「拳銃少女」とは・・・
2011/11/06の六本木morph-tokyoの"セクシーオールシスターズ"にて初舞台を踏んだそうで、アーティスト写真では膝にベルトで固定したガンホルダーを身に着けて銃を構えたものでした。
で、特筆すべきは彼女達のオフィシャルホームページの内容(笑)。
まずドメインが以下なのがツッコミどころで、気付いたときは声出して笑いました(笑)。
「セクシーピストルズって!!!!!wwwwww」と思ったわけですが、ツッコミどころはそれだけじゃなかった。
彼女ら自身を紹介するProfileのページ。
一部引用すると以下の通り。
2010年4月現在、日本映画界はその誕生以来の危機を迎えています。
拳銃少女とは、そんな日本映画界のピンチを救うべく立ち上がったガールズユニットです。
自らの視点で日本映画の面白さを全世界に伝え、かつ自らも日本映画界最強の女優になるべく切磋し、さらに最終的には自らの手で世界一面白い映画をプロデュースすることを目的としています。
今後の日本映画界の更なる発展と彼女たちの活動を見守り下さい。
そして、そのピンチを救う為に立ち上がったガールズユニットと言うのがまた面白い(笑)。なんかわからないけど、漠然と笑顔と唄を届ける為に結成されたアイドルグループよりも志がでかくて面白いですね(笑)。
冒頭の紹介文だけで既に相当面白そうなのですが、メンバーのキャッチフレーズだけ見て行っても川崎裕菜「千葉の野生児」、泉樹里「ほんわか公開処刑人」、夏乃美菜「ラーメン好き」、月宮みゆう「彩の国からきたかたつむり」と統一感0(笑)。
画面をスクロールすると「拳銃少女のこれまで」と言う項目があるのですが、1945年 ポツダム宣言受諾からスタートしてます(笑)。一個一個ツッコミ入れてるとキリがないのでスルーさせてもらって、さらにスクロールすると「拳銃少女の豆知識」と言う項目が出てきます。こちらも「総勢1000名のガールズユニットである。」「1945年、広島県で結成された。」などなど、こちらもツッコミだすときりがないものばかり(笑)。
転載するのも面倒なので、気になる人は上記のリンク先を見てみてください。
そんなこんなで、このユニットは一度見に行かないといかんな!と思い、調べて見ましたら阿佐ヶ谷の演劇系の会場として(私の中では)有名なザムザで無料イベントをやる、と言うことで、ザムザに入る機会も今までなかったので、これは興味津々!と言うことで足を運んだわけです。
ラピュタ阿佐ヶ谷内 ザムザ阿佐ヶ谷
さて、初めて入る建築、どんなもんかと階段を下りて、薄暗い受付のような場所につきました。土足厳禁だそうで、入口で布袋を借りて靴を投入、会場に入りました。
古き良き(って、別にそういう時代を知ってるわけではありませんが、あくまでイメージです)芝居小屋と言う雰囲気の、趣のある贅沢な広さの空間が広がってて、なんだか面白かった。
あまり芝居小屋に見に行くわけではないのですが、自分が体験した中でも古い部類になるのでは?と言う下北沢のスズナリよりも客席が木の床に座る、みたいな感じでゆったりできて良かった。奥の方に座布団が積んであったので、芝居の際は座布団が出されて、そこに座れるのかなと言ったところですが、この日は特にその座布団が出される様子はありませんでした。
会場に入った/流れていた映像
「拳銃少女LEVEL.0 開催」、これは単独イベントが今後も続くよ、と言う意味で、今回は予備ってことで0なのかな?と思わせるものなのでスルーしておくとして、その後のタイムテーブルが酷かった(笑)。
20:00 プレス用撮影(取材がもし来れば)
20:10 握手会開始
21:00 終演
「プレス用撮影(取材がもし来れば)」って、こういうの普通は自分らが呼んでおくもんなのではないのでしょうか?(笑)物凄い受身な書き方に、見た時は笑いが止まらなかった(笑)。
結果から言うと、それっぽいプレスの人は来なかったので、撮影タイムらしきそれはなかった。
イベント開始
時間は19:30。舞台用装置が充実してる会場なので、スモークが焚かれました。
ある程度になり、ステージ脇からメンバー4人が降りて出てきました。格好は黒いショートパンツに、黒い背中の開いたノースリーブの服。膝にはガンホルダーを装着して"危ないお姉さんたち"感が漂ってるものの、冒頭はMCからスタート(笑)。
まずは自己紹介から始まったのですが、最初に名乗りをあげた川崎裕菜ちゃんが自分の「拳銃少女 団員番号」をド忘れして早速躓いていた(笑)。メンバーから番号を耳打ちしてもらって言い直して、次のメンバーの紹介へと進んだ。最初からものすごい頼りなさで笑った(笑)。
客入れの間、ずっとリハーサル映像、初回ライブの映像などが流れたりしていたことについて触れ「そういえば初回ライブまでの間、そして初回ライブについて、どんなでしたか?」と言うような話題になり、自然とその話から始まった。わかりやすく言うと、いきなり最初のライブまでの反省会のような話から始まったのだった・・・(笑)。
"埼玉からきたかたつむり"を自称する通称"でんでん"ちゃん(ベテラン俳優さんと被ってます!)こと月宮みゆうちゃんがこの話はリードする形となり、彼女が言っていたことをまとめると「つらかった」とのことだった(笑)。話に寄ると、彼女のみ他の3人より後から合流したそうで、リハーサル期間がとにかく彼女だけ短かったとのことで「もう、ほんと嫌だったー」と本音が漏れてて笑った(笑)。「いや、嫌っていうか、四六時中ずっとマネージャーさんにちくちく言われてて、精神的にきつかった」と言う話だった。挙句「私何やってるんだろうって思っちゃった」と言葉を選ばない振り返りっぷりにぐっと来た(笑)。無論、メンバー、客から「おいおいおいおい」と突っ込まれてましたが・・・。
夏乃美菜ちゃんは「私たちの出番がステーション♪さん(blog)で、すごく会場が盛り上がってたので、ステージに出て行くのが不安だった。私たちの時にお客さん全然いなかったらどうしようって・・・」とのことだったが「いざ出て幕が開いたらお客さんもちゃんと居てくれて、(おもちゃの)拳銃を持ってきてくれてる人とかも居て、すごく嬉しかった」と、なかなか良い話をしていた。
"ほんわか公開処刑人"泉樹里ちゃんは「2011/11/26の恵比寿LIQUID ROOMのイベントの楽屋にて完成した今回のCDを初めて手にして、CDデビューするんだなと実感が沸いて、嬉しかったですねー」とのことで、これもなんだか良いですね。良い話です。
そこからPV撮影の話になり「ほんと最近撮ったんですよ」とのことだった。
撮影時に川崎裕菜ちゃんが具合が悪かったそうで、どうにもならなかったので医者に行き「(腕を出すそぶりを見せつつ「注射を」)『打ってくれ』って、行ってきたんですよ」となんだか面白い喋り口で最悪だった具合について説明していた(笑)。しかし、具合が全然良くならず、翌日も撮影をこなすこととなったが、総じて撮影を振り返って「『死』って感じだったー」とのことだった。ここまでの時点で相当ネガティブなフレーズが出てきてる拳銃少女。大丈夫なのか?!(笑)
やっと始まるライブ
曲は「最強の女優を目指す女の子を歌った歌です」(?)とのことで、今回リリースされた音源の1曲目に収録されている「映画凶時代」を披露。
特に経験がなく、0から始めた的な話を聞いたあとのパフォーマンスだったので「これが嫌だったけど頑張ったやつか」と言う眼差しで見てしまった。元々ダンスの素養があってやりだしたんだな、っていう感触を受けるものではなかったけど、楽曲のムーディーさ、歌謡感、昭和っぽさなどなど、今日のアイドルシーンを一切意識してなさそうな感じが逆に面白いなと思って聴いてました。
1曲追えたところで再びMCへと進んだのですが、確か樹里ちゃんだったか、膝のガンホルダーをぽちっとあけて拳銃を取り出すわけでもなく、カンペを取り出してメモを読み出したのが面白かった(笑)。(←ちなみに本編終わるまで一回も拳銃をちらつかせることはなかったw)
クイズコーナーをする、とのことで「映画通クイズー!宮崎駿編ー!」とタイトルコール。よりによってジブリかよ!と、さっきまで感じていた昭和映画感を早速打ち砕かれてワクワクしました(笑)。
クイズの正解者にはプレゼントとして、阿佐ヶ谷ラピュタの映画無料券をプレゼント!と言うことで、映画界のピンチを救うらしい拳銃少女らしい粗品のチョイスは良いなと思ったのですが、「ここ阿佐ヶ谷ラピュタさんで、今度○○の映画特集があるのでね、ぜひそちらに」と紹介していたのだが、本人たち全然そっち方面興味ないだろ?っていうような映画特集だったのもなんだか面白かった。
このクイズ、3択で進んで行って「公開作品数」「観客動員記録」「受賞したことがない映画賞」と言った問題だった。(ちなみに5問用意していたらしいが、先述の3題で終わってたw)意外と難しく、観客およそ25名前後居たところ、1問目で残り7人に、2問目で残り6人へと進みつつ、最後のお代あたりで時間がなくなってきて、結局映画無料券をもらった人は2人でした(笑)。進行が不慣れで、変な形でクイズコーナーが終わっていた。
クイズコーナーが巻きで終わったところで、フォーメーションにつきつつ「最近、映画で感動したことはありますか?」と言った語りからの2曲目「幸福の黄色いアレ」を披露。「アレ」ってなんですかね?(笑)
イントロからギターカッティングがかっこいいムーディーなロック調の曲で、こちらもアイドルポップ感が薄いものでした。この路線は、これはこれで良いですね。
アイドルのライブで定番のノリ(Bメロで「オー!オー!」と言うオーイング、手拍子など)がいまいち乗りづらい曲ながら、最前列の熱心なお客さんは盛り上げようと一生懸命「オー!」と言ってるあたりに違和感は感じたんですけど、一体どういう盛り上がり方を求めてるのかもいまいちよくわからないですね(笑)。そもそもなんで映画界がピンチだって思った辺りから(略
そんなこんなで、盛り上がったのか盛り上がってないのかよくわからないながら、意外と曲としては良いなと思える、そんなステージを終えて「日本映画界と、拳銃少女の発展を~」と締めて終わった。なんだかスケールがでかい・・・!
10分休んだ後にCD即売会を行うと言う話だったが、休む間もなく客側から鳴り止まないアンコール(笑)。そんなに盛り上がったわけじゃなかったんですけど、とにかくもう1回やれー!と言う雰囲気になってまして、どうアンコールに応えて良いかわからず、舞台袖で戸惑いつつも再度マイクを持って拳銃少女が登場。お礼を言いつつもう一回「映画凶時代」を披露しました。
CD即売会
こちらもそんなにレギュレーションが良いわけでもなく「購入される方は・・・じゃぁそちらから~」などと誘導するものの、いまいち率先して買いに行こうとする雰囲気が客側になく、妙な空気が流れてました(笑)。
少しして列が成され、自分も列についてCDを買いました。
その場で開封してサインを一人一人入れる、と言う話だったのだけども「盤へのサインのみとなります」と説明していたものの、結局ほとんどのお客さんがジャケットへのサインとなってた。
自分の番になり、スタッフさんにお金を渡し、この日の記念バッヂを受け取りつつ、CDにサインを入れてもらうことになった。
最初に立ってたのが冒頭で「嫌だった」発言をしていた"でんでん"こと月宮みゆうちゃんで、名前聞かれたので「タカミです」と返答するものの、書き始めた文字が「ヒラミ」だった(笑)。「ちょい!wwww名前違うwwww!」と止めつつ、間違えたまんま貰うのもなんだったので「こしゃこしゃっとしてもらって良いですよ」と指導しつつ書き直してもらった。横でマネージャーが「もーほんと人の話聞けないんでねー すいませんねーうちの、馬鹿で」とすごいdisりようだった(笑)。いやいや、担当タレント大切にしてあげてください(笑)。
せっかくメンバー4人、色の違うベルトを巻いていて担当カラーがあるっぽかったので、色分けしてもらおうと持っていたペンを使ってもらったのだけども、最初の"でんでん"がサイン書き終わった後にペンを出したので、"でんでん"がちょっと残念そうな顔してたのが申し訳なかったですが、でも既に載せられてるイメージ写真とか、あまり色分けが顕著じゃないので用意もしてこれないですよね。そもそもその3色のペンってStarmarie用にポーチに入れていたものだし・・・と言うのは内緒でした。
ちなみにサイン/喋るのに必死で、握手は結局夏乃美菜ちゃん、川崎裕菜ちゃんとしか出来ずで、最初の2人は握手がすっ飛んだ(笑)。この辺もレギュレーションの悪さ/不慣れさが出てますね。でも特に不満はなかったでした。
しかし、元々グラビアとかで活動してたり、良い歳だったり(と言っても一応まだ19歳くらいなのだけども)なので、緊張しまくってるとかそういう感じもなく、リラックスして接してくれていたので気がねなくて良かった。
その場で開封されたので、サイン書いてもらった後に現物を見てみたのですが、こちらも面白かった(笑)。
まずケースを開封したところ。表ジャケットに写っていたメンバーがコスプレ姿で写っており、夏乃バニー風、泉ナース風、川崎メイド風、月宮和風?と統一感0(笑)。とりあえずスタイル全員良いなーってのは把握。一番のつっこみどころは「拳銃少女」と書かれていたところに「SEXY PISTOLS」と書かれてるところでしょうか。英訳グループ名がこれに当たるんですね。へー・・・。
そして「映画凶時代」は「miracle cinema」に、「幸福の黄色いアレ」は「give the sine to me」へと置き換えられ、いずれも歌詞に出てくるフレーズになってました。和訳になってねえ!(笑)
あと、もっとツッコミどころがありました。CDのトレーの下です。
「2010-2011 SPECIAL THANKS!!」と書かれ、拳銃少女(と思われる)のシルエットが9人分書かれてます。昨年から今年に至るまで、今日の拳銃少女を成すまでの過去メンバーでも居たとでも言うのでしょうか?
上記でも触れましたが、拳銃少女の発足はポツダム宣言までさかのぼるらしく、「総勢1000名のガールズユニットである。」らしいので全然足りないし年号もあってないしで、意図がさっぱりわからない謎のアートワークに疑問がたくさん沸きます!
しかし、理詰めしてはいけないんでしょうね。そういうものみたいです!
総評
コンセプトとか、楽曲の雰囲気/タイトルであったり、いまいちどうしたいのかはわからないものの(笑)、ユニークなアイドルグループであることは確かで、もうちょっと色々とスキルが上がってきたらきっと面白いだろうなーと言う感じがして、イベントとしてはすんごいグダグダでしたが、無料イベントだし!と言うことで楽しめました。(逆にこれ、お金とってたら怒る人も出てきそうですね)
とにかく"でんでん"によるだらだらした、そしてネガティブな喋りが強烈なインパクトを残したこのイベントでした(笑)。
また会える日を楽しみにしつつ、阿佐ヶ谷ザムザを後にしました。