概要
「ブス」と聞くと、好みでなかったり、見た目が良くないなと思った異性を男性が指す時に使う差別的なワードだったりしますが、この「ブスiD」の公開最終選考会のようなイベント(2016/07/11 @ 阿佐ヶ谷LOFT A)にも足を運んだ感想からすると、見た目が“ブス”だという人はほとんどおらず(自分の好き嫌いもあるので、“いなかった”とはあえて書きません)、「何がブスだ!かわいいじゃないか!」と思うぐらいの人たちがファイナリストとして残っているイベントでした。(逆にどんな人が落とされたのか興味深い)
導入はさておき、その前述イベントで「グランプリ」となった人を中心に、現在「ブスiD」というユニット?名で雑多なステージ活動を展開しており、自作楽曲で歌う人(篠田美月さん | twitter/soundcloud)がいたり、毎回なんらかのテーマに沿って作ってきたアイテムを使ったパフォーマンスをする人(空洞さん | twitter)などがよくステージに上がっている。(数回見たけど、毎回違うので、決まった楽曲をやるアイドルというものではない)
で、その辺も参加+周辺で活動する(すなわちTRASH-UP!!ブッキングのイベントに出てるユニットだったり、そうでなかったり)アイドル/アイドル?な人たちを集めたバラエティ・イベントがこれでした。
この「ブスiD婚活」は今回2回目で、1回目は行かなかったのですが、なかなか好評で、平日の阿佐ヶ谷LOFT Aが人で埋まってる状況でした。ライブ活動もやっているアイドルも参加していたので、10分程度のミニライブ数組も見られました。
- フロアに大きく円を描いて女性陣が座る
- 男性がその周りをぐるぐる回って1分ずつ喋っていく
- 1周したところでお気に入りの相手の名前をそれぞれ紙に書く
- 紙を照合、お互いの名前が一致したらカップル?成立
ブスiD、tasotokyoガールズ(岬たん、吉野なおの妹、謎メン、まないこ、バニラ、じゅんじゅん)、ハートにポチコン、鈴木花純(ex.テレジア)、ヒャクショウイッキ、佐々木来夢×戦慄かなの、生春巻きとソース焼きそば(さゆなし、もこぺろ)、あやまんJAPANユース(相馬・セルフプレジャー・ルイ、ヘラクレス太田、絶倫乳輪かおりん、最終性器高田)、赤血球、米原康正、ハジメファンタジー
出演者も右記の通り。よくライブを見に行っていたテレジアの鈴木花純ちゃんもいたり、よくライブ見に行ってたけどしょうもない下ネタをステージで言うようになってからうんざりして見に行かなくなった某も出てたり(最近は本人も懲りて言わなくなったみたいだけど)、知ってる人もいれば、よくわからない人も出演といった感じだった。
あと、演者一覧に書いてない謎のV系っぽいメイクをした黒い服装の女性がいたのだが、名前が物騒だったこと以外思い出せず。見たことある人だったが、その人は先述の「婚活?」タイムには参加してなかった。とても不気味だった。
本当の「婚活」も結局、知らない人と出会う・打ち解けるということが重要なところだと思うのだけども、その重みをソフトに感じることができるイベントなのかなという印象だった。柴崎の馬鹿野郎(笑)。
参加者は名前がわかるように、養生テープに油性ペンで名前を書き、わかるところに貼り付けて、名乗らずでも相手が名前を認識できるようにとしていたのだが、途中で話すことがなかったのかは不明だが、名前を人に剥がされ、それ以降名無しで回ることとなった。逆にそれのおかげで名前を知られずに済んだのはありがたかった面もあった。ありがとうございました。
あと、フツーに見に来た女性のお客さんも「男性と話す側」に回らされていて、そういう人と当たった時は「今日は何見にこられたんですか?」という話しかできなかった。
今日、アイドルの楽しみ方は「接触(握手・2ショット撮影・サイン時の会話など)」が多く語られることが多いと思うのだが、そういうのが好きなクチの人には、入場料+飲食代で色んな人と接せられるので面白い/おいしいイベントなのかなという気がしないでもなかったが、エネルギーをとても要するイベントなので、メンタル不調・体調不良の人は参加しない方が吉だなと思った。実際、演者某1名がメンタル不調だったみたいで、最後のマッチング時に某と某の相方がそれぞれ名前を書いたらしく、ステージ上で抱き合い、泣きながら「某ちゃんは私の恩人で…(号泣)」と語りだすシーンが見られた。
あと、ちょっと“その気”をこじらす人には向いてないイベントなんじゃないかとも思った。その辺のケアまで考えられてなさそうなので、このイベントが今後も続き、もし参加して不快に感じることがあったら、柴崎氏を苦情をぶつけたらいいんじゃないかと思いました。アイドルだけに限った話ではないですが、異性に一方的に想いを抱き、その形が好ましくない場合、向けられた側のストレス・ダメージっていうのがありますからね。
たまたま空いていた友人を一人巻き込んで参加したので、その友人と連番しながら時に3~4人で話したりしながらぐるぐる回って楽しめたかなという感じで終えられて良かったですが、本当に疲れました。柴崎氏の履いたズボンが冒頭のタイトルコールで、内股部分が割け、パンツが見える状態になったと言っていたが、参加者の感じたストレスがきっとパンツ割ける呪いに化けて現れたのではないかと信じています。
ライブパートについての感想は、まったく面白くないなと思うものや、安定の素晴らしい歌声が聴けたものと、色々でした。LOFT Aは逃げ場もあるし、トイレも複数個所あるので、好きに過ごせるのはいいかなと思ってます。
野生のヘビとは出会ったけど、いい出会いにはなかなか巡り会えない私は今から阿佐ヶ谷loft Aで婚活イベントですー。
— たかだ・あやまんJAPANユース (@tkdtmm) 2016年9月27日
あと、ヘラクレス太田というメンバーが始まる前に、「相手の名前」欄に「ヘラクレス」と書いて配布していたのも面白かった。大き目の“ぽいぽい”Tシャツをめくり上げてパンツ見せびらかしまくっていたヘラクレス氏、終盤バー側ですれ違ったら、結構へろへろになってて、なんて真面目なパフォーマーなんだと思いました。ヘラクレスは頑張った!
ざっとした感想ですが、そんなイベントでした。ただ歌って踊って特典会!みたいなインディ・アイドルシーンに違う風を…という姿勢が感じられる柴崎チーム“WEEK-END”、次はどんな感じになるのか、やんわり気にしております。
ちなみに余談ですが、柴崎運営時代のあヴぁんだんどとよく対バンしていた少女閣下のインターナショナルの演出・運営を担っていた長田左右吉(そーきち)くんも、少女閣下が活動休止となり、次のユニットを準備していたり(2016年11月頃から活動予定らしい)と、「2015年の次」に向かっているようで、時の流れを最近ひしひしと感じるこの頃です。