店構え。思いっきり二郎インスパイヤ。
「ガッツリ!」「うまいぜ!」と書かれた表の看板。自ら「うまい!」て書いてあるラーメン屋は平均的な味しかしない印象がある。
メニューの表。食券制ではないので、入り口にあるメニューを見て、待ってる間にオーダーを聞かれた。豚入り880円をオーダー。ちょい高め。
汁なしもあるようだったが、頼まなかった。というかもう食べる機会ないと思う。
仕事で栃木に行った。この日は栃木に「寄った」程度で、あまり作業量は多くなかった。と言うことで、どっかランチで寄りますかと言う話になった。
二郎インスパイヤ系の店があって、気になってると同行していた人が言ってたので、そこに乗っかってみることにした。
ラーメン豚珍(とんちん)と言うお店で、住所は「栃木県宇都宮市柳田町587-5」と言うところ。駐車スペースが広く、結構停まっていた&店内に入ってみると広々とした店内で、待ち人は入り口に3人ぐらい。なかなか繁盛した様子だった。
座敷&テーブルと席がたくさんあったが、テーブルに案内してもらった。
入り口で待っている間に何にするか聞かれた。着座してからすぐに運ぶための問いなのかと思ったのだが、席についてから15分ぐらい待たされた。何の為にあらかじめ聞かれたのかさっぱり謎。
メニューはだいたい二郎と同じで、味はひとつ、麺の量が大か小(少な目も用意されている)、豚が増えるか増えないかの選択肢のみ。トッピングも無料のもの(野菜、にんにく、背油、醤油)と、そうでないものとあった。そのほか、“汁なし”もあったのだが、初めて来るお店でいきなり汁なしを選ぶのも無粋だなと思ったので、標準的なラーメン+豚が増量のものをオーダー。二郎で言う「小豚」。二郎ですら最近“小豚”を食べきるのに苦しいコンディションなのに大丈夫だろうかと思ったのだが、同行者の方が頼んでたので、勝手に刺激されて頼んでみた(笑)。
入り口のところに刻み玉ねぎが冷蔵庫で冷えているようだった。途中で同行者の方が持ってきてくれたので、ちょっと使ってみたりもした。
さて、そもそもの味などについてだが、スープが特にしょっぱいわけでもないし、コクがあるわけでもないしで全然おいしくなかった。
麺の様子。太い。でもそんなに味がしない。香りもしない。太いだけ。
麺は自家製らしく、太い麺で食べ応えはあったのだが、おいしくなかった。食べ応えがあるだけ。
にんにくは少しだけにしたのだが、少しだと全然だった。それなりに味がするスープにニンニクがあって初めて「二郎のおいしさ」になってるのだなと実感。玉ねぎを投入するものの、そんなに甘みが増すわけでもなく、ただどろりとしただけの印象で、そんなに拡張性があるものでもなかった。大岡山にある婆娑羅にも刻み玉ねぎは入ってるのだが、あちらはスープがそもそも甘めであることもあり、そこに玉ねぎがうまくかみ合っててなかなか好きなのだが、そうもならない感じが残念だった。
豚は見た目的にはおいしそうなのだが、別段ジューシーなわけでもなく、カスカスなわけでもなくで、可もなく不可もなくと言う感じ。醤油をたらして食べたのだが、醤油の味がそもそもそんなにしょっぱくも甘くもないので、かけても全然味に変化が出なかった。
二郎なんてジャンクフードのきわみみたいなものなのだから、インスパイヤならどこか味の面で影響を受けてクローズアップするなりすればいいのに、体壊すぐらいにしょっぱいわけでもなく、ただ、量とディティールが似ているだけという感じで、全然食が進む味ではなかった。
隣の席の小柄の男性が「おれ少な目で良かったかも…キツいわ」と言いながら、ズボンのベルトを緩めている姿が見られたのだが、「小柄だから、多めの麺食べきれないのかな」と思って見ていたのだが、うまけりゃ無理してでもすいすい食うもんで、結果としてこの味だから食べるのキツかったんじゃないかとあとから思ったりした。
逆のテーブルでは、同じ職場の方々でここに来てるのかなと言う人たちが「まだまだいけるわ、大盛りにすりゃ良かった!」と嬉々として語っている姿があったのだが、そんなにこの味で量が食べたいのか疑問に思った。
この類の本家である、ラーメン二郎三田本店の味を気軽に食べにいける距離のところに住んでいる身で、おいしい思いをたくさんさせてもらっているわけだが、このエリアの人は「二郎的なもの」をここで満足してしまっているのだろうかと、疑問は増えるばかりだった。
汁なしとかにしておけば良かったなーと思うところだが、たまたま仕事で近くに行っただけだしで、近くを通っても もうきっと入らないだろう。なんだか残念でした。