武蔵野美術大学映像学科3年メディアアートII主催の「インスタントユートピア」を覗いてきました。
20名の若手作家によるメディアアート展覧会
置いてあった案内によると以下とのこと。
武蔵野美術大学映像学科 メディアアートII受講生が毎年自由なテーマで行う学外展示。
今年3月の東日本大震災を皮切りとした原発・エネルギー問題を無視できず、今回のテーマは「原発」とした。20名それぞれが原発問題に象徴される今と言う時代をどう捉えているかをメディアアートと言う常に変化し続ける表現形態を通して伝える。
これ、なぜに行ったかって話ですが、1つ前の記事に書いたtengal6としても活動を行っているyumiこと清水裕美さんも参加してるっていう話で、彼女の学生としての一面が見られるなんて、興味深いってことで行って来ました。
「無銭がっつきだろ、それ」と言われたらそうなんですけど、メディアアートとかやってる人が知り合いにあまり居ないので、何か良い機会だなとおもって行って見ました。
会場が浅草橋駅から徒歩5分前後の「天才算数塾」ってとこでして、1軒の民家を改造したようなとこで、1Fはカフェ?になってました。
入口のガラス戸から見えるところで3人がくつろいで喋っていたので、いきなり見ず知らずの民家に乗り込むみたいでとても気まずかったのですが、へこへこしながら靴を徐に脱いで、台所に立つ男性に展示について質問し、2Fにある旨を聞きました。
入場は無料とのことだったんですけど、1drinkオーダーしてくれとのことなのでビールを注文、エビスビール350mlの缶を受け取りました。これ、告知されてる紙とかに無料って書いてあるから手持ちさっぱりで出向いた人とかどうしてたんだろう・・・。
ちなみにカフェなので、カレーなども提供してました。
2Fに上がる手前にも手回し式発電機がくっついたBOXがあり、そこで既に展示が始まってたのですが、最初は見落として階段登っちゃいました。
登ったらtengal6のTシャツ来たお客さんが一人既にいて笑った(笑)。
この日の当番?がまさに清水さんでして、ステージでマイク持ってる姿ではない、1学生の彼女が居たので変に緊張しましたが、ゆるりと作品の説明をしてもらったりしました。
ちなみに清水さんの作品は「あっちとこっち、これとこれ」と題されていて、「安全と放射能はどちらも目に見えない。」と言うものだった。ビー球の入ったケースからピンク色のLEDで照らされて、その上にプラスチックの使い捨てコップにミネラルウォーターと、天才算数塾の蛇口から出てきた水を並べていた。多少の放射性物質が入っているかもしれない東京の水と、ミネラルウォーターの違いは目に見えないっていうような作品だったみたいです。
私が見てる最中に2Fに上がってきた方が知り合いだったんですけど(同じくtengal6とか、その辺見てて知り合った人)、この作品タイトルに「これ(tengal6の曲)『ルービックキューブ』の歌詞みたいになってますよ」っていう指摘が面白かった(笑)。
本人は意図してなかったそうだが、そんなことがあった。
あと、ミネラルウォーター側に気泡がついていたのだが、別の見に来てた人(この方もよくtengal6のライブ会場で目撃する人だった。会話したことはない方だったけど)が「この気泡は何か意味あんの?」と問うていて「いや、全然意味ないです。じゃあ(気泡)消しておこう・・・」とコップのミネラルウォーターをゆすって気泡を消している様も面白かった(笑)。
その他、震災前後のtwitterの記事と年月時間の書かれた紙が貼られた紙コップがぶらさがっていて、前後のニュース音声が糸電話的に伝道して聴こえるっていう展示だったり、制御できるものでないのに、なんとなく制御できてしまっていることのテーマの作品だったり(多分)、東京電力のマスコットキャラ でん子をコラージュした「安全日」と書かれたTシャツであったり(性行為と、妊娠しない「安全日」にかけた、安全な日なんてないと言った作品らしい)、色んな展示があった。
この日が展示最終日だったそうで、電池/灯りが切れてしまっているもの、生の反応を見る展示物などもあってすべてを体験することができなかったのだけども、色々なアプローチがあって興味深かった。
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