これ高いので(S席8000円、A席6000円)、さすがに江口のりこファンと言えど貧困にあえぐ中じゃきついなぁと思ってたのですが、江口のりこの魅力についてさんざん語ってあげたとある友人(ありともDJのSちゃん)が観に行ってきた!とblogに書いていたのを見て、なんだか悔しくなってきたので(?)なんとかお金を捻出して行って来ました。
そもそも、チケットは残っているのだろうか?と思ったので、まずSちゃんに席の状況を聞いたのですが、やや空きはあったからチケットは取れるのでは?と助言を頂きました。
が、オークションを見ていたらS席8000円のものが6000円ちょいで出品されているのを発見。
日にちが迫る中での丁度空いている日の券だったのでなんとか競り落とし、7000円を下回る額で券をGetしました。
2Fのボックス席、客席側から舞台を見ての左壁側の括られた、見晴らしの良い席でした。
で、席は見晴らし良かったんですけども、この日思い切り熱があり、かなりしんどい状況でして、しかしながら6000円超払ったチケ代を水に流すわけには行かないのでユンケル ロイヤルを飲んで行って来ました。
ユンケル、まずいと思ったら案外おいしい味だったので安心しました(笑)。
(ノドが腫れ気味だったのでまずい味飲むと吐いてしまうかも、とか心配してました)
1000円越えた薬感が出てくる高額ユンケル、高いのはビンビンくるなんていう話をうっすら聞いていたのでさぞかしまずかろう、って思ってたんですけどね。
でもその1200円くらい(イトーヨーカドー価格)で熱が下がるわけではなかったので、いずれにしてもしんどかったですね。
(咳も出るし、日和インフルエンザ感染なんぞしたらもっとまずいってことでマスクもヨーカドーで買っていきました。)
公式ページによると、この作品は近松門左衛門による「女殺油地獄」を元に倉持裕が脚本などを手がけた舞台がこれだそうです。
主演は「世界の中心で愛を叫ぶ」での熱い演技が印象的だった森山未來と、ともさかりえ。
ともさかりえは倉持氏作品に2度目の主演だとか。
「ともさかりえの演技とか、別になんも前知識ないせいもあるけど、どうでも良いなぁ」とか思いつつ、森山未來はセカチューをDVDで見て何気に結構好きだったりしてるので(笑)、それが期待第二位、期待第一位に江口のりこの演技ってことで臨みました。
しかしキャスティングが豪華ですね、これ。
森山未來 / ともさかりえ / 田口浩正 / 根岸季衣 / 長谷川朝晴 / 江口のりこ / 細見大輔 / 野間口徹 / 満島ひかり / 満島ひかり / 近藤智行 / 吉川純広
「テレビで見たことある人」が揃ってる感じがしますね。
おかげでかわかんないけど、チケが高いっつう。
ストーリーも公式サイト「ストーリー」から転載しておきます。
常に何かにいらつき、家業を手伝わずに遊んでばかりいる行人。
家族にも愛想を尽かされているが、幼馴染で姉のような存在の桃子だけは行人を見捨てることなく、
面倒がおこる度に叱ったりなだめたりしてくれる。桃子は傍目には幸せな主婦そのものだが、
実は夫と子供との関係に悩み、なにか満たされない気持ちを抱えていた。
花火大会の夜。行人は入れあげているキャバ嬢が、自分以外の男・赤地と花火を見に来ると知るや激怒し、
男を蹴散らしてやろうと襲撃の計画をたてる。軽い威嚇のつもりが、悶着の末、誤って半殺しにしてしまう。
奇跡的に怪我から回復した赤地は、件の暴力沙汰をきれいさっぱり忘れてしまったように、
行人に儲け話を持ちかけてくる。不穏な空気を感じつつも、
これまでとは次元の違う悪事に引き寄せられていく行人・・・。
なぜ行人は、桃子を殺さなくてはならなかったのか?
これをざっくり読んだ時点で後味すっきりの喜劇ではないことが読み取れますね。
もう劇の公演が終わってるので思ったことテキトーに書きます。
- 江口のりこ、足長い。
- 江口のりこ、細い。
- 江口のりこ、すらっとしててきれい。
- 野間口さんの役、気持ち悪い工場の新人ってとこだったのだけども、彼みたいなきらりと光る脇役、好きだなーって思った。森山未來に吹きかけられた水を「濡れてるよ?」と言われたのに対して「マイナスイオンです」と受け答えする様は面白かった。
- 田口さん、テレビでよく見る人だけども舞台での演技も重厚感があって良かった。
- 森山未來、舞台はそんなに経験がないみたいな記事をどこかで読んだのだけども、結構悪くはなかった。むしろ彼の存在感はやっぱり良いですね。自分が女性だったら好きになってそうな印象。
- ベテラン、根岸さんの演技も安定感がさすがにあって、味わいもあってよかった。
- 満島ひかりちゃん、元フォルダー5だそう。目が悪くてあまり見えなかった・・・。
- 舞台の設備が非常にちゃんとしていて、物凄いお金かかってそうだった。今まで見た舞台で最もお金かかってる。(KERA MAPも相当手の込んだ芝居ではあったけども、舞台設備は工夫を凝らして安く上げている印象だったのに対し、こっちは完璧に工場、家を再現していて、しかもそれがグリグリ動いて場面展開になってたので圧倒された)
- 終わりが後味悪い内容だった。
- モヤモヤさまぁ~ずにも出たことがあり有名な虎ノ門のネジ屋、有限会社三和鋲螺によるネジキューピーが公式グッズとして販売されていた。
リスト書きすると見づらいですけど、まぁ、こんな感じです(笑)。
芝居見るの好きではありますが、やはり専門的に語るほど見識がないので、思ったことをざっくりと、です。
江口のりこについて特記しておくと、彼女はキャバ嬢役で、ちょっとアホそうだけど物語の重苦しさをどっかひょうきんな方向に持っていくような「名脇役・新個性派」と呼ばれる彼女にふさわしいような位置の役で、おかしなセリフがいくらか用意されていたみたいです。
やっぱり彼女の東京乾電池的な演技はあらゆる舞台のスパイスになるから良いですね。
それでいて個人的に彼女の見た目も佇まいも好きなので、もう文句ないです!
また江口さんの舞台を見れる日を楽しみにしてます!
(全然劇レビューになってない・・・)