渋谷LUSHのブッキングシリーズ"LUSH HOUR"の拡大版"LUSH HOUR Special"がLUSH & HOMEであったので行って来ました。
17:01 シキサイパズルざっくり見たものを紹介。最初はシキサイパズルさんから。
以前も見たことがあったので、今回が初ではなかったことも覚えてた。
鍵盤女性ボーカル+ギター+ベース+ドラムの編成。音が心地よかった。シューゲイザー寄りかなと言う印象はあるのだけども、そこまでノイズ要素がなくて、音の心地よさを大事にしている印象と言うか。あと、女性ボーカルがちゃんと聴こえるように、鍵盤の音も大事にしてる感じから、ソフトな印象ですね。ハードなのが良い!ノイズの中に女性の声が浮き出るくらいが良い!みたいなタイプの人には不満がありそうなものかもしれないけど、個人的には心地よく楽しめた。
17:47 current of airLUSH側2バンド目。
今回初めて見ました。女性ボーカル(たまにギターも弾いてた)+ギター(ストラト弾いてた)+ベース+ドラムの編成。
シンセベースみたいな音色を使ったり、サンプラーを女性が使っていたりと、生で演奏するだけ!っていうよりは、少しエレクトロっぽい質感のあるサウンドだったっぽいです(メモによると)。
主ギタリストがストラトで、エフェクトをいくらか並べてると、そういう人が結構あれこれやるんじゃないか?と構えて見ちゃうのですが、想像からはずれない範囲で良い感じのストラトの音を鳴らしていて良かった。
とにかく歌の安定感があったみたいで、メモに「歌うまい」って書いてありました。次回見る機会あったら、またその歌を楽しみにしたいところです。
18:17 ダルマキッドHOME側1バンド目、ダルマキッドさん。初めて見ました。
こういう初めて見るバンド多いイベント良いですね!そして、知り合いのバンドも2つ出てるとあっちゃ、ふらふらしながら色々見て、色々お勉強になります。この日は気分がよかったのか、だいたい見れました。(疲れてると「知り合いのバンドだけで良いや」ってなりますけどね。)
編成はギターボーカルの男性(テレキャス)、ジャズマスターを弾く男性、ジャズベースの女性、ドラム男性。
テレキャスのギターボーカル+女性ベース紅一点みたいな編成はどうしても好きなんですけど(後に出てくる、このblogでもよく出てくるWearerもまさにその編成ですが)全部が全部好きとはさすがに言いづらい。(どっちやねんって話ですが)
前述の通り、LUSHとHOMEを行き来してたのでじっくりは見てないんですけど、総じてポップなバンドだなと思った。ショートディレイをかけたボーカルのラインが少しガレージ感あって、00年代の日本のロック/ポップっていう感じなのかなーと思った。
もっと悪そうな音だったら良かったのかもしれないのだが、優等生な音だったので、好きになるのにあと数回見る必要がありそうだなと自分は思った。
Wearerもポップであんまり悪い音じゃないんですけど、YKの男臭さ、ロマンティックさみたいのに気付けたのも数回見てからでしたからね。直感で好きでない音でも、数回見ると味わい方がわかってくるものです。またお目にかかれる日を楽しみにしてます。
18:37 ANYOLUSH側に移って、ANYOなるバンド。もちろん初めて見ました。
今調べたら関西のグループみたいですね。髪色の明るい女性ボーカル、ギター、ベース、そしてドラムの編成。
MCでは東京の人が描く関西の人らしい明るさも見える軽やかなものだった。「以前東京に来た際、車でおかま掘ってもうて~」と語っていた。一度でも事故起こすと、こっち来る都度思い出しちゃいそうですね。
しかしながら、サウンドはとても慎重に音を出してるような緊張感があって良かった。ポップスど真ん中!っていうバンドも出てくるLUSHですが、音全体の質感を追求してますよみたいなバンドも見られるからLUSHっていうライブハウス好きです。(この辺はブッキング担当した宮内さん/天野くんあたりの趣味もあるのかもしれませんけどね)
見たいバンドの対バンとして見るのに、全然苦を感じない良いバンドいっぱい見れることは幸せです。
19:50 The CoridrasHOME側で
大澤雄介さんって方のソロがあったようだけども、そちらは見れず。今調べたら、以前見ていたLUSHのイベントに出演していたユウテラスのメンバーの方みたいですね。
さて、引き続きLUSH側で"コリドラス"なるバンド。初めて見ました。
ドラムにローディーがついており、譜面を都度めくったりしていたので「サポートなのかね」と思って見ていたのだが、このライブを見た2ヶ月後に当たる6月にサイト見た時点でもドラマー募集と書いてあったので、どうやらサポートだったようですね。ひとりだけ雰囲気が違う(メタル/V系もいけます!っていう感じの風貌だった)方だったので、想像は当たっていたようだ。
編成はボーカルギター(テレキャス)、ギタリスト(YAMAHA SGが渋い)、金髪にした男性ベース(プレベ)。音楽性はやや激しい印象のポップなもので、歌の音程が良かったらしい(メモによると)。しかしながら、サポートメンバーが悪いわけではないのだけども、やはり、なんとなくドラムの部分だけ浮いてる印象を受けてしまって、なんだかすっとはしなかった。早くドラマー見つかると良いっすね。
20:09 Bucolic先述の、渋谷LUSHでブッキングを担当している宮内さんがドラムを、SOURのメンバーの方がベース、そして鍵盤ボーカル女性(
日下奈央美さん)のトリオがBucolic。以前から「見に来てよー」なんて仰っていただいてたのだけども、やっとこの日見れた。
HOME側でのライブだったのだけども、入った時は2曲目をやっていた。
ベースの方が、日頃はウッドベースとのことだが「買いたてのエレキベースにしてみてるので、今日はウキウキしている、機嫌が良い」と語っていた。新しい楽器ってテンションが上がりますよね。でもウッドベース弾いてる姿がSOURというとあったので、ウッドベースバージョンでも聞いてみたいなとは少々思いました(笑)。
宮内さんのドラムは何度も見ているので、輪郭がはっきりしていて相変わらず良いなと思った。日下さんはお名前をよく目にはしていたのだけども、生で見たのは初めてだった。ピアノ+ベース+ドラムの編成はどれも音が対等で良いなと思った。男性陣リズム隊がしっかりしてても、歌を立てるようになってるし、歌も立ってるしと言うか。歌い上げるボーカルが結構得意ではないんですけど、そんなに嫌な感じも受けない歌で楽しめた。
宮内さんのドラムが久しぶりに楽しめたのは良かったのだが「ビールちょうだい!」とMCで語りつつ、他の人から「痛風酷くなるからやめろ」みたいに言われてたりと、和気藹々?としてて、そこも楽しかった。
20:30 HITOEヒトエ、なるバンド。初めて見ました。
3人組でインスト、ギターがテレキャスなのだけども、レフティで、かつ(ビル・ローレンス/H.Sアンダーソンの)マッドキャットと思われるギター弾いててかっこよかった。ほか、ジャズベース+ドラムで、ドラムが客から見て右手前側に構えてた。
3人で拳を合わせてからライブスタート。なんだか男臭くて良かった。3人が親しくやってるんだろうなと言うMCも良かったのだが、その男3人がぐりんぐりん音を繰り出して絡めていくようなサウンドもなかなかかっこよかった。
21:00 WALLYS"WALLYS"と書いて"ウォーリー"と読む。お友達、麻美のバンドです。
彼女との付き合いもなんやかんや長くなってきてますが、WALLYS初めてから精力的に活動してたのは知ってるんですけど、このblogでごらん頂けるように、全然バンドのライブに足を運ばなくなってしまっているので、なかなか見に行けずでした。と言うわけで久しぶりのウォーリー。
「声出す為に"歌広"に行って来たら、喉痛くなっちゃった」とMCで語っていた麻美。相変わらず不器用そうだったけど、麻美らしくて微笑ましかった。
メンバーがそろそろ抜ける、と言う話をこの日のライブでも語っていたのだが、以前から情報だけは聞いていたので、どういう方向性のずれが生じたんだろうなーと思いながら聞いていたのだけども、やはりギターの方のペダルの多さとプレイの多様さから、もうちょっとギター弾きたいのかなーと言う印象が沸いた。実際彼とそういう面について話してなかったので、どういうずれかはわからないのだけども、麻美の持ち合わせる"音"の面と、"歌"の面だったら、前者を優先させたかったのかなーと言う感じがした。
しかし、今のメンバーで出せる音は、多少のずれがあれど、練習してつむいだものなので、それはそれで良いですよね。儚いなとも思った。
「しんみりしちゃうかもだけど・・・」と前置きしてやった"初期の曲"は、音の面で耳障りが良くて、それはそれで良かった。中盤までの賑やかさ、かわいらしさとは打って変わって、後半は音の心地よさが立った印象だった。
さて、メンバーが4月のライブで抜けるWALLYS、今後どうなっていくのでしょうか。1友人として、1ファンとして引き続き見守れたら、と思う次第です。
しかしながら、BobRinsのまさよも、麻美もそうなんですけど(この2人とバンドをやってたわけです。バンドらしくなる前に解散しちゃったけど)、2人とも本当に人間臭くて良いですね。そういう部分が良い、素敵な友達たちです。
21:38 Sentimental Toy PaletteLUSHでよく名前を聞いていたSentimenatal~がLUSH側で次の出番でした。
女性ボーカル、ジャズベースを弾く男性(ズボン+ワンピースみたいの着てた)、鍵盤の男性、ドラム男性と言う編成。
ボーカルのキーが高すぎないのがまず心地よかったのだけども、伸びやかで良かった。その下を余韻を生かしたピアノの音色が程よく流れてて、ポップだけど、音楽性も多様な印象で大変良かった。
2012年2月に新譜「ララバイ」と言うものをリリースしたとのことだが、「後悔と祈りをたくさん込めた作品」と語っていた。愛とか恋とかの話よりも、そういう方が良いなと思った。メモを見ながら、YouTubeにアップされているサンプル動画にて音を確認したのだが、改めてよかったので、また見れたら良いなと思いました。(関西のバンドみたいですけどね。)
21:50 WearerHOME側で最後に見たのがWearer。
Wearer、メンバー編成変わって、安定してきてからぐりぐりとライブやって、対バンに触発されつつ、気合もみなぎってきたのか、すっかりYKの男臭さが全開に出るようになってからすこぶる調子良いですね(笑)。
以前より自分がやれることと、自分なりのロックンロールみたいなのの鳴らし方みたいのがわかったのかな、と思えるようなひらめきを感じます!
この日も良いライブをやってたので、バッグに入ってたサイリウムを手前ではしゃいで見ていたナオ(知り合い)に手渡して、振らせて見た(笑)。自分も1本折って振ってみたのだが、バンドでサイリウム振るのも面白いっすね(笑)。小さいライブハウスでのバンドのライブなのに。
LUSH界隈のほかのバンドの人も前の方で踊り狂って楽しんでいたので、大変盛り上がった。楽しかった。
途中「アクセル踏んで行くぜ!」みたいなことを言ってたので「アクセル川上」と言う呼称が生まれました。多分定着してないと思いますが、思い出した頃に皆さん、言って見てください。
しかし、ずばり言うと、レパートリーがそんなに多くないWearerなんですけど、その少ないレパートリーを気合入れて毎回やってるから良いですね。でもレパートリーも増えると良いっすね(笑)。今後に尚期待!
22:20 硝子越しの暴走LUSH側最後がこのバンド。赤いテレキャスを弾く女性ボーカル+レスポールを弾く女性+ベース女性+ドラム女性の女性バンド。
とても元気いっぱいで、ちょっと荒い印象だった。最後の最後にまたカラーの違うバンド出てきたなーと思ったのだが、若そうだなーと思って、ちょっと引いて見ていた。
まあ、ふり幅の広いLUSHですよ、と言う感じですかね。そんなに好きなタイプではなかったけど、色々見れて楽しかった、と思うことにした。
こんな具合で、LUSHのブッキングの面白さが拡大版で見れて、おなかいっぱいの1日でした。
気になった方、良かったら、LUSH平日のブッキングに足を運んでみては如何でしょうか。