Lil Cumin 発足から1年
1コイン 500円と低価格だったのもお財布に優しいのと、個人的に馴染み深い神田K-HALLで開催と言うこともあり、わくわくして臨みました。
18:30から開始とのことだったが、少々押した。K-HALLでは時間通り始まらないなんて、よくあることだと思ってたので、さほど気にも留めなかった。
低価格&記念イベントと言うこともあり、お客さんの入りもなかなか良くて、決して広くはないK-HALLが人でいっぱいだった。
SEで登場し、冒頭は自己紹介と、アイドル図鑑イベントから1周年について簡単に触れてのMCからスタート。だがしかし、ワイヤレスマイクが調子悪く、“りちゃあ”こと青柳理沙の声が全然拾われなくて散々だった。冒頭からそれだったにも関わらず、対処しようとしないスタッフ、運営もダメだし、本人たちもそれでトラブル対処を呼びかけないあたりも酷く、そのままイベントが進行していった。
リル・クミンは歌って踊ってとするのだが、生歌な為に、マイクが生きてないとソロパートでメロディが途切れてしまうので、マイクが1本死んだまま続けることが信じられなかった。
そんな状態のまま1曲目、1stシングルのカップリング「どうしよう?」を披露。りちゃあ「私が“どうしよう?”」と自虐的に言っていたのだが、運営は止めてトラブル対処をすべきだった。
2曲目は1stシングル「意味深スパイシン」。モータウンビートと言われるリズムで軽やなポップソングなのだが、アイドルのライブで今日当たり前になりつつある「ヨッシャ行くぞー!」のMIXを入れるには、裏拍でスネアが入る為に、四つ打ちの曲に比べると入れづらいのが特長でもあり、それがMIX入れない派で、イントロの音とダンスに集中させてくれぐらいに思ってる自分からしたら、それこそ「よっしゃ!」だったのだが、リル区民(ファンの呼称)の精鋭たちで頑張ってMIXを入れていた。スネアの位置と同タイミングで「タイガー!ファイヤー!」とコールしなければならないのだが、MIXの「○○ガー」「○○ヤー」の3文字+語尾伸ばすのワードを入れるには感覚た短く、「タイガ!ファイヤ!」みたいになってるのが厳しかった(笑)。そこまで無理してMIX入れて“盛り上げ”に行かなくても良いのではと思うのだが、残念ながら今日のアイドル曲において、“盛り上げ”をファンが作らねばならないと言うのが現状だ。
しかし、この後にも見られる、区民さんたちの不器用ながら真っ直ぐな愛情が溢れる空気感は決して嫌な気はしなかった。
発足1周年ミニワンマンライブ
セットリスト
- どうしよう?
- 意味深スパイシン
- 恋しちゃいました!
- チュッ! 夏パ~ティ
- 会いたい 会いたい 会いたいな(矢野)
- ごめんねSUMMER(青柳)
- ふわふわ時間(野口)
- ひとりぼっちに帰らない
- 初恋リボン
- アンコール
- 初恋リボン
あと、曲中でマイクが死んだ状態のりちゃあへ、ソロパートでスパッとマイクを向ける ゆうゆうの臨機応変さは、リハーサルしてきたものではないだろうに対応できたと言うのは関心した。歌唱面では自身でも「得意ではない」と言っているゆうゆうだが、ステージで緊張しない、ダンスがうまい点など、色々と感覚が良いなと思える点が見られたのは災い転じてと言うところだろうか。
普段やらないコーナーと言うことで、ソロをそれぞれやる部分があったのだが、ゆうゆうの紫のネグリジェっぽい衣装が妙にセクシーで大変良かった。りちゃあソロは水色のTシャツにチュールと、そんなに珍しい感じの衣装ではなかったのだが、“みかぽん”こと野口みかソロでは制服っぽい(ブラウス+プリーツスカート)格好で登場、大変可愛くて良かった。先述のように、歌に自信がないと言うゆうゆうは曲を流して歌を完全に放棄、ダンスに徹したのだが、日頃見せない色気が出てたから全然OKと言う感じで良かった。りちゃあは通じるマイクを握り「初めて大きな声で話せた気がする」と漏らしつつのSKE48「ごめんねSUMMER」を披露。ダンスのゆうゆう、歌のみかぽんに比べると秀でている部分がない印象のリーダーだが、全般頑張ってこなしていた。落ちBメロみたいな箇所では「やばい(笑)」とあたふたして歌をすっ飛ばしてるのは微笑ましかった(笑)。曲が終わり、「(SKE48選抜は)8人でやってるから、1人でやるのがこんなに疲れるとは…。選曲を間違えた」と漏らしていた。「Eternal Blazeにすれば良かった」とも言っていたのだが、ソロだけども歌唱力を要する曲を選ぶと、それはそれでマズい結果になるのでは?とも思った。
みかぽんソロは、彼女のキュートな声色と安定した歌唱力で大変良かった。歌い終わり、「制服は何かあるたび、着たくなるけど、まだいけるかな?」と話していたが、大きく頷いた。
ソロコーナーが終わってからの段取りが結構悪く、間繋ぎのMCの時間も多かったのだが、サプライズを!と言うことで区民有志で送られた花束、そしてファンからの書き立てメッセージが載ったリルクミン・フラッグが突然送られたりと、全部流れが悪かったのは微笑ましいと思える出来事だった(笑)。
りちゃあ「(オーディションに応募したきっかけが)iPodが壊れたので、妹のプレイヤーを借りて、入ってたAKB48の『River』を聴いて、やってみたいと思った」など、今日に至るまでの振り返りの話は興味深かった。
最後2曲はこの時点での新曲「ひとりぼっちに返らない」(アラベスクのカバー)、そして2ndシングル表題曲となった「初恋リボン」で締められ、アンコールでは改めて「初恋リボン」を演じ、計10曲でイベント終了。
“いたらなさ”を「ははは、不器用だなぁ☆」と笑ってられる範囲だったら良いのだが、本人たちがベストを尽くせるように用意してあげるのが運営の仕事だと思うと、リル・クミンの運営は本当に何もしてあげてないのではないか?と思わせられるような、そんな酷さが少々きつかった。
特に、マイクの不具合や音源再生でのトラブルについて、音響担当スタッフに若干怒っていたマネージャーの姿が見られたのだが、監督責任が彼にあるのでは?と思った。
歌が至らなければ、レコーディングされた音源に被せで歌を乗せるとか、それが“セコい”としても、とれるアプローチはいくらでもあるのに、その辺の発想はないのだろうか?と終始疑問に思う、そんな面が残念なイベントではあったのだが、ガチガチに凝り固まってない素朴さと、メンバーが持つ魅力を支持するファンの温かさについては、決して文句の言えない、そんな“ぬくもり”に満ちたイベントだったかなということにしておきたい。
後の話だが、3rdシングルをリリースした直後の2013/04/13のイベントを以ってリル・クミンは突然解散した。これからと言う時期に、突然の解散宣言、そして解散ライブが行われたのだが、結局なぜ解散に至ったのかも謎に包まれている。
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