Tokyo BOREDOM in Kyoto(twitter)の2日目のレポートです。(1日目レポはこちら。)
ライブハウスは1日目と同じく京都CLUB METROでした。
2日目 出演者
- 非常階段(wikipedia)
- ULTRABIDE(myspace)
- GROUNDCOVER.(myspace)
- Limited Express (has gone?)(myspace・wikipedia)
- worst taste(myspace)
- ふつうのしあわせ(myspace)
- ゆーきゃん(myspace・wikipedia)
- したっぱ親分(myspace)
- PANICSMILE(myspace)
- シャムキャッツ(myspace・twitter)
- BED(myspace)
- オシリペンペンズ(myspace)
- OUTATBERO(myspace)
- YOLZ IN THE SKY(myspace)
オールナイトイベントだった初日に対して2日目は17時スタート、23時には終わるっていう「やや長丁場の濃いイベント」と言った仕様だった。
2日目の朝、アナログ放送終了
みんな意外とお腹が空いていた&近所にコンビニがないということで、ご飯を食べる計画を漠然として12時頃に起きて支度して15時くらいに京都CLUB METRO入りしようなんていう話になった。
朝6時前後から寝たわけだけども、10時過ぎくらいから眠りが断続的で、起きたり寝たりしつつ、11:40頃にはだいたいみんなが起きていたと思う。
テレビをつけて、アナログ放送の終了のタイミングを見た。フジテレビ。笑っていいとも!で、青い画面になる瞬間を見た。
その後、だらだらと支度して(ある人は置いてあったギターを手に取ったりして)、徒歩でだいたい15~20分くらい歩いて新福菜館に向かった。
ご飯の記事は別にしたのだけども、新福菜館、おいしかった。食べてる最中に某邸の主たち(2日目出演者)2人も自転車で現れて混ざった。
意外とおなかいっぱいになって残り気味だった炒飯を主たちに片付けてもらった。
先日東京にもライブしに来ていた主たちだが、直接喋ったことはなかったのだけども、物腰柔らかで接しやすかった。泊めてくれて改めてありがとうございました。
画像は前後するが、東方向の山に大文字焼きの「大」の字が見えた。初めて見たので若干テンションが上がった。
徒歩の過程にて、住宅街の一角に謎の楽器屋を発見。中に入ってみんなで楽器を眺めたりした。街の小さな中古楽器屋なのに、ショウウィンドウにはFender USAの幻の楽器、Musiclander(Swinger)が飾られていた。こういう「通好み」な楽器があるせいか、エフェクターの値段も妥当で、「うわ・・・これをその値段で売っちゃうなんて・・・」っていう変なもの目撃に至らずで、おいしさは少なかった。(値段わかってないところで売ってるジャンクっぽそうな奴見るの大好きなんですよね)
京都CLUB METROについてから荷物をロッカーに入れ、自分は時間があったので、憧れの伏見稲荷へと南に電車で進んだ。
途中下車して東福寺の石庭を眺めるのも良いかなとは思ったのだけども、約10年ぶりの京都、約10年ぶりの伏見稲荷を堪能したかったのでそっちは諦めることにした。
神宮丸太町駅は平安神宮の最寄駅でもあるらしく、そういうところに寄っても良かったのかもしれないけど、とにかく時間なかったので、まあ・・・またそのうちですね。京都の寺社、どれも趣があってほんと、いくら巡ってもきりがなさそうなので、長期間滞在しないと気が済まないですね。
東京BOREDOM in Kyoto 2日目スタート
伏見稲荷で時間を潰しすぎ、これは間に合わないなと思ってたものの、スタートが15分ほど押したおかげで2日目1発目のworst tasteに間に合った。
前日から「1日目来ない分、元気一杯であいつら来るぜ」なんて言われていたworst taste。フロア側から始まったわけだけども、リハもしっかりしてるので元気一杯だった(笑)。
しかし、東京で何回か見てるバンドを見るとどことなくホーム感を感じるのが面白い。
一緒にバスに乗ってきた方がドラムで、他のメンバーは関西の方だったりと遠距離バンドみたいですね。
トリオ編成で、ギターボーカルの方はトランペットも途中で吹いていた。人同士が話している会話にて「"ふつうのしあわせ"てどういうバンド?」「ほわっとしてる。本人たちは。音楽性はそうでもないけど」っていう話が印象に残ってる。確かに、音楽性はほわっとはしてなかった。
東京で何回か見ていて、足しげくはライブに通ってはいないものの、毎回好印象でとても好きなバンドなのだけども、この日はフロアライブと言うことで、男気が発揮された印象のライブだった。
これも人が話していたことだが「東京だといつも前の方に女の子がいっぱい居る印象だったけど、京都だと男ばっか前の方を固めてて、この違いが面白かった」なんていう話があった。
ホームと違うところでのライブだと客層が変わって、ノリも変わるから、引き出される魅力も違うんですかね。しかしながら、所変われど相変わらず良いバンドだなーと思った。CD欲しいのに未だ入手できてない。お金稼がないと。
何気に2011/07/06の東高円寺二万電圧にて見たばかりのOUTATBERO。1回目で気分が乗らずであまりしっかり見れなかったバンドも、2回目ともなると気合入れて見よう!ってなるんですが、心なしか彼らのホーム 京都で見る演奏の方が前回よりも良かった。
CLUB METROの音が程よくガレージ感があって良いみたいなことを初日のレポで書いたのだけども、その感じがしっくり来た、と言うか・・・。
音に隙間がある曲もあまりすかすかに聴こえず、でもタイトに聴こえるような圧が良いというか。それが心地よかった。
したっぱ親分が本来であればこのあと出演予定だったそうだが、張り出されていたタイムテーブルに線が引かれて「USA」と書いてあった。「USAっていうバンドが出る」のかと思い込んでいたのだが、話によるとアメリカにツアーに出ていたが、帰りの便にうまくありつけずで帰国できてないとのことでキャンセルになったらしい。
そんなわけで、少し押して始まったっていうことにも繋がったみたい。
伏見稲荷から帰って、神宮丸太町駅から階段を上がりCLUB METROの入口が見えるわけだが、METROの前のベンチにJOJO広重さんとJUNKOさんのお二人が座ってうつむいて休憩しているのが見えて、「ああ今日、非常階段見るんだな」とその時から身構えてたので気合十分で臨みました。
非常階段、始まる前にJOJOさんあたりと同世代っぽい方とJOJOさんが会話してる姿なんかが見られたのだけども、冒頭で「久しぶりに京都で演奏します。今日は同級生も見に来てくれてる」「ふるさとに錦を飾る」なんていうMCをはさみつつ、強烈なノイズ演奏スタート。非常階段と同級生って、同級生どんな気持ちなんだろう(笑)。
始まる前は最前列らへんに居た同級生と思われる方々、前の方がだんだんモッシュみたいになってきて、気付いたら前の方からいなくなってました(笑)。
Fuzzなどが繋がったGibson SGを振り回して雑音を放ちながら煽りまくるJOJOさん、淡々とノイズを出す小堺さんと美川さん、奇声をずっと発し続けるJUNKOさん、唯一の打楽器でロック感を与える岡野さんのドラムとで、とにかく音の嵐で最高だった。
途中、JOJOさんが最前列の客の頭を捕らえてギターにこすり付けたり、ビデオカメラで撮影しているところに思いっきり叫んだり、マイクスタンドを振り回しつつ、最前列じゃない人の叫びを拾ったり促したり、乱暴でありつつも凶暴でもない優しさ(と言ってもめちゃくちゃにうるさいけど)が若干感じられる辺りが凄く好きです!
挙句JOJOさんがダイブしたり(と言うより担ぎ上げられて運ばれてたw)、小堺さんもダイブしたり、小堺さんが客側降りてきて暴れたり、放尿は登場しなかったけども色々と盛りだくさんで楽しかった。
たくさん写真撮ったので載せておきます。
非常階段で会場がもみくちゃになった後、フロア側でULTRABIDEがスタート。
かつてJOJO広重さんも居たULTRABIDE。非常階段について書かれた本、「非常階段 A STORY OF THE KING OF NOISE」を読んだ限りでは、一緒にやらなくなっていった経緯なども伺いしれるものだったんだけども、海外から帰ってきてULTRABIDEとして活動を今も続けているヒデさんのバンドが非常階段のあとに出てくるっていうこのイベント。かなり熱い。「」この出順、かなり熱い」とツイッターに書いておいたら、非常階段の美川さんが「×熱い→○暑苦しい」くらいにツッコミをしてきたのは笑った(笑)。でも、そんなつもりで言ったわけじゃないですよ。
ULTRABIDEを見たのって何気に結構久しぶりなのですが(しかも多分2回目か3回目程度)、各方面の人から聞くヒデさんの人柄、キャラクターなどから察せられるブレのなさがやっぱりかっこよかった。
非常階段終わった前後で、楽しくてビールを飲み過ぎていたこともあって、既に自宅に1冊ある非常階段の本をその場で買いなおし、非常階段のメンバーにサインをもらったのだが(JUNKOさんのみ先に帰っていたのでJUNKOさん以外にもらいました)、打ち上げ&片付けの最中にヒデさんにも、せっかくなのでウルトラビデが載っているページにサインをもらうことにした。「お名前は?」なんて聞いてくれたり、快く受けてくれたのだけども、サイン見たら「LIFE IS FUCK!!!」って書いてあった(笑)。
非常階段→ULTRABIDEと来て、次に来たのがゆーきゃん。何回か見る機会があったのだけども、多分ちゃんと見たのって今回が初めてかもしれない。(シグナレスで2回くらい見てるけど、純ソロは初めてかもしれない)
CLUB METRO、ステージに向いた場合の右手側にゆるやかな坂みたいな通路があると前回の記事でも書いたのだけども、その通路とフロアライブのステージ部分のところは段差があるので階段が2~3段あるのだが、通路の手すり部分に腰掛けてたみたいで、ULTRABIDEが終わってからすぐにゆーきゃんが始まった。
メインステージとフロア側だけの2箇所しか使わないと思ってたので、自分の見てたすぐ背後で優しい歌声が始まって驚いた。
音の隙間が生きるポストパンク・フォロワー的なバンド、圧迫感とか勢い、ギターサウンドが生きるオルタナ・ギターポップフォロワー的なバンド、オリジナリティの塊と言える日本インディーの元祖たちの熱いライブと続く中での最も柔らかい歌声がとてもよかった。安直な言葉だけど、とても癒された。
ゆーきゃんが終わってメインステージ側、PANIC SMILE。
石橋英子さん、そしてジェイソンが抜けてから活動休止状態で、変名バンド"70STATIONS"として活動してたらしいのだけども、ここ最近はそんなにPANIC SMILEを見れてなかったので、編成が変わってから初回鑑賞となった。
自分が見始めた頃って石橋さん、ジェイソンが居る頃で、それ以前を知らないので、保田さんがベースではなくギターを弾いている姿っていうのは今回初めて見た。元々ギターだったなんていう話を聞いたけども、やはりビジュアル的に違和感を感じた。あと、石橋さんのキャラクター性が結構出ていたのかわからないのだけども、新編成パニックスマイルは以前よりもポップに聴こえた。曲を知らないと乗りづらい独特のリズムがかっこよかった(と書いて見るけど、慣れるまで数回のライブ鑑賞を要した)パニックスマイルのつもりで臨んだので、これまた違和感は感じたのだけども、吉田さんの歌声は別に変わらないので、進化し続けるバンドなのだなと思った。また新編成パニックスマイル見たいですね。
ちなみに今の編成は女性ベーシスト、男性ドラマーが入って、ベース弾いていた保田さんがギター、吉田さんギターボーカルっていうものみたいです。
非常階段→ULTRABIDE→ゆーきゃん→PANIC SMILE→オシリペンペンズ っていう流れが濃すぎて、相当まいった(笑)。
オシリペンペンズはドラム、ギターだけが楽器なので、先述のざっくりカテゴリで分けると「音の隙間が生きる」タイプなのだけども、こういうバンドの音がMETROだとすごく良かったと、繰り返しになるが、そう思った。
ぺけぺけ、にゅるにゅるしたギターに、モタコの声ががじゃがじゃっとしてて楽しかった。
しかし、多分初めてライブ見た時だったか。ウォッカだかスピリッツだかのビンを叩き割って破片が飛び散って、辺りは物凄いアルコールの匂いで、床はびっしょびしょになって「おっかねえ」と思って、軽く引いてたんですけど、やっぱり何回か見てると見方がわかってくるものですね。前回DODDOのレコ発で見た時も(自分がべろべろに酔っ払ってはいたけど)なかなかライブが良くて楽しかったので、その延長で今回も楽しめた。もっと暴れるかと思ったんだけど、逆さになって歌った程度でそんなに暴れなかった。非常階段でさんざんもみくちゃになった後だったので、その具合も丁度良かった。
この辺でメインのデジカメの電池が危うかったのでサブデジカメ(CASIO EXILIM EX-H15 → RICOH R10)に切り替えたのだが、どうも慣れないですね・・・。
そんなわけでサブデジカメ1発目がGROUNDCOVER.。
出演ラインナップをあまり確認せずに漠然とボアダム号に乗っかってきたわけだが、2日目の会場にてベースのさらちゃんを目撃して「そうか、グランカ出るのか」と認識した(遅い)。
伏見稲荷→非常階段あたりの疲れがピークに達していたのと、べろべろに酔っ払っていたので半分見て、半分は休んでました。
奥のソファーのあるスペースに行ったら、やはりボアダム号組の疲れが結構きてたのか、休息している顔がちらほら。
顔ぶれが濃いので勝手に載せます。
自分もしばらく休んだのですが、なんやかんやで見たことがないYOLZ IN THE SKYのライブが始まったので少しだけ見た。
いつぞか、誰かがDJで流していて耳にしていたので、どういう歌が入ってるバンドかはうっすら察しがついていたのだが(声が高い、っていう印象)、白いシャツの男性がボーカルで、なんだかイメージと違った。
漠然ともっと、上半身裸くらいで、ガリガリで、長髪を振り乱してるイメージを勝手に持ってたのだけど、全然違かった。
もっと元気な時見たら楽しめただろうなーと思いつつ、終盤ちょろっとだけ見て終わってしまった。2日連続でライブ見るのも結構疲れ持ち越したりでしんどいけど、これだけ濃いイベントだとほんと全部が全部見るの、無理ですね・・・。次回はYOLZ堪能したいです。
YOLZの次がBedっていうバンド。Bed、今回初めて知りました。
結構良いバンドサウンドを奏でてるなーと思ったのだけども、案の定クタクタで、ゆるりと見てました。
Bed前後で物販コーナー前にて、スタッフとして東京から来ていた かまち がJOJOさんと喋ってたのだが、あとから聞いたらJOJOさんが案外Bedを気に行っていたっていう話だった。どこで活動しているバンドかっていうような話題もあったらしいが、ざっくりと同じ関西でも繋がらなかった点と点みたいなものがあるもんですね。
ラストがLimited Express(has gone?)でした。
Limited Express(has gone?)は元々京都のバンドだと思うんですけど、今日3人とも東京在住かしら。よく東京でお見かけするのですが(東京で何回もライブ見てるし)、改めて並べてみて見ると東京のバンドっていうよりはやっぱり関西のバンドな印象ですね。別に東か西かなんていう括りはどうでも良いんですけど。
最後の最後でゆーきゃんが担ぎ上げられてる様が見られて面白かった(笑)。
最後の最後、アンコールでガロリンズのカバーらしき曲をやっていたのだが、ガロリンズを聴いたことがないのであまりわからなかったけど、リミエキのベースボーカルゆかりさんの気持ちはとてもこめられていた感じして、なんだかじーんとした。きっと藤井よしえさん、CLUB METROに遊びにきてたに違いない。
Tokyo BOREDOM in Kyoto 2日目終了
長いようで短かった怒涛の2日間が終わって、また過酷な長時間バス移動で東京に戻ると言う現実が目の前に迫った。
酔っ払ったままバス乗ったら、車酔いとか、さらにはトイレに行きたいとか、色々問題があるだろうと思って途中からなるべく疲れないように、アルコールが抜けるようにと体力温存に走り気味でレポートが酷い状況になってますが、「軽く打ち上げする」っていう話になって1本ビール飲んだあたりから結構どうでも良くなった(笑)。
worst tasteのカイタくんがFULIDのボーカルの方の顔を捕らえて「いえーーーい!」と叫びながら謎の乾杯の音頭となった。結局カイタくんは、帰りのボアダム号に乗って帰る予定だったそうだが、別便で帰る、飲んでいくとのことで京都の置いていかれていた(笑)。
冒頭でも言ったように、別に京都(及び大阪、大義的には関西)に知り合いが居るわけでもないし、今回出演者として京都に行ったわけでもなく、しかも地元の東京でのライブと違って知り合いに遭遇なんていうことがないので、打ち上げはぽつんと一人で辺りを眺める程度ではあったものの、ちらほら関西の方と喋ったりしつつ、適当に過ごした。
とにかくライブハウスに長時間居て、顔がぬたぬたしてたので顔を洗ったり歯磨きしたりしつつ、バスでの一夜に備えたりして過ごした。
バスに皆乗って、いざ東京へ向かったものの、打ち上げムードのままみんな乗っていたので最初の1時間くらいはバス内がやたらうるさかった(笑)。
とにかく「腹減った、ラーメン食べたい」ばかり記憶に残ってる(笑)。「パーキングエリアまで待て!」なんていうやりとりをずっとしつつ、パーキングエリアで皆で夜食を食べたりした。なんか遠足みたいで楽しいですね。まあ、遠足ですけど。
しばらくして皆眠りにつき、気がついたら外も明るくなり、気がついたら新宿に到着した。
長時間バス移動、行きはとにかく長く感じたものの、帰りは早かったですね。不思議なものだ。
とにかく濃厚で楽しい2日間だった。ありがとう、東京BOREDOM。
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