結構前から自転車で三軒茶屋、下北沢あたりはうろついていた。
うちの近所(大田区の北側)には商店らしいものがあまりないので、雑多なお店があるところに憧れがあったので、自転車で行ける範囲のところをうろつくっていうことを中学生、高校時代からしていた。
で、高校頃だったか、大学入ってからだったか忘れたけども、「ちゃんぽん長崎」を見つけて、気になっていた。
場所は三軒茶屋。駅からそんなに遠くないのだけども、狭い路地の一角にあるので道を知らないと迷う。(実際この日もうろ覚えで路地に入って行ったら迷った。)
小汚い古い建物に暖簾がかかってて、店内はとても狭そう。でもきっと営業を続けてるってことは、愛される人に愛され続けてお店が続いているに違いない、そう思っていた。いつか入って食べる、とか。
しかしながら、高校の修学旅行でなぜだか長崎に行かされたのだが、そこで食べたチャンポンが大しておいしくなかったことが若干ひっぱており、「好きな人にはおいしいと親しまれている」ものであっても、しょっぱいのが好きな自分の舌には合うのかどうか、と見つけたときに思って即入るには至ってなかった。
巡り巡って、しょっぱいの、味が濃いのばかり好きだった輩も、好き嫌いが減り、薄い味の中にもおいしさを見出したりできるようになってきた今、リンガーハットのチャンポンもそれなりに好きで食べに行くこともある。(とは言ってもリンガーハットデビューも遅かったのだが)
今こそ!と行って来ました。ボロ市会場に行く前に。
いやーしかし、この日の寒さは尋常じゃなかった。陽が当たらないような路地の一角にあるものだから、待ってる間はとにかく冷えた。丁度満席だったようで、店外で10分くらい待っただろうか。日ごろ二郎で「待つ」ってことしているので慣れているつもりだったが、この日の寒さは厳しかった。
諦めようかどうか、っていう厳しさの中、店内で箸が進まない人を見て、心の中で「おなかいっぱいならさっさと出てくれ!」と唱えてみるものの、結局その人たちが店外に出たのはそっからちょっと経ってからだった。
さて、店内に入って空腹だったこともあって、半チャーハンもお願いした。(写真はない)
チャンポンももちろんたっぷりの量(野菜が特に食べ応えがあった)だったが、半チャーハンが半っていうより気持ち的には0.75チャーハンって感じで結構量があって、食べ終わった頃にはお腹はパンパンになった。
味は特別にうまい!っていうよりは素朴で、普通においしかった。近所だったらしばしば寄りたいと思える、クセのない優しい味でもあった。
モツ煮込みの持ち帰りができるようで、食べてる最中も何人か取りに来ていた。電話で注文し、パッケージされたものを速やかに持ち帰る、そんなことも近所の人は出来る見たいだった。
地元の人しか知らない店なんだろう、と勝手に思い込んでいたのだが、店内を見たらとんねるずのサインが書かれた額があった。どうやら「キタナシュラン」なる、店内や外観が汚いが味はおいしいと行ったお店を取り上げるコーナーで登場したことがあったお店のようだ。TVをまるでつけないので知らなかったけども。
値段が特別安いわけでもなく、半チャーハンとチャンポン食べてそれなりに払ってお店を後にした。でもお腹いっぱいで、温まって、とてもよい感じだった。
余談だが、お店の近所にはるな愛のお店があった。
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