仕事で木曽エリアに行った。木曽エリアに行く場合、長野県の伊那ICから降り、そこからそっちに向かうと言うのが多いようで、木曽エリア2回目で伊那通過が今回で2度目だった。
以前来た際はYさんと言う方と、ローメン発祥のお店といわれる萬里に行ったのだが、今回このエリアに同行したのはMさん。ICを降りて、早速目に飛び込んだ看板に書いてあった「ローメン」が気になった様子だった。ローメンについて説明したところ、「Y氏が行ってるんだったら、僕も行きたいなあ」と仰ってたので、じゃあ行きますか!と言う話になった。
作業を終えて、帰路につける時間はなかなか早かった。15時代じゃどこもランチ営業が終わって中休み。ラーメンチェーンの「ラーメン大学」でもローメンの提供があったり、場所を選ばなければローメンにありつけたのだが、そこで妥協はしたくなかった。
ホームセンターへ買い物へ行く用事もあったので、所用を済ませたのだが、16時オープンの「とよばら」の営業時間にちょうど合う感じになったので、そこに行くことにした。
古びた一軒屋を使った感じのお店で、古きよき食堂と言うイメージで、あまり広くはなかった。16時オープンで16:10頃に扉を開けたのだが、地元のおじいさんと思われる方が2人、小鉢をつつきながら早速お酒を飲んでいるようだった。羨ましかった。店内のお品書きの看板を見ると、60円小鉢と言うものが書いてあった。客席のスペースから厨房が丸見えだったのだが、60円小鉢と思われるちょっとした惣菜がだーっと並んでた。豆腐だったり、漬物だったり、色々種類があった。先客が食べてたのは煮物の大根のようだったが、よく汁が染みているようでおいしそうだった。
萬里に比べると、町の定食屋/割烹と言う感じで、品目は少なかったし、店内にスズメバチのお酒とか、オットセイの陰茎酒とかも売ってなかった(あそこはちょっと特殊だったのかもしれない)。人んちに上がったかのような申し訳ない雰囲気があるのも、ちょっと面白かった。古い雑誌が積み重なって卓の端に置いてあったり、調味料の入れ物が家庭的な感じだったり、ごま油の瓶がかどや製油のそのものがどかっと置いてあったり(笑)。あと、面白かったのが、シュガーポットと思われる容器があったのだが、ローメンと言えばおろしニンニクっしょ?と思って蓋を開けてみたら、やっぱりおろしニンニクが入っていたことだった(笑)。
ローメンのサイズは小・中・大・特大とあり、値段が全て安かった。値段から察するに、あまり量はないなと思ったのと、地元の人がお酒を早速飲んでいるあたりからも、盛りは優しいだろうと思い、中でオーダー。出てきたら、やっぱり想像してた具合の量で、程よくて良かった。
店員のお兄さんが「食べ方は大丈夫ですか?」と言ってきたので、1回しか萬里で食べたことがない程度のペーペーながら「大丈夫っす!」と返答し(笑)、Mさんにも適当に教授しつつ、自らの味を探った。結局ローメン2店舗目だから、どのお店がどういう味の傾向だと言うことすら、ガイドWebサイトを見て知った情報程度しかないので、探り探りと言う感じだった。
感想としては、萬里に比べて若干甘い味で、個人的にこちらの方が好きな味だった。
酢をひとまわしかけ、ソースもひとまわし…いや、2まわしぐらいかけて麺をすすったのだが、やはりあっさりしていたので、こってりするまで、じわじわ食べながらどんどんソース、酢、そしてごま油を足して食べた。最終的に結構しょっぱくなってしまい、残った汁を口にした時には、しっかりソース味になってしまった(笑)。
ニンニクも2さじくらい投入、卓にあった一味唐辛子も終盤につっこんで食べた。足し算しながら飽きずに食べられるのもローメンの面白さなのかもなと、ぺーぺーなりに思った(笑)。
羊肉は萬里に比べると硬い印象だったが、味はこっちの方が豊かな印象だった。キャベツと羊肉程度で、具材は賑やかではなかったのだが、味で納得と言うところだろうか。
伊那に宿泊するようなことは今後人生であるか不明なので、この食堂で小鉢をつつきながら焼酎 二階堂をちみちみ呑んだりすることはないかもしれないのだが、なんかそういう、だらっと呑みながら過ごせたら、また違う楽しみが見つかるだろうなーという雰囲気がとても印象的なお店でした。言葉を選ばないならば、店内が小汚くて、いい雰囲気を醸し出してた(笑)。
伊那市出身の なるみちゃんが所属していたアイドルユニット、オトメ☆コーポレーションが歌う「おいし伊那☆ローメン」のCDはamazonでも取り扱いがあります!
帰り際、座敷エリアに目をやると、オトメ☆コーポレーションの「おいし伊那☆ローメン」のポスターを発見。Mさんに「あれで知ったんです!」と伝え、謎の達成感を得た(笑)。萬里にはオトメ☆の面影を見ることができなかったので、ようやく入り口の面影を見れたのだった。
これは余談だが、その土地に行ったのなら、地域に根ざした活動しているなら、なんかしらその痕跡が見たいもので、新潟ではNegicco、そして地域のお祭りのポスターにRYUTistの姿を見て「その地域の人が名前を知っている」ようなご当地的活動をしているのだなと言うのを肌で感じたりして納得したいなというのがあった。オトメ☆コーポレーションに関しては、なるみちゃんが伊那市出身と言うだけなので、ユニットが長野だけで活動しているというわけでもないので(長野で“も”活動していると言うのが正しいかしら。自分が見たのは都内で数回だが)実はそんなに地元では有名ではないのでは?みたいな疑惑が自分の中であった。だもんで、こうやってローメン取り扱っているお店でオトメ☆のポスター(小さいけど)が貼ってあったのが見れて、良かった。何が良かったのかよくわからないが(笑)。