撃鉄(myspace)の2011年が凝縮されたワンマンライブ「生きてるってか死んでるツアー」ファイナルがあったので、渋谷CLUB QUATTROに行って来ました。
約10ヶ月ぶりの撃鉄
撃鉄のライブ見たの、下手したら今年(2011年)の2月に下北沢THREEでやったワンマン以来ってところでしょうか。いや、確かそのはず。
それから怒涛のアイドルヲタ活動を続け・・・っていうのは口実で、活発にライブやっている様は情報だけ得てたんですけど、なかなかタイミング会わずで行けませんでしたが、2011年の総まとめと言えそうな大きな会場でのライブと言うことで、どんなもんかと臨みました。
ちなみに、情報だけで得ていた範囲では新宿LOFTあたりでやった自主企画ライブやSHIBUYA-AXでのライブが結構反響が大きかったみたいで、さすがにその辺くらい足を運んでも良かったかなーとは思ったのですが、良い噂だけ聴いてるのも高まるものですね。さて、およそ10ヶ月ぶりの撃鉄がどうだったか・・・!
前座はまさかの"最高齢ラッパー" 坂上弘!
客側の電気が消えて、撃鉄の新譜「鉄」収録のリードトラック「P.S.」のPVが流れ出しました。
大音量で聴く中尾憲太郎さんプロデュースと言う「鉄」のトラック聴くのもなかなか良かった。(ちなみに、未だに「鉄」は買えてないので、聴けてません)
PV上映が終わり、「撃・鉄・です!」の"撃鉄ですゲーム"(※)のロボットボイスが会場に鳴り響き、ステージ上後方床あたりからのライト点灯、逆行の中メンバーが現れるのか?と言う気配が漂うところにBGMはリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」。「2001年宇宙の旅」で使用されていて有名な曲で、何かが始まる感の演出がすごい!いよいよ始まるか?!と思って出てきたのは、以前撃鉄企画「撃人間コンテスト」にも出演していた"最高齢ラッパー"こと、坂上弘さん(blog・wikipedia)だった(笑)。
曲は3曲、お馴染み?の「交通地獄」「千の風になって」で意外と高い歌唱力を見せつつも、笑わせようと思ってやってるわけではない「あうあうあうあうあう」と言うビブラートに思わずにやりとさせられつつ、最後は雑音がやたら入ってるトラックによる尾崎豊の「卒業」を熱唱。あのトラック、カラオケボックスとかで拾ってきた感満載で、それがとにかくおかしかった。
しかし坂上さんは気合十分で、すごく真面目に歌ってます!なんか、色々とすごい坂上さんがクアトロで見れて良かった(笑)。
撃鉄 登場
巨大な虎、その上に中くらいの虎、その上にさらに小さい虎が乗っかった3連虎を抱えた天野ジョージが登場、「こんばんわ、撃鉄です!」の声からスタートしました。
撃鉄の曲、だいたい知ってるんですけど、曲名をほぼ知らないに等しいので(曲名を気にしてないのでw)こっからはざっくり解説ですが、1曲目から気合十分のステージで、久しぶりに見る撃鉄面々の鋭さを増したロックがクアトロの大音響で体感できてとにかく楽しかった。
自分の立っていた位置からステージを見た時、逆行でジョージの鍛え上げられた肉体が浮かび上がった瞬間が個人的にとても目に焼きついている。
(さすがにタイトル覚えてる)「部屋」が2曲目で良い感じの冒頭で、前方はもみくちゃになってた。好きに楽しみたかったので前の方には行かなかったが楽しそうだった。
個性豊かな"おもしろお兄さんたち" 撃鉄
3曲目終えてMC、ジョージ「坂上弘が使ったから、マイク臭えな」と愛の詰まった暴言を吐きつつ、「初めての人いるかもだから、自己紹介します!」と、自分の聞いたことのない振りからメンバー紹介に入りました。
内容が「五反田のソープで魂を売った男」田代、「初めて会ったハイロウズ真島氏にタメ口をきいた男」森岡、「地域密着型出会い系サイトで俺のいとこと知り合った男」近藤、「最初に載ったことのある雑誌はCawaii!」天野とのことだった(笑)。なんつう4人組!
威勢良くメンバー紹介した後、そのまま勢い良く曲へと進んだ。3曲連続で勢い良く続いた。
バットとヘルメットがあればなんでもできる!
その後、またMC。ここでは全国ツアーをしてきて一緒にやってきたゲームをやる、とのことで登場したのがバットとフルフェイスのヘルメットだった。
片方は平手で攻撃をダイレクトに食らい、もう片方はフルフェイスをバットでぼこすか叩かれるというゲームだそうで「バットとヘルメットあればなんだってできる!」とよくわからないメッセージを叩きつけていた。動いた方が負けだそうで、"ダビデ"の肉体を誇る森岡(ヘルメット側)の強烈な平手を食らって倒れた天野の負け、と言う展開から次の曲に進んでいた(笑)。
ぴしっと引き締まったロックに対する、MCで見られる珍妙なキャラクターとの対比が良いですね、撃鉄は。くだらない発想をステージが小さいライブハウスから中規模ライブ会場に発展しても捨てずに盛り込むところの良さを実感。
ヘルメットを被ったまま「セミ」を弾く森岡の姿がとにかくシュールで、そこも良かった。そして、フルフェイス(前も閉じてる)のまま「殻の外!」とコーラスをする森岡くんの無力さっぷりも良かった。彼はマイクないところに向かってジャンプして「oi!」と言ってることもあったので、その感じが相変わらずで良かった。
天野ジョージによる四次元イリュージョン(?)
「セミ」では間奏部分でなんらかのアクションを見せることがあったのだが、この日はなかなか広い渋谷QUATTROの会場をホール/床に下りずに一周するということをやってのけた。スーパーマリオみたいなもので、床に落ちたら死亡、くらいな雰囲気で飛び跳ねて移動するジョージの姿が無駄に面白かった(笑)。
その後1曲挟んでから(これもタイトルがわかる)ハーモニクスギターのかき鳴らしイントロがかっこいい「上海」にて、ステージ脇の長いはしごを取り出してきての、フロア真ん中に設置→天井付近の棒に捕まって足だけでの逆さ宙吊りを披露。ライブハウスの時も散々宙吊りやってたけど、クアトロの天井は3~5mくらいあるので(高さの感覚がないので信用しないでください。とりあえず結構天井は高い)景色が全然違うと思うのだけども、そんなところでもやってのけるジョージの姿が勇ましく見えた。
その後、またまったりとしたMC。ここではツアーの思い出が語られた。
結論から言うと「何も(演奏的には)成長はしなかったですね!」と言いつつ「MCは成長しました!」とぶっちゃけていた。でも個人的に、近藤くんのドラムは前よりも良くなった気がしてます。
MC明け、ジョージが所属していたフットサルチームのテーマ曲を撃鉄でやったと言うものを披露しつつ「やんなきゃ良かった」と漏らすジョージ、田代「俺は案外好きだよ」と個性豊かな"パスまわし"が微笑ましかった。
虎みこし→説教
その後、2曲挟んで3曲目(トータルでこの時13曲目)、巨大なホワイトタイガーにまたがったジョージごと会場を縦断する「虎みこし」が見られた(笑)。担いでたのは最前あたりに居た撃鉄古参(個人的に知ってる顔ばっかりw)の男達で、汗まみれになったまま虎とジョージを運んでる様が面白かった(笑)。
結局したこととしては、後方に進み、"関係者/招待客"として招かれたチケット代を払ってない客に対してマイクにて説教をたれていた(笑)。
天野ジョージ、1年を本気で振り返る
いつもどこかエンターテイナーっぷりがちらちらっと出てしまうジョージですが、みこし終了後のMCでは告知をしつつ、2月のTHREEワンマンから約9ヶ月でこんな大きい会場でライブがやれるなんて・・・とマジ語りに突入。
実の父の死の話などに触れ、何か笑いにでも持っていくのだろうかと思ったんだけど、結局いつも彼がソロステージなどでぽつんと言っていたフレーズ「生きろー!」のシャウトが本当のメッセージとして響き渡って、どうして良いかわからなくなった(笑)。
ライブ終わった後、虎みこしを担いでいた男1人を交えて呑みながらライブの感想を話し合ったのだが、やはりそこはどうしたら良いものか、と言う感じだったらしい(笑)。
静まり返ったクアトロの中、「ジョージ頑張れ!」の拍手を送ってる人が数名居たのも、なんだか大きな会場でのライブだなーと言う感じがした。
ラストはみんなで大縄跳び
「生きろー!」の後に3曲やって本編が終わったのだが、最後の「場違い」では、間奏にて何かを持ってくると言うジョージのおなじみの動きがあったのだが、ここでは楽屋から戻ってきたジョージが大縄跳びを掲げ「跳ぼうぜ!」と促し、クアトロのフロアで大縄跳びを繰り広げた(笑)。
2011年色々なくだらないことがあったけども、こんな大規模でのくだらないことをやってのけるジョージの"くだらなさ"はほんと良いなーと、変に感動してしまった。
恐らくクアトロオープン以来、ホールで大縄跳びやったのは撃鉄が最初で最後だろう。
そんなこんなで本編は16曲ほどやって終わった。曲が無駄に長くないのでぎゅっと詰め込まれた演奏だった。
アンコール
古くからの撃鉄客(と言うか撃鉄メンバーとの旧知の仲の連中)らによる「来る!撃鉄が来る!」コールが起こりつつ、撃鉄が再度ステージに登場。衣装チェンジ代わりに、たくましい上裸で現れた森岡くんの肉体がとにかくかっこよかった。
「腕時計が落ちてた」と天野ジョージからの落し物返却を経て「はじまりのうた」「東京」を披露してライブ自体が終わった。
最後MCにて「この後下北沢THREEにてアフターパーティーがあるのでぜひお越しください!」「12月13日に阿佐ヶ谷LOFT Aでカラオケ大会もやります。T.M.Revolutionを歌い倒します!」と告知を残してステージが終了した。
相変わらずグダグダな面も持ちつつ、そのグダグダさもシャープに引き締まった印象の撃鉄の楽しいライブでした。いやいや、いいライブでした!
0 件のコメント:
コメントを投稿