どうだったか
知ってるメンバーで出演していたこともあり、とても懐かしい気持ちになったのと、一時の加速っぷりに比べると落ち着いた印象もあったので、前よりも気持ちが多少は積極的になった。
そんなわけで、平日昼間、たまたま空いていたので渋谷PARCO前へと行ってみた。
朝起きてから行くか悩んだので、到着はぎりぎりだったが、開始には間に合った。
曲は今回発売の新譜「カラフルデイズ」、カップリングの「Chocolate Kiss」、そして劇場での定期公演にて披露されて間もなかったようで音源化されてない「冒険」なる曲の計3曲と短いイベントだった。
やはり場所的にメディアにアピールするようにセッティングした印象のイベントで、たった3曲やっただけにしては立派な背景の壁&ステージが設けられていた。イベント終了後はメディアからの取材、そしてこのイベントに向けて特別に描かれた壁画(画像参照)の前での撮影などをこなしていた。この日の出演メンバーはリーダーの天野なつ、高木悠未、瑞稀もえ、吉川千愛、桃咲まゆといったメンバーで、吉川さんだけ「誰だっけ・・・名前が思い出せない」みたいな感じだったのだが、その話を人にしたら「吉川の二推しされる感じは鉄板」と返事をいただき、なんかそういうポジションが板についてるのかなと思った。自分はそういうタイプの人、好きです(笑)。
曲について個人的な感想をちょろっと書いておくと、「カラフルデイズ」はエレクトロポップ系のマイナー調ダンサブルなもので、悪くはないのだが、シングルA面、3rdシングルとしては無難すぎるかなと言う印象。2nd「HANABI!!」がパーっとした爽快感が良かったこともあり、その点違う色を出そうとしてこういう曲にしたのかなと感じた。途中で入るラップパートでは、“ゆうみん”による「九っ州っ弁っ!」のフレーズからスタートしてるのが良かった。LinQはスタート当初から別段“九州っぽさ”が強くない。それが強すぎるとポップスとしては癖が出てしまうので難しいものと思うのだが、自分としては、ご当地カラーが強い方が好きなので、積極的に、あまり臭くなりすぎない程度に九州っぽさを積極的に盛り込んでいって欲しいなと思っていた。(当初だが、「西鉄バス」「ラーメンはとんこつで」と言ったフレーズが出てくるぐらいしかそれっぽさを感じなかった。その辺の“ご当地臭さ”を求めた結果が、はちきんガールズへの興味に繋がったのだと思ってます)2曲目への入りは、インタールードが設けられる予定だったっぽいのだが、2曲目イントロが1曲目終わりからぶっつづけで鳴り、メンバーが「え?(笑)」というような笑顔を浮かべつつも、アイコンタクトを取り合い、そのまま続けていた。
MCを入れてから3曲目「冒険」だったのだが、肩を組んでラインダンスをするような動きがあり、客もステージも、一緒になって一体感みたいなノリが導入されてた。最前列で肩組まなさそうなタイプの人が巻き込まれて肩組まされてるのを見て、ちょっとほっこりした(笑)。この曲のアレンジについて、ブラスが生きたR&B/ソウル/ディスコ寄りの楽曲といった印象で、渋谷の街になんだかあってて良かった。これも新譜に入ってるのかなと思ったのだが、後に調べて、まだ音源化されてないと聞き、早くCD化してくれないものかなと思った。メジャー1stアルバムとかに収録されるんですかね。楽しみです。(とか言って、今のところ出ている1stアルバムも人から余ったものをいただいた程度で、いざメジャー1stアルバムが出たからと言って買うかはわからないですが…(笑)。都内のインディーアイドルの盤漁ってるだけで手一杯ですね。お金が欲しい。)
平日昼間ということでそんなに客は多くはなかったのだが、ステージもとても高いというわけではないので、全体を見るに至らなかったので、ちらちらっと表情とダンスが見える程度でいいやと臨んだので、これがこうだったと強くは書けないのだが、LinQ 東京初ワンマンライブの際にサインをもらいにいった天野なつの表情は相変わらず素晴らしかった。LinQのお姉さんチーム“Lady”と、ティーンによるチーム“Qty”の両方を兼ねていた彼女のポテンシャルの高さはさすがといったところ。高木悠未も初めて見た時に比べて多少大人っぽくはなってきてるのだが、かわいさそのままといった印象でみれて良かった。自分は特に好きではないのだが、“もえぴー”もとてもかわいかったし、桃まゆ&吉川の二人の、5人とかの選抜の場合はセンターポジションではないのだけど、良い2列目を成すようなキャラクター/ビジュアルもよくて、バランスのよい5人だなとも思った。
新譜「カラフルデイズ」について
3曲目「No Lady,No Life」は先述のLadyチームによるレパートリーのようで、この日はLady&Qty混合チームということもあり、披露はされなかった。
アイドルはフレッシュな方が人気が出やすい印象があるのだが、LinQで言う“Lady”のようなお姉さんチームによる確かなスキル/テクニックが見せる迫力のあるステージが個人的に好きなので、Lady側の充実は喜ばしいです。
こういうのをカップリングとして入れ、シングル1枚で色んな味わいができるのはLinQの強みなにかもしれないですね。
4曲目に収録のLinQ内ユニットSRAMによる「レモンティー」はサンハウスのカバーのカバーといったところで、モーサムトーンベンダーの百々和宏氏がギターで参加しているという話がTwitterを眺めていたら情報が入ってきたので、そういう前提で耳にしたのだが、サウンドは悪くはなかった。しかし、ロック寄りの方向性を示してないアイドルがロックに挑戦という傾向についてはダメだと思ってるので、あとからCDで聞いた印象としては微妙だった。
めんたいロックの脈で語られる楽曲を“めんたいアイドル”と言えそうなグループがカバーするのは良いアイデアなのかもしれないのだが、それだったらルースターズとかロッカーズあたりのカバーでも良かったのではないかと思うのだが、何をチョイスしたかは問題外なのでおいておく。
なにより、もともとあるロックの曲に振り付けがついてるのがなんともいえない気持ちになる。その辺の話をしだすと、それなりに好んで聞いているグループによるライブでの非アイドル楽曲カバーとかどう思っているのか?という話にぶちあたるのだが、この際直感で話をしていきたいのだが、直感でこれはやだ(笑)。やはりシーナ&ロケッツで先に聞いていて、ガラガラのシーナの声で聞いてるということもあり、あんまり「クールなアプローチも出来る(アイドルの)私たち」みたいな姿は好きではないです。そんなにシーナ&ロケッツが好きなわけではないですが(笑)。
まだ見たことがないので一方的にNOともいえないのだが、ベイビーレイズも音楽性/サウンドがロックで、その筋の人が楽曲提供に関わってるあたりでは、音では聴けるのだが、いまいちその方向性から苦手意識があり、今に至るまで機会は無料イベントの多数開催でたくさんあったのだが、積極的に見に行くに至ってないです。(本当の理由はそれだけではないですが、その辺はこの記事でも見てください。)
このロック的アプローチ/サウンドとアイドルという線は、どこら辺が許せて、どこら辺がOKなのかはうまく言葉でまとめられないのだが、「ダイブする」とあらかじめ言ってるのはやはりNO、「ヘドバン」「暴れる」とあらかじめ言ってるのもNOかなと思うところです。
話が脱線しましたが、同じことを続けていても何にも繋がらないかもしれないという点で見ると、インディーでは成されなかった企画に色々挑戦して活動の幅を広げていくことは大事なのかもしれないですが、もう(非ロック的な)アイドルとロックの接近みたいな話はたくさんだなと思うところです。
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