2008/04/17

V.A/Happy Holidays! by commmons


坂本龍一が関わるレーベル、コモンズとタワーレコードの企画による、タワーレコード限定販売のオムニバスCDを買いました。

特典としてマイ箸(和紙で作られた袋付き)、植物の種、恵比寿にあるタワーカフェでの1ドリンク無料券がついてきた。これは嬉しい。

収録曲は以下。

1. こんにちは またあした/コトリンゴ
2. Perpetuum Mobile/高木正勝
3. haru/fennesz + sakamoto
4. 風の谷のナウシカ/坂本龍一 + 嶺川貴子
5. Little Things/小山絵里奈
6. 風来坊/ジム・オルーク + カヒミ・カリィ
7. Will you dance?/naomi & goro
8. 映してながめる/青柳拓次
9. 埴生の宿/キリンジ
10. GOLDEN WEEK/□□□
11. 赤とんぼ/高田漣
12. ねんねこ/MOOSE HILL & 原田郁子
13. Fotografia 1/坂本龍一

大体がcommmonsからリリースされていたりする音源なのだが、小山絵里奈のみCD初収録曲として入ってる。

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小山絵里奈はまだ知名度が高くないのだが、坂本龍一がたまにやっているラジオ、Radio Sakamoto内のデモテープ募集のコーナーにて投稿されてきた内の1人。一人の女性が独特の感覚で持って、何かに染まりきっていない手法で築き上げた「童謡+打ち込み」と言った感じの作風が坂本龍一を唸らせたらしい。

彼女はもうデビューして1年は経つのだが、周囲の人に小山絵里奈と言う名前を言っても、あぁあの人ね、と言う返事はまるでない。残念だ。

なかなか柔らかな声の持ち主で、でも所謂女性シンガーソングライターにありがち?な古き良きニューミュージックに影響されたようなタイプの人でもなく、ポップス直球なタイプでもない。
悪く言えばカテゴライズし辛いので人に紹介しようにこういう感じだと言うのは伝え辛いのだが、この人のアプローチが他に似たタイプがぱっとは思いつかないあたりは非常に面白い。

そんな彼女は今年、2008年になってから「GROWING DROPS」と言う企画をやっていた。

こぼれ落ちる曲を「DROPS」として、それらがリスナーの声、反応を聴きながらリアルタイムで育つ、小山が育つっていう企画だった。4ヶ月間、1週間に1曲のペースでデモ段階の楽曲がストリーミングで公開されていったのだった。

そのうちの1曲が上記V.Aに収録された「Little Things」。

小山さんのWebで公開された時は映像付きのアコースティック・練習バージョン(ギター、ハープとVocalの3ピース)、小山氏独特の音構成の打ち込みバージョンとあったのだが、今回入ったのは彼女の箱庭的世界観の溢れる打ち込みバージョン。(アコースティックは今後ライブなどの機会にやられるのかもね)

オルゴールを開けたようなきらきらした音の隙間で空白があって、囁くような童謡的なわかりやすいメロディの唄が乗る曲。とても心地よくて、このCDの「ホリデー」にはぴったりだと思いました。

他の収録曲も、どれも力の抜けた良い音楽がたくさん詰まっててなかなか良かったです。

特典でついてきた種を今度の休み、気が向いたら植えてみようと思うこの頃です。

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