アイドル"とちおとめ25"が来る、とのことで足を運んでみました。
場所は有楽町駅前広場でした。
13:18 歌う海賊団ッ!
現地に着くまでにすでにびしょびしょで気がめいったのだが、アルパカと触れ合えるとのことで、とりあえずもやもやはアルパカに吸い取ってもらおうと考えて、イベント会場を探した。
丁度着いた頃、「歌う海賊団ッ!」がステージをやっていた。公式サイトを事前に見ていたので一応何者だかは把握していたのだが、サイトから彼らの説明を転載しておくと「“子育て応援”をテーマに全国のステージで活動するキッズミュージカルグループ。」とのことだった。
現在、子供に大人気のアニメ"イナズマイレブン"のテーマ曲を担当するT-Pistonz + KMC(ティーピストンズ プラス ケムシ)のライブで、アニメでお馴染みのテーマ曲をイベントでやるもののだから、結構子供たちが沸くと言う話を小耳に挟んだことがあるのだが、子供相手に音楽とパフォーマンスで盛り上げる、と言う点が重なって見えたので、勝手に「ご当地T-Pistonz」と言ってみたりした。一緒に見てた人は笑ってくれたのでそれで良し。
しかし、こういう、なんだかわからないけど、何らかのキャラクターに扮して、みんなで楽しもう!みたいなのって、それがアニメのキャラクターでもなんでもなくてもウキウキしますね。ディズニーランドで、ディズニーキャラクターと関係ないけど、ジャングルを探検するアトラクションで、やたら煽られてテンションあがる感覚と言ったら伝わるでしょうか。とにかく非日常的な擬似冒険が魅せてくれるファンタジーとでも言いましょうか。ああいうの子供には良いですよね。
しかしながら、天気はあいにくの雨。傘を差すおばさまたちに囲まれてステージへの見渡しも悪く、おそらく彼らも真価が発揮できてなかったのではないか、と言う雰囲気だった。どんなプロでも野外イベントの天候の悪さには敵わないですね。でも、良いもの見せてもらいました。
ご当地T-Pistonzのステージが終わった横で、口をずっともぐもぐしているアルパカが見えた。雨に濡れてかわいそうだなーと思ったのだが、意外と良い位置につけたので、あとにしようと思ったのでした。
13:20 とちおとめ25
曲は全部で5曲、途中簡単なMCを挟んでおよそ30分のステージでした。
1曲目はグループ/栃木県を紹介したようなフレーズが並ぶ自己紹介ソングから(「とちおとめ25のテーマ」なるタイトルらしい)。こういうグループ名が入ったアイドルソング大好きなので、1曲目から非常に高まった。しかも、楽曲はアイドルカレッジの現在発売されているアルバム「軌跡」に入ってるだいたいの曲を手がけた黒澤直也氏が手がけていることもあってクオリティが高い!
アイドルソングって基本的に役に立つものではないと思ってるのですが(恋や青春を歌ったものがヲタを救える、と言う視点は抜きにして)、その中でも自己紹介ソングは"紹介される"くらいで、ヲタすら救えない感じがとても好きですね。そしてオープニングにぴったり!こういう曲が1曲、どのグループにも1曲くらいあると良いですよね。(しかし、ももいろクローバーZについては自己紹介ソングみたいのばかり増えてしまったことがとても残念に思っております)
ご当地アイドルって、土地を限定していることもあってか、全国区でオーディションを開催した大手プロダクションが作ったアイドルユニットに比べて、ビジュアルレベルは正直敵わないとは思うのですが、その土地で集めた感がどことなく漂ってる気がするので良いですね。誰にも愛されるようなかわいらしい子!と言うタイプにあまり魅力を感じないので、少し失礼な言い方かもしれないですが、程よい"素人っぽさ"とでも言いましょうか、素朴さと言うか、その感がとちおとめ25にもあって、個人的に満足だった。2曲目は「いちご記念日」なる曲で、作曲は黒澤さんではないそうですが、編曲は黒澤さんで安定のクオリティ。1曲目の自己紹介+導入の盛り上げナンバーと言う雰囲気に対して、ミドルテンポのキラキラしたテクノポップと言う感じで、また違った魅力があって良かった。
歌詞もこちらは自分が思う"アイドルポップ"路線と言う感じで、甘ったるさ/青春の香りがあって良かった。
3曲目は「あの空をこえて」なる、こちらもオリジナル曲。この曲は以前、Dorothy Little Happyの「トライアングルスクエア」が収録された盤を人から譲り受けた際に「おまけでどうぞ!」と厚意で頂いたCD-Rにて繰り返し聴いていたので知ってました。(その方が複製したものではなく、元々CD-Rで配布されていたもののようで、とちおとめのロゴがプリントされた盤をいただきました)むしろこの曲しかしりませんでした(笑)。この曲聴いた時点で楽曲の質は高いんだなと思ってたのですが、案の定、都市部以外の細々した地方アイドルがあまりに増えすぎてて追いきれてなかったので、それ以上の興味を持たずに今日まで来ていたのですが、改めて目の前にしてみると、良い笑顔、そしてなかなか良いステージでの動き、そして質の高い楽曲と三拍子揃ってて、想像以上に良くてウキウキしてました(笑)。
3曲目終わりでMCへ。MCでは個々の自己紹介にプラスして、1曲目「とちおとめ25のテーマ」をアカペラでゆっくり歌いながら、栃木県主催イベントと言うことで地元をPRしていた。「私たちを応援してください!」と言う所謂"普通のアイドル"に対して、ご当地アイドル故の「地元を知ってください!」と言った紹介がユニークで良かった。その他、小柄で非"目がぱっちり"ながら、ステージングが立派な様がモーニング娘。9期のエース"鞘師里保"をほんの少しだけ思わせる"くるみ"ちゃん、少々ギャル感があり"とちおとめ25"内では異色な魅力を持つ"みらい"ちゃんなんかが印象的だった。
リーダーなのか、リーダー的ポジションなのかは存じないのですが、茶髪でメイクがしっかりしてて印象的な"あい"ちゃんも、ギャルっぽいと言うか、お姉さんっぽいと言うか、このメンバーの中では浮いた印象があって気になった。
アイドルカレッジの名曲"いちごパフェ"をカバー
いちごの銘柄の名前を関してる彼女たちにぴったりな曲にして、誰がカバーしても、どこでも盛り上がると言われる、今日のライブアイドル界が誇るキラーチューンと思ってるのですが、とちおとめ25に関しては同じ黒澤さんのサウンドでステージを行っているせいか、その曲だけカバーであるとか、色が違うとか、まったくそういうことがなくて、見事に馴染んでて大変良かった。そりゃ、同じ人が同じ機材で作ったサウンドだったら地続きなサウンドですよね。
アイカレのファン"クラスメート"さんたちは、アイカレだから好きなのだ、と言うのはあると思うのですが、アイカレの曲が好きっていうタイプの人がとちおとめを体験したら、きれいにはまれるのでは?と言う感じがとてもよかった。
「いちごパフェ いちご抜きで」の意味は相変わらずよくわかってないんですけど(考えないようにしてます)、アイカレの方向性でもある「アイドルを目指す」と言う求道が歌詞全面に出てるこの曲、アイドルを目指してない1ヲタの自分にも「夢を諦めるな」「大人になっても忘れないで」と言ったフレーズがびしびし響いて、危うく涙腺が崩壊しそうになりました。(さすがに泣きはしなかったですが・・・)
「いちごパフェ」が終わり、締めのMCをはさんで最後の曲は「きゅんきゅんラブ」なる曲で終わった。この曲も黒澤節が感じられる音色、メロディで安定のクオリティ。彼の曲が好きだったらすんなり聴ける良曲でした。無料握手会・アルパカふれあいタイム・くじ引き
中には狐のお面なんかもアイテムとしてあって、やはり物産展系イベントって面白いなーとつくづく思ったが、やはり地味に当てられなかったことが、当ててる人の笑顔を見ていると悔しくなってくるのであった。
気を取り直し、とちおとめが向かった先を見てみると、ステージ脇で無料握手会のようなものが開催されていた。
栃木県PRパンフレット+ボトルウォーターの配布だったようで、列は長く伸びていたのだが、ポケットティッシュ片手に列につき、自分もいただくことにした。
「栃木県のミネラルウォーターだろうか?」と思っていたのだが、後々ラベルをよく見てみたら「水道水」と書いてあって衝撃を受けた(笑)。まあ、都内の配水管経由の水道水よりもおそらくおいしいこととは思うのだが・・・。
上述の"栃木のスプツニ子"に対して、スプツニ子の名前を出してみたのだが、彼女自身はスプちゃんのことを知らなかったので、なんだか妙なこと言われたなと思ったかもしれない。後で少し反省したのだが、スプちゃんもやよいちゃんも美人だから、まあ、良いですよね。変なものに似てると言われたら嫌かもしれないけど、スプちゃん自体変な人だけど(良い意味で)面白いアーティスト/数学者ですからね。
最後、アルパカが檻から出されてふれあいタイムとなっていたので、遠めに写真だけ撮って終了した。実際近づくと、反芻しているのかは不明だが、草をかみ続けているのでとても草臭い&見た目ふわふわしているが、毛がびしょびしょ&ごわごわしてそうだったので触るのをやめた。
触った後、係員がアルコール消毒のボトルを持って、触れた人の手を消毒している様を見て、尚更やめておこうと思ってしまった。(動物園とかだと蛇口+石鹸が充実しているので、あまり気にせず触れるんですけどねぇ・・・)
ちなみに、警戒するからか不明だが、首~頭以外、つまり後ろ足や背中あたりを急に触ると危ないらしく、どさくさにまぎれて突然触った人が係員から注意を受けていた。有楽町でアルパカに蹴られたら切ないですよね。
そんなこんなで、物産展としての魅力も少々堪能、天気には恵まれなかったが、楽しかった。
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