2012/12/29

Tomato n' Pine ワンマンライブ The First and The Last "POP SONG 4EVER ~散開~"(2012/12/29) @ 西麻布ELEVEN

Tomato n' Pine ワンマンライブ The First and The Last "POP SONG 4EVER ~散開~"を見に、西麻布ELEVENに行ってきました。


初ELEVENにして、最後のワンマンライブ

西麻布のELEVENなるクラブで、定期的にイベントをやっていたトマパイ。

吉川友やDancing Dolls、ライムベリーなどを招き、ライブハウスともちょっと違った環境で音楽を楽しむと言う赴きが強いイベントだったみたいで、気になってたものの、限られたお金の中で何を楽しむかを深く考えもせずに行動していたら、見事一回も立ち入ることなくこの日が来てしまった(笑)。

現場に行かないと手に入らないCD-R音源の収集がやはり楽しい、と言うこともあり、メジャー案件は「CDはamazonや店頭でも入手できるし」と回避しがちだった。しかし、ライブイベントばかりは流通するしないは関係ないもので、希少な環境のものほど足を運んで体験してナンボではないか、と言うところだった。

トマパイが年内で終了すると言う話が流れてから、トマパイ主催のELEVENでのイベント「POP SONG 2U」最終回(2012/12/02)はチケット争奪戦になるのでは?と言う話があった。実際現場に足を運ばなかったのと、そういう情報が流れてしまうと一歩引いてしまうこともあって、チケットがどんな具合だったか忘れてしまったのだが、ライムベリーファンの知り合いの方がとても気を遣ったツイートをしているのが気になった。

何にせよ、「解散」が関わってくると、熱心に通いつめたファンからすればお別れの時が近づいてくるから、より必死になるし、「そうでもなかったけど好きだった」という人も、日頃通うほどでもなかったが見納めしておきたいと詰め掛ける。そうすることで、チケット入手の難易度が変わってしまい、客層が変わることになる。

気を遣うなーと思いつつ、見にいけたら行きたいと言うことで、チケット発売日にローソンの端末の前に行き、数字を打ち込んでチケットを買ってみることにしたのだが、なんとかチケットを確保することができた。

そんなこんなで、足を運びました。

余談だが、チケットが即刻完売したのは、転売屋が入ったせいだと言う話があり、売り切れた直後にオークションに出品されたりしていたのを見た。物凄い値段が付いてたのも恐ろしかった。それによって見に行きたい人がチケット取れないというのも残念な話だと改めて思った。

オープン時間を勘違いしていた







映像作品としてこのライブはリリースされたので、ライブの詳細についてはレポートせず、自分が体験したことや感じたことを書くのみとしておきたいのだが、まず特筆すべきは、オープン時間を勘違いしていたことだ(涙)。

15時開演なので、14:30オープンだろうぐらいに考えていたのだが、14:00オープンだった。オープン時間過ぎてから現地についてみたら、既に長蛇の列。意外と速い整理番号だったのだが(50番未満)まったく意味がなかった。これはさすがに泣きそうになった。自らのチェックの甘さを憎んだ。とりあえず70~100番ぐらいで入ることができたのだが、ライブパフォーマンスを見てもらう前提のライブハウスに比べると、ステージは低くできてる“クラブ”仕様のELEVEN、結果として人垣であまりメンバーのパフォーマンスを見ることができなかった。これは自業自得ですね。いつか映像ソフトを入手して、見直したいと思います。

友人と遭遇、話していて判名したこと

整列タイミングを逃したせいで、持っている整理番号よりも遅い入場になってしまった件だが、ここでひとつ面白いことが起こった。

列に、以前務めていた職場で、アイドルの話をちょくちょく刷り込んでいた友人が居たのだ。その仕事を辞してからはそんなに遭遇することはなかったのだが、せっかくなので一緒に見ることにした。彼は自分より整理番号は遅かったのだが、同じぐらいの位置で見ることになったのも奇遇で面白かった。

話していると「妹にチケット確保してもらった」とのことで、妹と来ていた。軽く挨拶をして、チケットの話などしていたのだが、ここにもミラクルみたいなものがあったのだ。

彼が住んでいるエリア付近を通過した際に、チケット発売時間が近づいたので、記憶にあるローソンにてロッピーを押さえようと思っていたのだが、先客が居たせいで移動せざるを得なかった。先客は女性で、まさか押さえられてると思ってなかったので、言葉は悪いが「なんだ、このクソオンナ!」ぐらいに思いながら、焦りつつ違うローソンを探した。幸い、そのエリアにもう1軒ローソンがあったので、そこに滑り込み、急いで番号をLコードを入力してチケットを購入したら、なかなか良番が取れたと言う話だった。

が、その話をしたところ、結局その入ったローソンでロッピーを押さえていたのが、どうやら彼の妹で間違いなかったらしく、世の中は狭いなと思った(笑)。友人の妹の背中に、心で「クソオンナ!」と思ったことを陳謝した(笑)。

ライブの感想

先述の通り、あまり見えなかったのだが、ライブの内容は充実しきっていた。

ライブをやりまくっているアイドルと言うよりは、リリースペースもゆっくりで、ダンスをみっちり練習してるユニットと言うわけでもないあたりでは、他にすごいパフォーマンスをするユニットはたくさんいるかもしれないのだが、この3人で、この音楽ならではという「代えの利かないもの」がたっぷり堪能できて最高だった。

シングルを買って行くぐらいしか追えずで、アルバムが発売されても、一気に3000円払えるほどに収入がなかったので先送りにしていたこともあり、先日のタワレコでのインストアイベントの為にようやく購入できたもので、発売と同時に購入して聴き込んだ人に比べると、聴きが浅かったこともあり、なぞって楽しむことにおいては、自分は弱かったかもしれない。

そういう点においても負い目はあったのだが、ライブでのお決まりとか雰囲気、トマパイメンバーのキャラクターをよく知ってる、大して知らないは抜きにしても楽しいライブだったので良かった。

極私的な思い出を書いておくと、色々失った2011年の震災前後、職もなくなり、彼女もいなくなりと散々だった時に、まだ寒い大久保を「旅立ちトランスファー」を聴きながらライブハウスのオープンを待った時のなんとも言えない寂しさが勝手に強く残っており、このライブの終盤で「旅立ち~」が演じられた際は、やっぱり涙腺がゆるんだ。ライブの最後にぴったりの曲かと言うと、そんな感じはしないのだが、結局この曲で終わったライブだった。

うまくまとまらないが、1時間4~50分のライブでやりつくした感じのライブだったが、アンコールも終えて全編終了となった後もアンコールが鳴り止まなかった。猛烈に入れ込んでたユニットではないので、今日で、これでおしまいだと思って割り切ってみていたのもあるのだが、たっぷり楽しんだ後は、これがもう見れないのかと言う寂しさが改めて感じられた。特に帰り道、自転車でまっすぐ家に帰る、麻布~広尾~目黒あたりの年末の殺風景がより一層寂しいものだった。


ageha springsプロデュースのよく出来た楽曲と、三者三様の「戦わないアイドルユニット」と言う独特なんだけど奇抜ではないという存在は、トマパイでしかなかったものなので、やはり惜しいものですが、アイドルユニットなんて、長く続けるものでもないとも思うこともあり、いくらか現場に立ち会えた素敵な思い出を胸に、たまに振り返りながら、末永くその音楽と思い出と付き合いながら生きていければいいなと思うのでした。

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