場所はAKB48の公演を行っている秋葉原 AKB48劇場でした。
SDN48とは
今や国民的人気を誇ると言っても過言ではないアイドルグループ、AKB48(wikipedia)。
アイドル研究をしよう!と昨年あたりから思い立ち、あれこれ見に行ってはレポを書き、ブックオフで中古CDをあさり・・・としてきましたが、AKB48を見に行く機会もありまして、当初人数が多すぎることから抵抗があったはずのAKB48に対する興味は嘘かのような現在を過ごしてます。
ここまで来たら派生グループも見ないといかん、と思い、今回見に行ってみたのがSDN48。
SKE48だかSDN48だか、よくわかんねえと自分も思ってたのですが、特徴をわかるとすぐに覚えられます。「SKE」は「名古屋の栄」の「SaKaE」から取られていて「SKE」、つまり名古屋を中心に活動しているわけです。
「SDN」は「SaturDayNinght」から取られており、土曜の夜に活動する前提で結成されたっぽいです。(←細かいことは気にしません!)
で、AKB48は中学生、高校生メンバーも含む為に夜遅くのショーが出来ないという制約があるものの、SDN48は成人メンバーのみで構成されている為に20時スタート等の遅い時間の公演が可能、客側も都の条例に沿ることとなり、遅い時間の公演の場合は18歳未満は見れないと言うものになってるそうです。
この点の説明はもう、wikipedia見てもらった方がまとまってるので、そっち見てください(笑)。
感想:大人のショー、大人の客
以前AKB48を見た際(2009/12/23の記事、2010/03/03の記事)に客層の若さについて感じたのですが、SDNの客はやっぱり良い歳した人たちばかりでした。
かといって静かかと言うと、みんな熱狂的なので「せりな~~~!」と叫ぶ人もいたりはしましたが・・・。
ショーの内容は、AKB48の曲によくあるような"未成年"的視点のものとはちょっと違い、ステージ名も「誘惑のガーター」と大人の色気を感じるものになってました。
実際にランジェリー的衣装の一部(太もも用シュシュみたいな奴をするりと脱いではずして客席にぽいっと投げるシーンなんかが見られました。
若さ、かわいさ、初々しさ、それらから来るドキドキ感みたいなものがよくアイドルソングに歌われているような気がしているんですけど、それらとはちょっと違った世界観に戸惑いを感じつつも、「(大人の)女」の歌っていうよりは「(大人の)アイドル」だなーってあたりは、アイドル・エンターテインメントとして楽しめるものに仕上がってるのかなと思いました。
何にしても、多分今までになかった表現、キャラクターなのかわかりませんが、違和感、しっくりこない感があって、これからもっとキャラクターが出来上がっていくんだろうか・・・と思えるものでした。
「大人の女=色気、アダルト」であったり(グラビアアイドルの曲にぼちぼち見られるセクシー路線?)、ダンスパフォーマンスが主体のちょっと大人っぽいグループであったり(今で言うとMAXとかそういう奴?)、これらは"既存のもの"と言えるくらい馴染んでると思うけど、まだまだSDNの存在は馴染みが薄い印象なので、継続してその分野開拓していって欲しいなと漠然と思いました。
そう、あと気になった点。「イェーイ!」がない点です。
若さが弾けるような「イェーイ!」っていう掛け声はアイドルの一種トレードマーク的なもので、AKB48の自己紹介のタイミングでも1人が挨拶終わると「イェーイ!」ってみんなで言う約束になってるっぽいんです。
が、SDN48では自己紹介が終わると拍手で次へ・・・ってなってました。「イェーイがない!」と一瞬びっくりしましたが、この方が自然ですね。「イェーイ!」は最初びっくりしました。
感想:SDN48の曲について
馴染みの浅い故の違和感がどうあっても、やっぱり曲が良ければ自然と見る側、聴く側を引き込めるのが音楽のエンターテインメントだと思うんですが、SDN48の楽曲がどうだったかの感想です。
はっきり言ってあんま覚えてないんですけど(何せ1回目の視聴、かつ音源が出回ってないこともあっておさらいができない)、一発で覚えられるキラーチューンがありました!
「ガンバリーナ」です! この曲はAKBから派生したグループだなーと感じさせるポップさとサビのキャッチーさが全開!フレーズが頭から離れません。
SDN48 Webのセットリストのページに歌詞が載ってますが、サビだけ転載しておきます。
WOW WOW WOW
ガンガンガン ガンバリーナ!
ヤンヤンヤン ヤッチャリーナ!
一度決めたら Yeah! Yeah! Yeah!
とことん行こう!
目指せ!ガンバリーナ!
これは音源化を激しく希望します! ・・・と言うか、ソフト化してもうちょっと「劇場で見たい」って思わせる要素をばら撒いた方が良いと思いますね。SDNが立ち上がった時に「大人のAKBなんていらない」なんていうファンの意見もあったっぽいですけど、こういう形のエンターテインメントがあっても良いと、見て思いました。なのでソフト化して欲しいですねー。
他については、どこかR&Bとかファンク寄りの音楽性の楽曲が多い印象で、AKB48に比べてカラフルさには劣るかなと思いました。「カラフルでこそアイドルの意味がある」と言う前提で見るとこれまた肩透かしを食らう印象でした。
感想:SDN48のメンバーについて
印象に残ったメンバーをちょい取り上げてみようと思います。
まずは芹那(wikipedia)。
Webの写真を見て「かわいらしい子だなぁ、non-noモデルとかやっててもおかしくないのでは」と思えるキュートさがあったんですけど、生で見たらちょっと印象違いました。
かわいいんだけど、訳あってこういう場所にいます、みたいな雰囲気が出てる、と言うか・・・(笑)。あと、ちょっとおとぼけキャラっぽい感じなのもイメージと違いましたね。でもかわいくて、人気あるっぽかった。
続いて浦野一美(wikipedia)。
AKB48初期メンバーのうちの1人で、チームB発足に伴いBに移籍、その後年齢も高くキャリアも高いことが買われてか知りませんがSDN48に完全移籍した、っていう経緯の子。
自宅で結構チームBの公演「アイドルの夜明け」のスタジオ録音テイクってやつを聴いてたので、2曲目「みなさんもご一緒に」で喋りパートを務めてる彼女の名前はよく覚えてました。
初期メン故のキャリアの深さから来る人気、実力、どこ切っても安定していて良かったです!やや童顔なのでまだまだAKB48の方が・・・とも思うところですが、SDNの成長には必要な重要人物だなという印象を勝手に感じました。
初期メンバーがどういう感じか見ることも実は目標でもあったので、小さな目標達成です!
佐藤由加理(wikipedia)。
彼女もAKB48初期メンバーの一人らしいですね。当時を知らない者からしたら、初期メンバーが見れるのはありがたいですね。
メンバー中でも背が高くすらっとしているので存在感がありました。でも彼女もまだAKB48で良かったのでは、っていう気がしないでもない雰囲気を持ってましたが、やはりこういう人をSDNに完全に移さないとSDNの本格始動っぷりが出ないのかもしれませんね。企画側の気合を感じます。
チェン・チュー(wikipedia)。
AKB、SKE、SDNすべて見ても初の外国人メンバーになるそうです。名前にインパクトがあるので(そりゃ外人だからね)覚えてたのですが、MCでも強烈なインパクトを放ってました。
思いっきり中国語なまりの日本語で、頑張って喋ってるけど本人の持ち前の明るさとあいまって非常に愉快な雰囲気を作ってました。
しかし、彼女を見て思い出した。「太陽とシスコムーン>(T&Cボンバー)」の本多ルル! 色んな経歴を持った人を集めた大人のパフォーマンス、っていう時点でコンセプトは太陽とシスコムーンに似てますね。
"ノンティー"こと野呂佳代(wikipedia)。
今回ある意味で一番見たかったのは彼女。AKBの初期メンバーではないらしいけど、なんとなく存在感を感じていたのでうっすら気にしてました。現在SDN48のキャプテンだそうです。M-1にも出演経験があるらしい。
実際見てみての感想ですが、がっちりしてました(笑)。個人的にヘアスタイル(ぱっつりした感じ)と見た目の雰囲気が好きでGREEのblogチェックしてたんですが、お目にかかれて良かったです。
手束真知子(wikipedia)。
彼女も見たかったメンバーのうちの1人。なぜ見たかったか、彼女の経歴が面白いから!
24歳という若さにして芸歴8年、その間に制服向上委員会(wikipedia)、グラビアアイドル(原田桜怜 名義)、リポーター、SKE48(wikipedia・前田栄子 名義)、そしてSDN48へ落ち着くと言う多彩っぷり。
もう彼女が居るだけでドラマですよ! SDN48は彼女に限らず、色んな経緯を抱えた20overのアイドルがいっぱいで、そこも良いですね。
彼女、何が熱いってAKB48の妹分的支部、SKE48に居たけどSDNが出来てから自ら移籍希望をして、アンダー(欠席メンバーが居た場合の代役)で良いから入れてくれと言ったそうな。
結果としてこの日誰か欠員があったので彼女も無事オンステージ!
巨乳アイドルとして活躍したこともある故の豊満なボディと芸歴を感じさせるショーセンスがきらりと光りまくってました。こういう濃さを持った人のショーが見れるっていうのがSDNの魅力なんでしょうね!
"めーたん"こと大堀恵(wikipedia)。
ウィキペディア見るとニックネーム欄に「めーたん、ババア」って書かれてるwwwひでえwwww
彼女は最年長メンバーとしてAKBのババアポジションを守ってたわけですが、満を持してSDNに移籍となったみたいですね。
と言うか、逆説的に考えれば、AKB唯一の"露骨にエロキャラ"だった彼女のキャラクターを生かす場を作るためにSDNが出来たのではないか、っていうくらい良い位置にいるなーと思わせるステージでした。
彼女の件で特に印象的だったのが、口調、声のトーンを完璧に"キャラ"として持っていて(元から声低いのかもしれないけど)、しっとり色っぽく務めていて、それに抜かりがない点です。
ライブ終了後に握手会ならぬハイタッチ会が用意されていたのですが、大堀以外の他のメンバー(一人除いて)は「ありがとうございましたー!」とか「また来てくださいねー!」とファンに声をかけていたのに対して、ラストに待ち構えた大堀だけ「おやすみ・・・♪」としっとり言ってました。これはほんと笑った(笑)。と同時に感動を覚える抜かりのなさ。これがプロフェッショナルですよ!
ただの"エロ女"みたいなイメージがあったのですが、いやいや、彼女プロです。見直しました。
西国原礼子(wikipedia)。
一人だけ30代を越えているメンバー、それが彼女。一部ファンから「ママー!」と呼ばれてて笑った(笑)。
彼女もヨガ教室のインストラクターなどを経て今に至るそうで、30歳を越えてSDNにエントリーした、っていうあたりにドラマを感じますね。ショウの世界に飛び込んでママと呼ばれ、東国原知事と字面が似ている&宮崎出身の為に「ちぢ」と内輪で呼ばれているっていうエピソードが引っかかり気にしてましたが・・・うーん、どんなだったか忘れた!やっぱりママっぽさが漂ってたのは覚えてます。がっちりしてると言うか。
なちゅ(wikipedia)。
AKBの主要メンバーが毎週毎週新キャラクターとして登場し、視聴者を飽きさせない展開で駆け抜けたドラマ「マジすか学園」の(何気に)準主役として物語を盛り上げた彼女。
最初、なんでただのギャルがいるんだよって思ってたんですが、マジすか学園を通して結構好きになってきてたので、個人的によく彼女の真似をしてたんですが(笑)、このたび初めてお目にかかれたわけです。ちなみに当初は演技「ひっでえなぁ」と思ってましたが、酷さが気にならないキャラクターをやっていたので気に入りました!
彼女は公式ページのプロフィール上は「アンダー」扱いで、欠員メンバーが出た場合の代打っぽい感じには書かれてましたが、実際はダンス&歌謡要員ではなく、MC要員として常駐しているそうです。
お笑い芸人としても活動することもあったりだそうですが、いやー、喋りがとにかくうまい。つまらないことも面白く聞かせることが出来るんじゃないかっていうくらいに高いテンションと口調、話術ですごく楽しかった!
見た目が好きだっていう人は少ないかもしれないけど、彼女自身のこと好きになる人は結構居るんじゃないかなーと思わせる、そんな魅力を秘めた人が彼女でした。
あと面白かったのがイベント終了後のハイタッチ会。彼女だけ「ハイ"ちょりっス"」(親指中指薬指をつけて小指、人差し指を立てるような形)になってて盛大に笑った(笑)。
そんなわけでSDN48、まだまだこれから!という感じでしたが、記事を書いている2010/05/26現在、新メンバー(2期)が追加されたとのことで、より一層盛り上がっていくことと思います。
また機会あったら見に行きたいと思います。
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